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ソルティーステージ・プロトタイプ!ライトショアジギングモデル全6本いよいよ登場【ソルティーステージが10年ぶりにフルモデルチェンジ】

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
寄稿:トモ清水
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隔週WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」
第145回 『ソルティーステージ・ライトショアジギングモデル全6本いよいよ登場』

こんにちは、トモ清水です。夏真っ盛りですね~

そんな暑い日が続く中、先週、静岡のサーフに早朝ライトショアジギングへ行ってきました。イナダサイズまでは成長していませんでしたが、イナダサイズに近いワカシが結構釣れましたよ。

夏本番になると、いよいよショアジギングの季節がやってきたことが実感出来ますね。これから青物たちも成長し、秋にピークを迎えます。

今回は、そんなショアジギングのハイシーズンにアブガルシアから、ショアジギング関連を含めた新しい新製品が続々と登場しますので、これから連載でも少しずつご紹介していこうと思います。

このサイズでも元気いっぱいで、ライトショアジギングのロッドを曲げてくれました。 単発ではなく連続でヒットに持ち込めたので、早朝の短い時間だけでしたが十分楽しめました!

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

 

10年振りにフルモデルチェンジされるSWロッドとは?

ソルティーステージが10年ぶりに満を持してフルモデルチェンジ

さて、実は2021年9月に新しいソルトウォーターロッドが登場します!
まずは、こちらアブガルシアのソルトロッドのヒエラルキーをご覧ください。

トップハイエンドのエラディケーターに始まり、コスパが高いクロスフィールドなど、価格帯に合わせて各シリーズが展開されています。

今回のご紹介する新製品のロッドなのですが、下表の上から二番目のソルティーステージが新しくなって登場します。

ソルティーステージは10年という長い歳月で定番アイテムとして販売し続けてきたシリーズなのですが、2021年、満を持してフルモデルチェンジされます。

「ソルティ―ステージ プロトタイプ」の特設サイトが公開!

https://www.saltystage.jp/

【AbuGarcia】10年ぶりのフルリニューアル「Salty Stage Prototype」予告編(2021年9月公開)

出典:YouTubeチャンネル「PureFishing TV」

 

一番大きく変わったのがブランクス

フルモデルチェンジされた一番大きな変更は、ブランクス。
フルモデルチェンジの構想は5年前から。水面下で着々と進めてきました。

今回の新しいソルティーステージではロッドの心臓部であるブランクスを刷新しました。

ハイエンド機のエラディケーターシリーズのみに搭載されてきた「TAF製法」を今回新しくなるソルティーステージのブランクスに起用。

このTAF製法は100%国産のカーボンプリプレグを採用しており、従来製法の4倍のコストをかけて、強度、軽量化を実現しています。

ベイトモデルもラインナップ

 

ライトショアジギングで使用するジグウエイトは30g、40gがメイン。 こちらはアブガルシアのショアスキッド

 

こちらは去年、熊野灘のサーフのテスト風景

 

つい先日も朝の時間帯にカンパチゲット!

 

ライトショアジギングロッドに求められる要素

ライトショアジギングロッドにおいて求められる要素は、やはりなんといっても、飛距離でしょう。

ジグの飛距離が伸びれば、狙える範囲が広くなりますので、必然的に釣果は上がります。

またショアジギング系は何度もキャストを繰り返す釣りですので、「スパッ」と気持ちよくキャスト出来ることが非常に重要な要素となります。

 

こちらは飛距離が出る理由が分かる一例

こちらの動画を見てください!

 

「スパッ」とキャスト出来るシーンで、いわゆる「ロッド収束の速さ」が見てとれます。

この速さこそが、従来のロッドにありがちな「ぼよよ~ん」となるのダルさを防ぎ、ジグの飛び姿勢が安定し、飛距離がさらに伸びます。
またスプールから放出されるPEラインも直線性が増して無駄なく力が伝達し、その結果、ジグの飛距離が伸びます。

 

TAF製法とは?ロッドの心臓部ブランクスの秘密

ブランクスはロッドの心臓部。そのブランクスは大きく分けてメインパターンと調子補助という、主にこの2つから構成され、設計していきます。

得意に重要なのが、中心となるメインパターンと呼ばれる材料構成。従来のブランクスでは、ティップの細い部分に巻かれるメインパターンには、カーボン繊維とグラス繊維を合わせたものがほとんど。例えばカーボン含有率95%、グラス含有率5%、といった具合に。

もちろん、それだけで基本的な性能と強度は充分満たしているのですが、さらに軽く、強くするためには、ブランクスの圧縮強度いわゆる「つぶれ方向の強度UPのため、従来のグラス繊維構成から、強いカーボン繊維構成に変換する事が不可欠でした。

しかしティップの細い部分には、カーボン繊維の強い反発力が仇となり、マンドレルと呼ばれる鉄芯にシートが巻き付けづらく、量産性に向いていないという課題が…。そして不良率が上がるというリスクも。

それらの難題を独自の発想と高い技術でクリアしていき、カーボン含有率も100%まで引き上げ、大幅に高い強度の獲得と同時に、余分な贅肉も落とすことにも成功、高強度かつ超軽量という相反する要素の両立を実現させました。

それが最新のカーボン技術TAF製法。100%フルカーボンのCPCブランクス、極薄カーボン多プライ構造「DPH」と呼ばれる新技術を取り入れています。

さらにOCPDと呼ばれる最適化されたプリプレグのカッティングパターン、NSテーパーと呼ばれるマンドレルテーパーの最適化などを図り、ブランクス技術を一新しています。

詳しくはこちらをチェックして頂ければと思います。
https://www.purefishing.jp/TAF_abugarcia/

TAF製法の動画はこちら

New Fantasista 革新のブランクス構造

出典:YouTubeチャンネル「PureFishing TV」

完全無塗装のブランクス表面

このカーボンのギラつき感が、カーボンの「直交外層パターン」と呼ばれるもので、分かる人には理解出来るものです。

ライトショアジギングで多用するリールの番手は3000~4000番

 

軽さは武器

結論から言いますと、タックルの軽さは武器です。キャストし続けるわけですから、体に負荷が少なく、軽い力で投げ続けられるほうが圧倒的に有利になります。

今回メインで使用していたタックルを例にとると、
SaltyStage KR-X Prototype Light Shore Jigging XLSS-1092ML30

このロッドの自重は175g

そして使用しているスピニングリールが
ゼノン4000SH このゼノンの自重は170g

ロッドとリールを合わせて345gという圧倒的な軽さを実現しています。

数字だけではピンとこないかもしれませんが、実際に触ってみたり、キャストして比べると、従来のタックルとは全く異なって感じるハズです。

軽いタックルを試すと、戻れなくなるっていう点もあったります!笑)。

というのも人間の「慣れ」とは怖いもので、人間一度、「軽さ」「楽」を覚えると、あとには戻れなくなる可能性が高いからです(笑)

 

全国各地でフィールドテストを実施

さてソルティーステージのフルモデルチェンジにともない、全国各地でフィールドテストを実施してきました。

シチュエーションも堤防からサーフ、そして磯場と、あらゆるフィールドを想定し、あらゆるターゲットを狙って、作り上げてきました。

こちらは和歌山県の串本でのテスト

ショアジギングのプロトでピュアフィッシングスタッフの立原が九絵(クエ)を仕留めました!

 

新潟、糸魚川でのサーフでもテストを実施

磯場でもテストを繰り返しました

磯ではスパイクシューズとフローティングライフジャケットは必ず着用しましょう

 

離島でもテスト

ピュアの営業マンの小池くんが、ライトショアジギングのプロトロッドで遠州灘で獲ったチヌ。 ライトショアジギングでは実に様々なターゲットが狙えます。

数々のプロトタイプ

ショアジギング、ライトショアジギング、マイクロショアジギングと様々なタイプを持ち込んで全国でテストを実施しています

テストはメタルジグをベースに、プラグやメタルバイブ、ワームなど様々なルアーを使い、徹底的に使用感を高めました。

またテストではルアー適合範囲を大幅に超えるウエイトもキャストし、ロッド強度、フィーリング、バランス等もチェックしていきました。

熊野灘でのワンシーン

去年の秋は、三重在住のシゲちゃんとサーフでテスト。
イナダ、スマガツオなどが入れ食いに♪

先週は静岡のサーフへ

富士山がとても綺麗でした~

 

ピュアフィッシングスタッフの金澤くんにもワカシがヒット♪

ヒラマサみたいな黄色ラインがハッキリとしたワカシ

 

ソルティーステージ・プロトタイプ【ライトショアジギング】
全6機種2021年秋登場

2021年9月発売のソルティーステージ・プロトタイプ【ライトショアジギング】のロッドは全6機種。
1モデルだけベイトキャスティングモデルがラインナップされています。

 

■ライトショアジギングタックル(スピニング)

ロッド:Abu Garcia SaltyStage KR-X Prototype Light Shore Jigging XLSS-1092ML30、XLSS-992M40
リール:Abu Garcia ZENON4000SH,ロキサーニ4000SH
ライン:スーパーファイヤーライン ウルトラ8  1号
ショックリーダー:バニッシュレボリューション20lb
ルアー:ショアスキッドジグ20~40g

 

■ライトショアジギングタックル(ベイトモデル)

ロッド:Abu Garcia Abu Garcia SaltyStage KR-X Prototype Light Shore Jigging XLSC-972ML30
リール:Abu Garcia REVO ULTRACAST BF8(レボ ウルトラキャスト BF8)
ライン:スーパーファイヤーライン ウルトラ8  1.5号
ショックリーダー:バニッシュレボリューション20lb
ルアー:ショアスキッドジグ20~40g

 

~最後に私からのお願い~

これはある釣具店さんの釣り場清掃のゴミ袋。
とても素敵な袋だったので、紹介させて頂きます。

この4つのマナーをしっかり守って、釣りを楽しんでいきたいですね。

トモ清水でした!
See you next time!