これから面白くなってくる「サーフゲーム」。
釣行に向けて準備をしている方も多いと思いますが、皆さんはルアーを選ぶ時、何を基準に選ばれていますか? 形状、カラー、アクションにこだわるのも大事。ただ、浅瀬が続く砂浜で遠くにいるターゲットを狙うのであれば、飛距離に優れたルアーを選ぶことも大切ですよね。
それにプラスして、色々釣れるギミックが詰まっていれば、なおさら釣果が期待できるハズ。
そんな中、サーフ関連ルアーが充実している「バスデイ」から2021年も、またまた気になるルアーが登場予定。
唯一無二のクリスタル!「クリスタルペンシル120S」前編
【バスデイ】
スモールベイト系カラー:11月上旬登場予定
サイズ120㎜、ウエイト37.0g。圧倒的な飛距離80m(バスデイ計測)を実現するバスデイの新作ルアー「クリスタルペンシル120S」。
サイズ | ウエイト | フック | スプリットリング | カラー | 税込価格 |
120㎜ | 37.0g | 太軸 #2 | #5 | 10色 | ¥2,310 |
バスデイ公式「クリスタルペンシル120S」詳細ページはこちら
集魚効果が極めて高いクリアボディを採用!
シンキングタイプでありながらもトップウォータープラグであり、遠くで発生しているナブラはモチロン、ナブラが起こっていないような状況でも、水面へ誘い出してくることができます。
アクリルソリッドボディの方が反応のイイ魚が居るということが、既存ルアーのクリスタルポッパーで実証され、沖で回遊している青物に対しても効果的ということで、「クリスタルペンシル120S」にも同じようにアクリルソリッドボディを採用。
そんなコダワリのアクリルソリッドボディをベースとしながら「クリスタルペンシル120S」には、大きく2種類のカラーパターンが採用されています。
1つ目は、 アクリルソリッドボディのナチュラルな輝きと、ウエイト部のホログラム転写にて、小さなベイトが逃げ惑う様子を演出する、小魚を模したスモールベイト系パターン。
2つ目はボディ側面に施された、ヘッド部からテール部までの細い帯状のホログラムによる乱反射と、全体的なサイズ感で存在感を醸し出すアピール系パターン。
この2つのカラーパターンを、活性や水質などに応じてローテーションさせ、青物を狙います。
タダ巻きで生命感溢れるスプラッシュを発生
ヘッド部には小さなカップが設けられており、タダ巻きでもナチュラルなスプラッシュを発生させ、逃げ惑う小魚の動きを演出。
この動きと、2種類のカラーパターンを上手く使い分けることでターゲットの捕食スイッチを入れてバイトへ持ち込むことができます。
ラインアイやフックアイに関しては、線径1.4mmの貫通ワイヤーを採用。大物とのやり取りも安心して行うことができます。
開発ストーリー
さて! 大まかなルアーの紹介を終えたトコロで、今回はバスデイ開発スタッフであり「クリスタルペンシル120S」の生みの親「鈴木敏雄」さんに、完成までの経緯や開発秘話などについて色々教えていただくことができましたので、これから詳しく紹介していきたいと思います。
まずは、「クリスタルペンシル120S」を開発したキッカケについて。
夏から秋にかけては、ターゲットとなる回遊魚が小型~中型が多く、ライトタックルを使った70mm程度のプラグでも充分楽しめますが、秋が深まると共に大型回遊魚が岸際を走り出し、70mm程度のプラグでは飛距離、フック強度的に対応できないことが良くあるとのこと。
クリスタルボディに対しての反応が良いということは、「クリスタルポッパー55S」でも実証済みで、さらにサイズとウエイトをアップさせた120mmで40gの重量で、クリスタルボディの物ができれば、そういった大型回遊魚に有効であることは間違いないと、以前からそう判断されていたそうなので、今回「クリスタルペンシル120S」の開発に取り掛かったと述べていました。
「クリスタルポッパー55S」の開発段階であった20数年前、このサイズが一体成型の限界だったそうですが、「クリスタルポッパー70S」の製品化が実現。それと共に、クリスタルボディを採用した120mmサイズの試作も始められたそうです。
初めは、成形業者や金型業者と打ち合わせなどを行い、ボディ厚の限界を探る作業から入り、それ以降は材料の特徴や成形時間など、「クリスタルポッパー70S」から大きく外れないボディ厚をキープしながら開発を進行していきました。
当初は120mmのポッパーを作成する予定だったそうです。
ただ、シンキングゆえ沈まないリトリーブスピードが要求され、複雑な潮流が絡み合う大海原では80mもロッドワークを行いながらの誘いは、潮流によってリトリーブがロックされる程の抵抗が生まれることが、度々発生しました。
また、40gをキャストするようなタックルで、ロッドワークを加えると非常に疲れやすいことから、カップを活かしたプラグより抜けのいいペンシルタイプへと形状がシフトしていきました。
開発裏話
カップ形状にもこだわったと話す鈴木敏雄さん。
ペンシルタイプとはいえ、小さなカップが採用されています。このカップが小さすぎると潮流によってターンが強くなりすぎてボディ全体で水を受けてしまい、リトリーブロックが発生。スプラッシュも寂しくなります…。
一方、カップを大きくすると今度は引き抵抗が大きくなり、水を受け止めきれずに水面を割ってライン絡みが発生してしまうことも。
そういった点から、鈴木敏雄さんは「引き応え」、「スプラッシュの大きさ」、「アクションの付けやすさ」の3点のバランスを図ったカップ形状を追求、ロッドワークを行わなくてもリトリーブだけでテールを振るウエイトバランスと飛距離の安定性を探しだすことに成功しました。
120mmのサイズというよりは、40g弱のウエイトに意識したと話す鈴木敏雄さん。
ロッド重量表記40g前後のロッドで気持ちよく振り抜くことができる重さを目指し、成形条件によるボディ厚の制限も踏まえ、その重量でバランスが取れる全長が120mmだったと思ってもらえれば良いと話していました。
背びれに関しては、デザインのアクセント及び、飛行姿勢の安定性向上の願いと、何より「レンジバイブ」にも設けられていることから、バスデイらしさが出せればと、ブランドイメージ的な思いも込められています。
色々なコダワリガ詰まりに詰まった、バスデイの新作ルアー「クリスタルペンシル120S」。今回は開発ストーリー&開発裏話の紹介でした。今後、追って特長を中心とした内容もお届けしたいと思います。
クリスタルペンシル120Sのスペシャルコンテンツも現在公開中!
詳しくはこちら