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今江克隆のルアーニュースクラブR「2021年のロッドトレンドは!? カレイド・シリーズ最新情報を紹介」の巻 第1038回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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2つの問題を解決した時、そのバスロッドはどうなる?

さて、話しの本題に戻るが、2021年、「ディアウルフ」の発表とともに、ある意味で自分の2つの目標は現時点の技術力、素材力では限界まで高められたと思う。

誤解しないでほしいが、この2つの目標達成の真の目的は、最先端技術満載の超高級ロッドを作るためではない。

この2つの目標が、ナゼあったか? その答えこそが「この2つの問題を解決した時、そのバスロッドは、真に誰が使っても最上級の使いやすさになる」からである。

竿作りの闘争とは、結局、誰が使っても意志通りに操作でき、疲れず、ストレスのない気持ちいよい竿を作ることなのだと、コンバットスティック開発30数年の試行錯誤で気付かされた。

バスロッドの素材や技術の進化は、神業的コーナリング技術でダウンヒルを超高速クリアする峠マニア垂涎の高性能チューニングカーを作るのではなく、結果的に誰でも気持ちよく安心してダウンヒルを高速クリアでき、街乗りも快適な高性能スポーツカーを作るようなものである。

もちろん、使い手のレベルに応じてその限界はカリカリのチューニングカーにも匹敵する対応力を秘めていることが最終目標なのだ。

「コンバットスティック」は、初期~中期の「テムジン」時代を筆頭に、明確にその一点突破力を活かしたカリカリのレース仕様のホモロゲカーのような竿だった。

何かを犠牲にして何かを得る、それが若き戦士コンバットの闘争コンセプトだった。

しかし、30数年の経験と試行錯誤は、その犠牲の部分を補完するための長き旅だったと思う。

剛と柔における2つの竿の難題、特に2020〜2021年に発表した「カレイド・インスピラーレ」シリーズは、その補完に限りなく近づいたロッドだと思っている。

それは即ち、誰が使っても、その人のレベルを自然に無理なく押し上げてくれるロッドということだ。

捻(ネジ)れ時に楕円に潰れず、驚くほど真っすぐ飛ばせるルアー軌道と、滑らかで力強い復元力によるリフティングパワー、耳障りのよい宣伝文句ではなく「曲がるロッドの核心」に本気で踏み込んだ2020年インスピラーレ。それは結局、誰が使っても気持ちよい竿という結論に帰結する

「コンバットスティックの信念とロッドの闘争の歴史とは」に関する詳細な話はコチラから!

 

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