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【トップの季節到来】知っていましたか?こんな動かし方もあります!師範代“浦川 正則“に訊いたO.S.P「ラウダー」の釣果UPに直結する使い方

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O.S.Pが手掛けるポッパーの代表作“ラウダーシリーズ”。

最大サイズでありオリジナルモデルである「ラウダー70」をはじめ「ラウダー60」、「ラウダー50」と現在は全3サイズが揃っています。ペンシルベイトなどの他のトップウォータープラグだと弱かったり速かったり…、そんな時でも、ロングノーズ形状のカップと上顎の内側に施されたた“Break Water構造”によって大きな音を奏で、短い移動距離の中でも存在感を醸し出し、立ち気味の浮き姿勢とコンパクトサイズでフッキング率も高いという、ポッパーに求められる性能を最大限に秘めつつ、後方重心&高比重設計によって、圧倒的な飛距離も実現しているという、正に理想的なポッパーの形。

梅雨にも入り、これから夏に向かう中でポッパーを使った釣りも面白くなるタイミング。先日、“ラウダーシリーズ”をこよなく愛するアングラー、師範代でお馴染み“浦川正則”さんにこれからの季節に有効な使い方をレクチャーしていただきました。ぜひ、今回の記事を参考に実践してみたいという方はラウダーシリーズをお試しアレ。

浦川 正則(Masanori Urakawa) プロフィール

旧吉野川水系をメインフィールドとし、オカッパリ、ボートを問わない自由なスタイルで年間約50本の50アップを仕留めるデカバスハンター。 四国エリアの名だたるアングラーがその実力を認め、ついた呼び名が「師範代」という浦川。 類まれなテクニックでメジャーフィールドを攻略するスーパーマルチアングラー。

そもそもポッパーを使うタイミングとは?

“ラウダーシリーズ”の使い方どうこうの前に、“浦川正則”さんは普段どんな時にポッパーを投入しているのか? トップウォーターだけでもカナリの種類があり、ハードルアーでくくれば膨大。普段のルアーローテの中でポッパーはどういった立ち位置なのか?

連続した横の動きに反応しにくい時、音で寄せたい時

答えは見出しの通り。

トップでもバズベイトやペンシルベイト、またはサーフェイスクランクなどの連続した横の動きを生み出すプラグを使っているが中々水面に出きらない状況、もしくは出ても中々乗らない時。そんな時はバスもそこまで浮いていなかったり、動きが鈍かったりします。そういう時こそ短い距離でシッカリ音を出してバスのヤル気を上げさせることが大事。浮かせてシッカリ口を使わせるためにも、短い移動距離でアピール力を最大限に発揮できるポッパーがカナリ効果的。トップウォータープラグの中でも弱めに捉えがちなアングラーの方も多いとは思いますが、“浦川正則”さんはそうとは捉えていないそう。後程解説する動かし方でその理由をお分かりいただけるハズ。

何故ラウダーなのか?

次に、なぜ長年“ラウダーシリーズ”を愛用しているのか?

それは一言で言い表すと“THEポッパー”。最もポッパーらしい使い方と動きを生み出せるのが“ラウダーシリーズ”だそう。水平姿勢でドッグウォークという物が近年主流になってきている中、“浦川正則”さん的には最大限カップを利用したい。“ラウダーシリーズ”は、カップ形状と浮き姿勢にカナリコダワリが詰まっており、ノーズが前に突き出していて垂直に近い姿勢で浮くことにより、水を前方へ飛ばしやすい。カップが仕事をシッカリこなしてくれる、正にポッパーと言える動きを生み出せる。なおかつ、ロッドワークの加減で強さも調整できる。他にも似た要素のルアーがありますが、色々使ってきた中でも“ラウダーシリーズ”が最も優秀ですとおっしゃっていました。

アクション方法

次にアクション方法について。

一般的には横方向にドッグウォ―クさせたり、ストップ&ゴーなどが主流。ただ、“浦川正則”さん的な使い方としてはカナリ特殊、そして釣れる。スラッピングアクションとも言われている使い方で、首を振らせず連続的にトゥイッチさせて一瞬止める、この動かし方が師範代流! 浮いている喫水が深く、動かすと共に水平姿勢になることで、カナリ大きいスプラッシュを生み出すことが可能。また、速く動かしても垂直立ちの恩恵によって、移動距離も抑えることができるとのこと。イメージとしては“スプラッシュの中にラウダーを入れ込む”。そうすることでバスがラウダーのポジションを見失い、ボイルの起こっている状況をアングラー側から作り出すことができます。

より詳しい情報は先日公開となったこちらの動画を参考に!

出典:YouTubeチャンネル「O.S.P」

3サイズの主な使い分け方

文頭でもお話させていただいた通り、“ラウダーシリーズ”には「ラウダー70」と「ラウダー60」、「ラウダー50」の全3サイズがラインナップされています。では、各モデルを“浦川正則”さんはどう使い分けているのか?

ラウダー60を基準にバスの活性に応じてローテーション

基本的には「ラウダー60」を使用。

ただ、もう少しアピール力が欲しいと感じた時は「ラウダー70」にサイズアップ、逆に食いが渋いなと感じた時、他サイズで見切られる状況では「ラウダー50」。また、究極のタフコン対策、クリアな水質でディスタンスをとってアプローチを行う場合は、スピニングタックルにPEラインをセットして「ラウダー50」を大遠投することも。

梅雨時期、真夏、晩夏の使いドコロ

トップウォーターの釣りが比較的有効である“梅雨時期、真夏、晩夏”3つの季節に関する出しドコロについても伺いました。

梅雨時期

梅雨時期はエビやベイトを捕食しているので、特に今のタイミングが最も魚を獲れるタイミング。浅いレンジに魚が相当いる状態なので、ローライト時や朝夕などはぜひ投入してほしいとコメントを頂きました。

真夏

真夏に関しては朝夕はモチロン、日中であれば虫をイミテートしてシェードに投入するアプローチが有効。

晩夏

秋になるにつれて、横の動きに反応するようになるので正直ポッパーへの反応が薄くなる傾向。他のトップウォータープラグやハードルアーが有効になるシーンも多くなってきますが、ベタ凪時の朝夕や夏を引きずっているような時は期待できるとのこと。

カラーセレクトについて

今度はカラーセレクトについて。

“浦川正則”さんが“ラウダーシリーズ”を使う際に先発して投入するカラーは小魚をイメージした、フラッシング系。具体的なカラー名で言えば“シャンパンハーフミラー H22”、“HFワカサギ HF76”。

シャンパンハーフミラー H22

HFワカサギ HF76

それから陸っぱりで持ち込める状況が限られるような時、1つフィールドに持って行くカラーが“M.U.フリッカーシャッド.f F89”。

M.U.フリッカーシャッド.f F89

また、季節が進んで虫パターンなどが有効になってくるタイミングで使うとアツいのが、“銀河 L05”や“テイスティシャッド P23”。

銀河 L05

テイスティシャッド P23

使用タックルについて

最後! 使用タックルについても伺いました。

ロッドは6ft3in~6ft10inまでのライトからミディアムアクションまでの物を使用。使用ラインに関しては、基本的に速い動きで使用することが多く、他のルアーと並行して使いたいという理由からフロロカーボンラインを使用。飛距離重視の場合は10Lb、オールマイティーで使うなら12Lbか14Lbを使用。それからディスタンスが必要な場合などは、6ft7inのスピニングタックルにPEライン0.8号のセッティングで普段“ラウダーシリーズ”を使っているそうです。

最後に使ったことのない方へ一言コメントを頂くと…、「ドッグウォークやストップ&ゴーのスローな使い方ではなく、速い動きにステイを織り交ぜたアクションもカナリ効きますので、ぜひスラッピングアクションを試してほしい。」とのこと! いやぁー、トップの釣りが楽しくなってきますね! ぜひ今回紹介させていただいた内容を参考に思いっきりトップの釣りを満喫しちゃってください!

O.S.P(オー・エス・ピー)

2000年6月設立。日本のみならず世界で活躍した並木敏成が代表として自身の経験を活かし、「10 Years Standard(10年基準)」をコンセプトにモノ作りを行う。日々生み出されるルアーは定番となり、多くのバスアングラーから熱く支持されている。