開発スタッフに訊く「デイブレイク/リコルド（ガラパゴス）」がオカッパリ特化型ロッドたる所以
ガラパゴスがコアなバスアングラーに贈る本格バスロッドシリーズ「デイブレイク」。
初期リリースとなったアトラスは、スイムベイティングロッドとして狙いすましたスペックが特長的。だがその“尖り具合”でいえば、もう1本の怪刀「リコルド」のスペックもなかなかの尖りを見せる。
そのオカッパリを意識したロングレングスロッド「リコルド」に込められた想いとは。日増しに春を感じるタイミングで開発スタッフに訊く。
オカッパリを1本でこなせるロッド「リコルド」
ガラパゴス公式「デイブレイク “リコルド”7’8″」詳細ページはこちら
まず、開発するにあたって目指したのは“オカッパリを1本でこなせる竿”ということでした。私自身は東播地方のオカッパリ育ち。ため池をはじめとした様々なシチュエーションで幼少期よりバス釣りをしてきました。
その中で必要な分だけ竿を持っていくと機動力が落ちる。反面、良いセッティングでないと獲れる魚も獲れない。…そんなジレンマを抱えながら釣りをしていると開発のお声掛けをいただき、どうせなら「悩みに直撃していた自分だからこそ作れる」「1本でいろんな場所で高水準で釣りができる」そんなロッドを作ろう、という想いで開発がスタートしました。
オカッパリ特化型長尺ロッドの4つのこだわり
開発にあたって一番こだわったのは「長さ」。リコルドは7フィート8インチとかなり長尺に設計しています。
もちろん取り回しが悪くなるといったデメリットこそありますが、オカッパリで必要になってくる飛距離、ロッドの上下によるレンジコントロール、人間の存在を感じさせない離れた立ち位置からのアプローチなど、デメリットと比べてもメリットのほうが大きく感じこのようなレングスに設定しました。
また、長さゆえの溜めと粘りはゴチャゴチャしたところからも余裕で魚を引っ張り出せるほど、想像以上の「力」を生み出します。
バットからベリーにかけて一気に曲がりこむよう設計。これは足元へ落とし込んで行くアプローチや巻物の足元びっくりバイトにも対応。
曲がり込んだ先のバット部はしっかりと太く、強く構えている為パワーロスが少なく、太軸のフックでも深差しすることが可能です。
【実釣動画はこちら】
ルアーの遠投、安定したリトリーブ、そしてフッキングこれらすべてをサポートするのが40ｃｍ近いロンググリップ。
キャスト時には思いっきり振りかぶりロッドを絞り込み投げることが可能です。またしっかりと脇腹と腕でホールドできるため、巻物の安定したリトリーブを実現させました。
オカッパリを高水準でこなすため、必要なパワーは最後まで迷いましたが…やはり一番汎用性の高いMクラス（ミディアム）を選択し、ウェイト範囲は3/16～7/8oz 5g～24gというスペックに落ち着きました。
5～10gのフリーリグやテキサスリグをはじめ、1/2ozのチャターベイトや5インチクラスのシャッドテールワームなど…操作系～巻物まで幅広く使えるので、一本で決着をつけたいオカッパリアングラーにはまさに最適な1本と言えるのではないでしょうか。
この長さを活かして、先に紹介したエンペルバグのフリーリグや、ゼグラシャッドのノーシンカー巻きなどとも相性がいいのでぜひお試しいただければと思います。
