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JB TOP50「井上泰徳」直伝!関東メジャーレイク茨城県北浦のこれからが旬のパターン

寄稿:井上 泰徳
Reprinted Source:TSURISOKU
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ルアーニュースRをご覧の皆様こんにちは!

サンラインバステスターでJB TOP50に参戦中の井上泰徳です。

今回は私のホームレイクである茨城県北浦の晩夏~初秋〜晩秋にかけて有効なパターンをご紹介させて頂きたいと思います。

井上 泰徳(Inoue Yasunori) プロフィール

茨城県北浦をホームとするJB TOP50のプラチナメンバー。また、WBSにも参戦中のトーナメンターで日本各地で開催されるトーナメントに参戦中の実力派。

 

今後の展開とキーワード

さて、長い長い梅雨が明けたと思ったら、いきなりの酷暑と同時にゲリラ雷雨の続く昨今。国内を取り巻く気候が年々温暖化している様に思えます。そして、これから秋に向かって大きな台風も来る事が予想され、バス達のコンディションも日々刻々と変化し気難しい時期を迎えます。

しかしそんな厳しい状況下でも、いくつかのキーワードを意識する事により、他のアングラーに差をつけられるのもこの時期ならではですので、是非この記事をご参考にしてみてくださいね。

 

キーワードその①:水温

この時期は、外気温が最高気温も迎えると同時に最高水温も迎えます。

釣り人にとってもキツい時期ですが、当然バス達にとっても食い気の下がる要因(水温上昇、アオコ発生、無風)が多い状況なので、少しでも水温が低くなる過ごし易い場所(水の動きのあるエリア)や時間帯(早朝や夕まづめ時)や風当たりのエリアが非常に重要になります。

 

キーワードその②:水位

大雨や台風後の増水は、水温を下げると同時にシャローのカバーがより多く冠水する事により、より多くのシェードが構築され釣り人が狙い易い場所にバスはポジショニングします。

 

キーワードその③:縦スト+シェード+サスペンド

日陰を好むバスの本能的習性と、ベイトから身を隠し、捕食がし易くなる“シェード”はバスにとっては理想的な避暑地的存在。そして、比較的バスは目線よりやや上のベイトに反応をよく示す事から、中層から上をいかに演出できるルアーか…が効果的となります。

そしてシェードにもいくつか種類があります。たとえば、矢板のシェード、ヘラ台のシェード、ドック等やリップラップと呼ばれる石積みのシェード、砕石キンチャクのシェード、沈船のシェード、杭一本のシェードなど…様々な影が存在。

 

上記のようなキーワードを意識しつつ、今度はもう少し具体的なエリアやアプローチ方法を解説していきましょう。

 

具体的なエリアとそのアプローチ方法

エリアの選択

盛夏から初秋はまだまだ30℃をはるかに超える高水温も続きますので、とにかく水の動きのある場所を選択しましょう。

おすすめは、夏でも常に流れのある水門やその流れが当たる岩、杭や流木、リップラップ。これらは今の時期の超一級ポイントです。

また、もしポイント選択に迷ったら、自分がバスだったらどんな場所に隠れていたら、この暑い中、過ごしやすくてあまり動き回らずに餌も食べれて、身の安全を確保出来るだろう?…と想像すると、自ずとポイントは絞られてくると思います。

 

フットボール&シャッドプラグで攻略

バスの食い気にもよりますが、暑さにダレている状況下ではリアクションの要素を持ったルアー(フットボール・シャッド等)が有効となります。

リップラップ等のバンク角のあるエリアを攻める場合は、フットボール(7g~11g程度)をキャスト後、着水と同時にロッドを立てたままバンク角に沿ってカーブフォールさせ、岩が積まれている最も沖側の岩に当てるつもりでフォールさせていきます。

この時、フォールしていく途中に出るバイトや水深、または途中の岩の張り出し等の起伏を知る上で重要になるのがサンラインの「シューター・FCスナイパーBMS AZAYAKA」。

サンライン公式「シューター・FCスナイパーBMS AZAYAKA」詳細ページはこちら

 

この色付きラインは単にバイトを見るだけの為ではなく、水深やラインの変化や軌道を目で感じ取れるので、このテクニックでは非常に有効なラインとなります。霞水系のロコには絶大な信頼のあるラインと言えますね。

何故この時期にフットボールなのか?というと、カーブフォールによるエスケープアクション(バスの潜む場所から遠ざかるように逃げるベイト)と、着底時のラバースカートのフレアによるリアクションが、暑さでダレているバスの本能にスイッチを入れるからなのです。

そして、リップラップを攻める上でもう一つの有効なメソッドはシャッドのタダ巻きとトゥイッチング。

タダ巻きはリップラップのバンク角に合わせ同じ角度で潜航するMR程度に潜るシャッドを引いて、途中に出っ張る岩(バスが隠れられる場所)に軽く当ててヒラ打ちさせるパターンと、2トゥイッチ1ポーズの平行引きをして中層にサスペンドするバスを狙うというパターンです。

ちなみにシャッドの使う場合のラインセッティングは「SIGLON PE(0.8号)」又は新作の「シューター・デファイアー D-Braid(0.8号12lb)」をメインラインとし、リーダーはオープンウォーターの場合は根擦れに強い「SHOOTER(8lb)」で、リップラップをメインとする場合は12lbを使います。

サンライン公式「SIGLON PE×8」詳細ページはこちら
サンライン公式「シューター・デファイアー D-Braid」詳細ページはこちら
サンライン公式「シューター」詳細ページはこちら

夏のもう一つのパターンと言えば、湖流や風が常に当たる(または通り抜ける)岬や馬の背状に張り出したハードボトムに立つ杭群や木枠ジャカゴ(粗朶消波工)とブレイクが有望。

当然これらの構造物や地形にはシェードも構成され、安定した水温を維持し、ベイトの回遊もあり、爆発的釣果を叩き出す事も…。

 

真夏の“杭”パターン攻略法

主に狙う水深は1.5m〜2m前後の岬周りやブレイクラインに立つ杭。1本よりも複数の束になっている物や、斜めになっている杭は特にシェードを多く形成する事から高確率杭と思って丁寧にアプローチしましょう。

また、広いフラットエリアにたった一本だけ立ってる杭にも案外着いてたりしますので、2m以浅に立つ単杭も要チェック。いずれも縦ストラクチャーに対しサスペンドする傾向が強いので影側の中層を重点的に釣っていきます。

 

具体的な釣り方

釣り方は杭の水深が1.5mならば、杭の2m先にリグをキャスト、ラインを杭に絡ませそのまま一旦ボトムを取り、杭にラインを引っ掛けたままシェイクをしつつ、リグを引っ張り上げて、中層でリグを吊るし誘います。

使用するリグは5g〜7gのヘビダンが最も効果的で、先ほどの「シューター・FCスナイパーBMS AZAYAKA(10lb)」に途中ヨリモドシを付け、その先にリーダーとして「シューター(8lb)」を使用。ルアーはベイトブレス「ルイ2.8インチ」又は「フィッシュテールリンガー3.5インチ」を使用。

 

真夏のブレイク攻略法

1m〜5mぐらいまでの落差のしっかりした岩盤をヘビダン又はキャロで攻めて行きます。

肝心なのはブレイクの下に居るのか?トップのフラットやガレ場に居るのか?そして地形変化がどこからどこに繋がっているのか?など、地形を事前にしっかり把握しておくことが重要。

そしてこの釣りに絶対必要な条件とは、ベイトが風に押され流されて来るブレイクの壁を釣るという事。つまり、ベイトを押し流す風や湖流が岩盤ブレイクの壁面に垂直に当たる場所を釣る事がキモとなります。

ブレイクを広範囲に探す場合はヘビキャロを使用。7g~14g程度のシンカーに「シューター・FCスナイパーBMS AZAYAKA(12lb)」にリーダーは「シューター(8lb)」を使用。ルアーはベイトブレス「バイズクローポートリー3㌅」。

ブレイクをピンポイントで釣る場合、杭へのアプローチの部分でも書いた5g〜7gのヘビダンも有効です。

 

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