今江克隆のルアーニュースクラブR「2023年の目玉ルアー『UMAデスロール』!全身駆動・前後逆回転性i字系首振りジョイントベイト??を公開」の巻 第1133回
「UMAデスロール」の実釣能力
では、その実釣能力はどれほどのものか?
すでにレイク・バカラックで60cmUP数本を含め十分な実釣性能は体感しているが、最新型の「UMAデスロール」に関しては、実釣に耐えうるプロトモデルの完成が12月中旬になってしまったため、一般的フィールドでのテスト結果は23年春に十分な実釣テストしてからのリリースを考えている。
だが、「UMAデスロール」の驚異的な実戦能力を意外な場所で実感する出来事があった。
それは新年が明けた1月の半ば、この冬一番の寒気団が襲来した翌週、もう約7年も毎年恒例になった厳冬期新規開発ルアー達のテストに北陸・石川県の「ドリームレイク」に渡辺と河野(正彦)プロに行ってもらった時のことだった。
実は、ただでさえ寒い1月半ばに、北陸に行くのも59歳のオジサンには重労働なので、今回は若い河野にテストを依頼。
正直なところ、いくらドリームレイクとはいえ、気温6度前後水温で水面系、水面直下が主戦場の「UMAデスロール」で釣るのは過去の経験的にもまず無理だろうな……と思っていた。
ドリームレイクはもう8年も前から厳冬期テストで毎年お邪魔しているのはイマカツファンなら周知の事実で、TVやメディアで紹介したことで現在は平日でもお客さんや他メーカーのプロ達が冬季テストに来場していることもとても多い管理釣り場だ。
この日も案の定、他のメーカーさんがテストで来場していた。
そして、今もワーム&ジグ関連や小型シャッドプラグ系などならドリームな爆釣は健在だが、さすがに真冬の厳冬期にビッグベイト、ましてやトップ系は簡単ではない。
今までも1月にさすがにトップ系、ビッグベイト系では爆釣撮影に成功したことはない。
それゆえに、このテストは「ゲキアサフラット」や開発中の小型プラグをメインに、2023年Newワーム達のHOW TO動画の撮影をメインに考えていた。
だから、若い河野に任せており、自分がわざわざ石川県まで弾丸で行くまでもないとの判断だった。
まぁ、一応「UMAデスロール」もとりあえずやってみてって感じだったのだが……。
1月半ば、極寒のドリームレイク
だが午前11時、電話越しで聞いたその結果は耳を疑うものだった。
1月の半ば、それも道路凍結注意報が出る寒波の中、「UMAデスロール」の水面~水面直下攻めにドリームレイクのバスは驚くほどの激反応を見せたのだ。
まさかのイレグイ状態で、河野の言葉を借りれば、いつもの抑揚のないワントーンな声で「UMAデスロールが一番反応よいです……サイズも一番デカいです……」と平然と伝えてきた。
本人的にはこれでも相当に興奮していたそうだが……。
この「UMAデスロール」最強傾向は結局、晴天となった昼以降になっても変わらなかったそうだ。
世界初の変幻アクション
あくまでドリームレイクの養殖バスではあるが、この驚くようなバスの反応の良さは、やはりバスの学習経験にない、見たことのない「初物(ハツモノ)」に対する「バージンインパクト」なのかもしれない。
「UMAデスロール」の世界初の変幻アクションと、表層バイトシーンの一部はInstagramリールで公開しているので、是非、見てほしい。
自分も初めて動画を見た瞬間、興奮を隠しきれなかったほどの激しさである。
さらにヤバすぎる可能性
さて、現時点で「UMAデスロール」は、まだ最終形態には達していない。
最終テストを重ねている段階で、さらにヤバすぎる可能性に気が付いたからだ。
それはこの「UMAデスロール」、その奇妙なカタチと回転首振りという唯一無二のアクションから、2連結すると異常にヤバキモい動きが出ることが分かってきたからだ。
もはやその動きは、霞ケ浦の大ウナギも、イマカツのウナジュウも真っ青な「大回転ヤツメウナギ」である。
もしくは「ドラゴンツイスト」とでもいうべきか……。
テキサスリグやフリーリグにするとフォール時の回転捻じれアクションが激ヤバいことはすでに判明していたが、2連結することで動きと回転、さらにはウネウネスケールの得体の知れなさがとんでもなく、現在は2連結ではなくデフォルト形状での「6連ボディ」の「ドラゴンUMAデスロール」を試作中だ。
これをフローティングで試したら……テキサスリグにしてみたら……さらには9連ボディにしてみたら……と、毎晩暴走気味の妄想にふけっている脳内お花畑な今日この頃です。