“突然ですが、ラインを選ぶ際のこだわりってありますか？”

釣りをする上で欠かせない釣り糸ですが、近年は様々な種類のラインが登場しています。

なかでも様々な釣りで多用されるのがPEライン。PEラインは、ポリエチレン製の細い糸（原糸）を撚ることで構成され、引っ張り強度が高く、比重も軽いのが特長。

現在では、各メーカーから様々な種類がラインナップされており、釣具屋さんでも所狭しと並んでいます。

今回は数ある中から、ゴーセンの「ROOTS（ルーツ）」シリーズをピックアップ。

出典：ゴーセン公式「ROOTS」詳細ページ

「ROOTS（ルーツ）」シリーズのコンセプトは、マルチパーパス。

PEラインに起こりがちな3大トラブル、「高切れ」・「摩擦切れ」・「色落ち」を激減させるトラブルレス設計に、国内工場によるコストパフォーマンス、耐久性と非常にバランスの良い設計となります。

これまでライン選びで迷っていた方はもちろん、様々な釣りをするマルチアングラーにもオススメのシリーズとなります。

ラインナップも4本撚りと、8本撚りがあり、カラーもマルチカラー（5色分け）・ライトグリーンの2種類が展開されています。

 

PEラインに起こりがちな3大トラブルを激減

PEラインのトラブルに代表される、「高切れ」・「摩擦切れ」・「色落ち」。

「ルーツPE」シリーズでは、そうした3大トラブルを激減させる設計が施されています。

PEラインに求められる直線強力や結束強力、耐摩耗性など8つの設計指標を設定。

そこからさらに5つの要素技術に落とし込み、パラメーターを調整、釣行で生じる様々なトラブルの軽減を追求。

これにより、PEラインの3大トラブルを激減させることに成功したのだそう。

そして、ライントラブルを軽減させるもう一つの要素、「MPX製法」×「HDX製法」による高密度編組。

「MPX製法」×「HDX製法」は、「ルーツPE」シリーズのほか、アンサーシリーズのPEラインでも用いられる製法。

MPX製法は、PEラインの基となる原糸を高密度で組み上げる製法で、摩擦や瞬間的な負荷によって、ラインが切れることを軽減。対して、HDX製法は密に組まれた原糸を”正確に組む”製法となります。

つまり、PEラインの原糸を高密度で組み上げ、さらに密に組まれた原糸を精確に組むことで、より高密度であって均一性のあるラインに仕上げるというもの。

高密度ピッチのデメリットである感度低下と強力低下についてはテンションを高めて編み込むHDX製法により、原糸間の密着性を高め、組み伸びや強力低下を軽減。さらにHDX製法はPE原糸をたわみなく正確に組み上げることで、編み込まれている構造を安定化させ、糸本来の強力を発揮する仕上がりに。

組む密度の違いを「組ピッチ」という数値で管理することで、最もベストなバランスに調整しているとのこと。

「ルーツPE」では膨大なデータベースに基づき、サイズ毎に高切れの発生事例率がもっとも少ないピッチ数を設定。ピッチの幅を1mm以下にするMPX製法を用いることで、従来のPEラインに比べ最大30％高いピッチ数に仕上げられています。

組む密度が少し変わるだけで、ラインの性質も大きく変わるため、それを数値化し管理することでより正確に管理することができるのだそう。

様々な釣りで活躍するベストバランスに調整

「ルーツPE」シリーズは、アジングなどのライトゲームからエギング、ショアジギング、サーフ、シーバス、タイラバ、オフショアジギングなど様々な釣りに対応したマルチパーパスなPEライン。

なぜ、様々な釣りで活躍できるのか？そのカギとなるのが、各号数ごとでのベストなバランス調整。

実は「ルーツPE」シリーズでは、ただ原糸組むのでなく、“PE素材を鍛える”ことに焦点を当て設計。独自の技術「GT加工」により、素材の実力を最大限発揮し、PEラインの強度と耐摩耗性を向上させているのだそう。

細いサイズには摩擦や衝撃に強い太いフィラメントの原糸を、しなやかさが必要な太いサイズには細いフィラメントを使用するなど、号数ごとに適正な原糸を選定し使用することでベストバランスを追求。

原糸の選定から、独自の加工技術を用いるなど、細かな調整ができるのも国内に自社工場を持つゴーセンならではといえるでしょう。

出典：ゴーセン公式「ROOTS PE×4 釣種対応表」詳細ページ

上記の釣種対応表でも分かる通り、「ROOTS」の対象は非常に広く、新たにPEラインを使った釣りに挑戦したいときにもオススメです。

4本編みと8本編みでそれぞれ釣種対応表が公開されているので、ぜひ参考にしてみてください。

ゴーセン公式「ROOTS PE×4 釣種対応表」詳細ページはこちら

ゴーセン公式「ROOTS PE×8 釣種対応表」詳細ページはこちら

そして最後は、色落ちの軽減。

PEラインを使用していて、ガイドなどに染料がベッタリついていた経験はありませんか？

実は、PEは染料で染まらない素材が使用しており、塗料の剥がれはコーティングの剥がれと同様。コーティングが剥がれやすいことイコール、ハリやコシも失われやすく、劣化も早くなります。

「ルーツPE」では、PE素材と密着性の高い特殊な「X樹脂」を採用。

色落ちの度合いの評価となる摩擦堅牢度テストでは、湿式・乾式ともにトップクラスの実力で、さらに、仕上げ材として「特殊シリコーン」を塗布。

コーティング前の原糸に特殊な表面処理を行うことでコーティングと糸の密着性の向上を図るなど、より色が落ちにくく初期性能が長続きする設計となります。

そのほか、色落ちを抑え、糸切れの要因となる摩擦熱を低減させます。

定期的な巻替えが必要なPEライン。

ライン交換は定期的に必要ですが、それでも地味に痛い出費ですよね。

ゴーセンは国内に工場を持つため、コストパフォーマンスも非常に優秀。定期的な巻替えも必要なため、手ごろな価格帯は釣り人にも嬉しいトコロ！

オープン価格ではありますが、8本撚りの「ROOTS PE×8」の150mでおおよそ1500円前後、4本撚りの「ROOTS PE×4」の150mで1200円前後と手に取りやすい価格帯です。

以上、「ルーツPE」シリーズの紹介でした！

「ルーツPE」シリーズは価格自体も手ごろで、トラブルが少ない加工・製法が施されて言います。

ライン選びに迷ったらぜひ「ルーツPE」シリーズを使用してみてはいかがでしょうか？

「ROOTS PE×4」のスペック

ゴーセン公式「ROOTS PE×4」詳細ページはこちら

「ROOTS PE×8」のスペック

ゴーセン公式「ROOTS PE×8」詳細ページはこちら