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【レイドジャパン開発よもやま話】第10回:開発コード秘密兵器1号。2021年のNEWアイテム「ヘッドスイマー リベロ」を岡友成が語る

寄稿:岡 友成
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ヘッドスイマー リベロの最終形態

そして最終形態のリベロがコチラ。一言で言うならば、ジグヘッドタイプ(ガード付き)の超小型スイムベイトです。

 

ヘッドに関しては2タイプあり、比重違いの素材を採用した5gと7g。5gと7gは2gの差があるものの型が同じなので、ワーム(シャッドテール)に関しては1サイズを使いまわすことが可能です。

 

使い方について

ヘッドスイマー リベロの使い方としては早巻き・ゆっくり巻き・ズル引き・ステイ(ボトムで立ちます!)・リフト&フォールなど…と様々な使い方ができ、様様なシチュエーションで使う事が可能。

使う場所としては、バイブレーションやブーストなどのトリプルフックが付いたルアーでは根掛かってしまう様な場所がメイン。ハードボトム・リップラップ・消波ブロック・レイダウン&オダ・残りウィードや落ち葉が溜まっているような場所で、根掛からずに使い切ることができます。

 

他の巻きモノが使えない状況でも使える

…つい先日も、ヘッドスイマーリベロの説明動画撮影に出掛けたのですが、上の写真のビッグバスを含め短時間で2匹のバスを手にする事ができました。

このときの状況は、シャローのボトムに枯れたヒシモ(黒いやつ)が堆積している減水傾向のため池で、バイブレーションやブーストでさえ着底と同時に枯れたヒシモが絡んでしまい巻物のほとんどが使えない…。こういった状況って、ため池をメインに釣りをされている方なら何度も経験がありますよね? その様な状況でも使う事ができ、またバスに口を使わすことができるのが「リベロ」なんです。

今回釣れた2匹は両方とも、枯れたヒシモの中を“ただ巻き”して喰わせたのですが、冬のため池のシャローで“ただ巻く”だけでバスを反応させられるルアーってそんなに多くはないはず。

 

バイブレーションとは”似て非なる”使い分け方

ただ、勘違いしてほしくないのがバイブレーションやブーストの代わりになるルアーを作ったわけではないという事。根掛かりのし難さや喰わせの力はリベロに分がありますが、アピール力やサーチベイトとしての力はバイブレーションやブーストの方が上。

つまり、使い分けることで今まで反応させられなかった魚をプラスONさせることができるんです。

オカッパリのどシャロー(50cm程)で遠投して使う事ができて、水深10m程のディープでバーチカルに使う事も可能。ちなみに10mを超えるようなディープエリアでも操作性が良く、リザーバーのディープやため池の最深部でも使用する事が可能です。

レベルバイブブースト(9g)とフルスイング3.5inchとのサイズ比較がコチラ。

サイズ感をよく質問されるのですが写真の通り、おそらくみなさんの想像よりもかなりコンパクトサイズとなっています。

 

オールシーズン使える「ヘッドスイマー リベロ」発売は2021年の秋前を予定

このヘッドスイマーリベロ、厳しい冬に口を使わせる事を最優先して作ったルアーだけあって、冬以外の春夏秋も魚からの反応は上々…というか、面白いほど釣れます!

シャローからディープまで使えて、ただ巻くだけで数が釣りできて、その中にデカイのも混ざる…と。見た目的に派手なルアーではありませんが、実釣能力はすこぶる高いルアーとなっています。

発売は数釣りも楽しんでもらえる様、今年の秋前を予定しています。 楽しみにしておいてくださいね。

 

岡友成 プロフィール

レイドジャパンのプロダクトディレクターを務める陸っぱりランガンのスペシャリスト! 巻き物やカバー攻めなどのストロングな釣りが得意!1980年生まれ、岡山県在住

レイドジャパン(RAID JAPAN)

2011年設立、岡山県を拠点とするタックルメーカー。 ロッド「グラディエーター」シリーズをはじめ、各種バスルアーを輩出。 代表はカリスマアングラーとして知られる金森隆志氏。 「常に釣り人であれ。」という観念のもと、岸釣りのレベルとステイタスを押し上げるべく、現場主体で日々開発・研究を重ねている。

 

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