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【23エアリティ登場】ダイワのスピニングリールの未来予想図は?【山田ヒロヒト的考察】

連載:山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
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連載 「ヤマラッピワールド」
【23エアリティ登場】
ダイワのスピニングリールの未来予想図は?【山田ヒロヒト的考察】

山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール

バックドリフト、ノーテンションソフトフォールなど、新たなエギングの扉を開き続けるエギンガー。2016年年末に、それまで23年勤めた会社を退社、2017年よりフルタイムのプロアングラーとしての活動を開始。これまで通りエギング関連アイテムの開発を続けるほか、イカ係長とフィッシングブランド「NUTS & VOLTZ」を立ち上げるなど、活躍の場を広げている。なおアオリイカの自己記録は屋久島ロケ中に捕獲した4280g。1968 年7月生まれ、大阪府出身、奈良県在住。趣味はスノボと一眼レフカメラ撮影。

今年もフィッシングショーが続くドトウの期間が始まりましたね。
大阪、横浜はすでに終わりましたが、皆さんは足を運ばれましたか?

3年ぶりのリアル開催で、新製品が目白押しの各社、私自身も存分に楽しみましたし、みなさんも、楽しい時間を過ごされたのではないでしょうか!?

メインステージでの久々のトークショー(写真はフィッシングショーOSAKA2023)
日曜日の15時と言う皆さんが帰宅するタイミングにも関わらず、これだけの方が残ってトークショーを見にきてくれました。帰りの時間もあるのに遅くまでお付き合い本当にありがとうございました

ダイワのエギングチームの面々。私、たまちゃん、おかぴー、きもっち と!

ショー会場では、私のランガンの友! ハイスタイルのカスタムエブリイが「プラスライン」ブースで展示されました! ちなみにタイヤ交換しました、快適です!

大阪のショー終わりに恒例の大野ゆうきとの贅沢ディナーです、たまちゃんも参加で、ハイアットの鉄板焼きのコースを満喫

 

山田ヒロヒト的・気になりマクりの新製品は?

横浜・大阪のダイワブースでも、すごい製品が続々と発表されました。
まず第1に、リールでは23エアリティ

エアリティの私が使う番手です! 4000はレッドモンスター用

そして23ソルティガ4000~6000!

そしてそして、ロッドでは
STOIST ST(ストリームチューン)シリーズがついに発表となりました!

@lurenewsr

【エメラルダスSTOIST ST(ストリームチューン)】潮流を感じるティップ! 山田ヒロヒト監修!ダイワの注目新作エギングロッドが2023年登場! #エギング #山田ヒロヒト #daiwa #ダイワ #ヤマラッピ

♬ A magnificent orchestra starting quietly from the piano – MoppySound

それ以外で個人的に私がスゴく気になった製品としては…「レーザーインパクト」ですね〜。エギの未来も見える!? 面白い発想です。
あらゆる方向からの光を分散しまくる秘密兵器「レーザーインパクト」!
水中のエギの発見にも貢献してくれることは間違いなさそうですね、今後の展開に期待!

そして、もう一つ、ベイトリールをこよなく愛する私としては「IM Z リミットブレイカー」にもソソられましたね! 間違いなく新しい未来の扉を開きました。

ダイワがいち早く、スマホとの連動に成功、これから、さらなる発展がとてつもなく楽しみな製品です。
実際、ショー全体の中でもIMZの注目度は高く、IMZコーナーの人混みが途切れることなく続いていました。

 

こういった新しいシステムを導入する姿勢に関心させられました。
今回はダイワが先陣きってやりましたが、他社であろうがなんであろうが、そこには釣り人として人一倍の熱意と努力が見られますからね。

それから、忘れてはいけませんが、エギの新作もあります! エメラルダス ピークタイプSが登場です!
人気のバランス系のエギ「ピーク」にタイプS(スローシンキングタイプ)が誕生です。
絶対に釣れるエギですので、是非使ってみてください!

いやぁ~、それにしてもメーカーというのは、毎年毎年、新製品開発の戦いが続くので、ほんと開発する側は大変ですね…!

さて、今回の連載のテーマですが、やはりリールのことについて少し話をしようと思います!

 

「軽さ」と「強さ」の融合!
23エアリティの登場!
ダイワのリールはどこに向かうのか!

今回の目玉である、23エアリティですが、2年前に21ルビアスエアリティを発売したばかりで戸惑っておられる方もいたとは思いますので、私なりに今後も含めて見解を話してみようかと思います。
あくまで、私の見解なので、異論・苦情は受け付けません(笑)。

【DAIWA2023新製品】23エアリティについてヤマラッピが本音で語る

出典:YouTubeチャンネル「ヤマラッピちゃんねる」

で、その23エアリティについてですが…。
一般ユーザーの間では、シマノの同グレードの機種との比較の話がよく聞かれますが、この機種はズバリ、人気の23バンキッシュが対抗馬になる感じですね。
個人的には、この2つのリールは、汎用スピニングリールとして、いずれも独自性がありクオリティが高いと感じています。

モノ作りでは独自性が非常に大事

私の個人的な意見なのですが、やはりモノ作りでは独自性が非常に大事だと考えています。
私がこれまで開発してきたエギングロッドにしても、ロッドを作る上で、参考にするものなんて全くありませんでした。
あるのは自らがエギングで必要なものを形にするということだけ。
インターラインロッドもそう、SMT(スーパーメタルトップ)もそう、世界でも唯一ダイワに存在するテクノロジーをエギングロッドで形にしてきました。

これらは、私のみが発信することができる製品群で、独自性のある世界ナンバーワンの存在になっていると自負しています!

一方、リールはというと、どうしても汎用性が求められる面があるので、なかなかエギングなど、魚種に特化した唯一無二のモノづくりというものが、私自身、できていないという現実があります(やりたい!)。

リールとして汎用性が求められることは、基本的に理解はしてします、あくまで理解です。
ただダイワのリールが他を寄せ付けない存在となるには、やはりあらゆる要素で特化するのもアリなのでは? とも考えたりしています。

実際、ここ数年、そんな面も見えてきている気がしています。

元々、ダイワのスピニングリールの系譜を振り返ってみると、ある時期までフラッグシップモデルで最軽量を求めてきた時代もありました。
私はこれがとても好きだったのですが、まぁでもフラッグシップでの軽さの追求って、当然限界が来ますよね。

その後、LT、ライトアンドタフ、これをコンセプトに、特に汎用スピニングで「軽さ」と「強さ」という相反する要素の両立をここ数年追い求めてきたという流れがあります。

そしてその、流れを組むかのように、最新作として23エアリティが登場しました。
この23エアリティの登場は、軽さを追求する上での限界点ってのを、剛性を追求したままで進むことを変えようとしているのか? と勝手に想像しています。

23エアリティには、奥底にダイワの決意ってものが見える

ちなみに、ダイワが軽さを本気で追求してきたのが、そう初代トーナメントエアリティです!


その名前を使った23エアリティの登場!
私的には、23エアリティには、奥底にダイワの決意ってものが見えるように思っています。

 

最上級モデルの「イグジスト」のみの開発では、なかなかやれない「軽さ」と「強さ」の融合ですからね。

ただ私的には、「軽さ」と「強さ」の両立を目指した23エアリティは、過剰なほどの強度を持っていると感じています!

私の考えでは、適材適所、最適設計、これがとても大切ではないかと考えています。
ずっと言ってきたのですが、スピニングリールにおいて、エギングで必要なものとシーバスで必要なもの、ショアジギングで必要なもの、アジング、トラウト、全部違う訳です。

どこかをとったら、どこかが満たされない…。リールって、そうなんですよね。

この話をこれ以上していくと、深みにハマっていきそうなので、やめておきますが(笑)、そういう意味でも、ダイワの汎用リールは、幅広く完璧に使いこなせるだけの剛性があるんですよね。

ザイオンという、とてつもなく強い樹脂素材を持つダイワ!

これは、ザイオンというとてつもない樹脂素材の武器を持っているからなんですが、この武器の使い方次第では、すごいリールができるのでは? と思っています。

ザイオンって、リールに使われている樹脂素材の中で現状では業界で一番強い素材です。
この素材を、モノコックボディで造る訳ですから、剛性面では強すぎるくらい強くなるんです。

エギングで考えると、その剛性をどこまで保持しなければならないのか?
現に23エアリティは150gの超軽量からは考えられない剛性と、強さから生まれる歪みのない質感をもっていますが、私からみるとまだまだ強すぎるリールとして位置付けています。

ダイワさんの強度面での基準が相当高いからなのですが、それがお客様の信頼を勝ち取っているともいえます。

色々と思うトコロを書いてみましたが、今、私は、もっと攻めたエギング専用リールってものを作ってみたいと思っています。
23エアリティが出てきたことで、これまでとは明確に違う設計思想が出てきそうでワクワクしています。
まあ、イグジストはイグジスト、そして汎用リールはもっともっと専用リール化へ向かうと、面白い時代になるのでは? とも思っています。

ダラダラと、書きましたが、いち釣り人として各社メーカー様が新製品開発に邁進していることに感謝します。
これからも釣り人をワクワクさせる製品と出会うことが楽しみです!
また私自身、そんな製品を生み出したいと思っています!

 

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