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【レイドジャパン開発よもやま話】第10回:開発コード秘密兵器1号。2021年のNEWアイテム「ヘッドスイマー リベロ」を岡友成が語る

寄稿:岡 友成
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みなさんこんにちは! レイドジャパンの岡友成です。

今回の開発よもやま話しは…ワタクシ岡から、レイドジャパン2021年新製品の1つ「ヘッドスイマー リベロ」について少しお話しさせてもらえればと思います。

 

ヘッドスイマー リベロ

 

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「ヘッドスイマー リベロ」はワタクシが、“秘密兵器1号”と言う開発コードでテストしていたもので、この一年間みっちりとテストをして完成させたルアー。

ちなみに、開発したきっかけは某雑誌の実釣ロケの際なので…2018年12月。

この時は水野プロと三原プロと3人でのため池での取材で、ブーストで1箇所から4匹?5匹?のバスを手にする事ができたのですが、釣れるタイミングにはバタバタっと釣れて…その後数時間ノーバイト。そして、またバタバタっと釣れて…という展開。

この釣れない時間帯にブーストとは違う刺激(アクション)があるルアーを入れたら、ブーストでは釣れない(反応しない)類の魚が釣れるのでは?…といったところから開発をスタートさせました。

戻ってからすぐに、ブーストをシリコンで型取りワームで作ってみたり、ブーストのボディー半分をワームで作ってみたり、ブーストのテールにブレードやペラを付けてみたり、と、色々とやってみましたが、どれも釣れなくは無いもののブーストと同じ魚しか釣れていない感じで、しかもブーストより釣れない。

 

1年間の試行錯誤の末、いよいよ形に

ここから一年間試行錯誤し、ある程度形になったのが2019~2020年の冬。

友人と行った新年初釣りの際、2人で計3匹のバスをブーストで釣り切って、反応が無くなった後にこのルアーを投入すると、わずか30分で立て続けに4匹のビッグサイズを手にする事ができたんです。この時、友人にはブーストやレベルバイブを投げ続けてもらっていたのですが、何も反応がありませんでした。

この頃はシングルフックとトリプルフックのフッキング率の差を試したり、シャッドテール・ファンタスティックテール・ハドル系テールを作って試したり、ブレードの有無を試したり…で今の形状・仕様にたどり着きました。

これが、ボツになったリベロの過去サンプル。

 

ジグヘッドのアイは位置や形状を色々と試したり、バイブレーションとローテーションし易い様くアイの位置を自由に変えられるタイプを作ったりしたものの、最終的にはすり抜け重視でヘッドの先端へ。

テールに関しては、ファンタスティックタイプやハドル系も試したりもしました…が、最終的に採用したのはシンプルなシャッドテールタイプ。理由は簡単、このルアーの用途に一番合ったのと…ぶっちぎりで釣れたから!

プロトタイプに付いた歯型の数々…

ただし、リフト&フォールだけで言うとレスポンスが最も良いファンタスティックタイプが良かったので、コレはコレでアリかも。

また、ジグヘッドとブレードを繋ぐスイベルは“ダブルクレン”を採用。これはブレードを極力後方に持って行きたかったのと“とある事”が理由。巻くだけでは無く様々な使い方が出来るリベロですが、最終的に魚からの反応が最も多かった…のがこのセッティングでした。

 

次項では…「ヘッドスイマー リベロ」の最終形態についてと実戦的な使い方アレコレ
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