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今江克隆のルアーニュースクラブR「令和の新バーサタイルロッドとは…その2つの方向性」の巻 第1020回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR

令和の新バーサタイルロッド! その2つの方向性とは?

その現代のバーサタイルである70MHを2つの明確な方向性から双方向に極めたロッドが「クーガーE7」と「ディアW7」である。

誤解を恐れず言い切ってしまえば、「クーガーE7」は「高性能ハイパワースポーツカー」、「ディアW7」は「フルタイム4WDのスポーツSUV」みたいなもんである。ある意味、ゴチャゴチャ能書き垂れるよりこれが一番、使い場所と使い所をイメージしやすい例えかもしれない。

この「クーガーE7」、そして「ディアW7」、使用カーボンのメインクロスは24〜27tの中弾性。セカンドクロス以下にT1100Gを使用しているところが、打撃系の「ブラックレイブン・エクストリーム」やPEBF(PEベイトフィネス)の「ハングマン」とは明確に異なる点だ。

「クーガーE7」には、クワトロクロスをほぼ全身に纏っているが、「ディアW7」にはクワトロクロスは採用されていない。これは2つの70MHロッドのテーパーにおける最善の技法選択をした結果である。

ハイテーパー7:3ファーストアクションの「クーガーE7」は太いバットを持ち、それゆえの円筒潰れを30X60度高密度クロスブリッジ構造で補強。「白筋(速筋肉)」のようなシャープさと、“片手で振り切れる”超軽量性を実現している。

軽量、ハイパワー、高速コーナリングに長けた高性能ハイパワースポーツカーのような70MH、それが「クーガー・エリート7」だ

ローテーパー6:4レギュラーアクションの「ディアW7」には、極々薄低レジンカーボンをバイアス構造で精密に、かつ緊密肉厚に巻くことで「赤筋(遅筋肉)」のような、強靭でムチムチした全身バネのようなトルク感を実現している。

分厚い筋肉と、圧倒的なトルク、悪路悪天候走破能力に長けたフルタイム4WDのSUVのような70MH、それが「ディアウルフ・ワイルド7」である

単純に使い分けるなら、1/4〜1/2ozのルアー全般に最も適した性能を持ち、上限3/4ozが「クーガーE7」。

3/8oz〜1.5oz以上、上限2ozクラスまで対応できるのが「ディアW7」である。

ただし「クーガーE7」は7:3のファーストテーパーゆえに、ジグ&ワームなどの操作性にも汎用性を兼ね備え、内部空間の多いハイテーパーだけに「乾いた感度」にも非常に優れている。

「クーガー・エリート7」は巻きモノだけでなく、操作系ソフトベイトとの相性も最高に良い。大渡ダムでは「ステルスシャイナー160(プロト)」の3.5gジグヘッドスイミングで連発

「ディアW7」はワーム&ジグにも対応するが、電撃系、打撃系のアワセには遅れを取ることが多い。逆にノリの良さを要求される状況ではローテーパーならではの優れた「乗せ能力」を発揮する。

今期、ほとんどの取材ロケでビゲストフィッシュを仕留めている「ステルススイマー160」&「ディアW7」のコンビ。特にノーシンカーヘッドでの乗りの良さは秀逸

なお「ディアウルフ」にはコルクのロンググリップと、EVAのショートグリップの2機種がラインナップされる。

キャスティング精度重視、操作性重視のショートグリップ。「ステルススイマー」、フロッグなど瞬間的な打撃系の強いフッキングを必要とする場合には肘にエンドを当てやすいロンググリップがよりブランクス性能を発揮させてくれる。

ドン深の岩盤エグレ奥にバックハンドで「ステルススイマー」を決め、泳がせた瞬間に食ってきた50cmUP。バックハンドこそ、「ディアw7」の真骨頂

だが、その差は1インチ程度であり、どちらでも兼用は可能である。

ショートがEVAな理由は、バランサーを使用せず、長くても軽量なコルク仕様と同等の全体バランスを取るためである。

全ての性能に優先する基本性能

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