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チヌ-クロダイ-キビレゲームにおすすめのブロビス【宮川靖】のチニングルアーを全紹介

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チヌ(クロダイ)・キビレゲームが気になる季節になってきましたね。

というわけで今回はフェチ好みのチニングアイテムを続々と輩出しているブロビスのチヌ用ルアーをブロビス代表の宮川靖さんに解説していただきました。
【本文・解説=宮川靖、まとめ=ルアーニュースR】
出典:釣れスギ!チヌゲーム シーズン6

宮川 靖 Yasushi Miyagawa    シーバスやチヌなどをターゲットとしたSWブランド「ブロビス」代表。阪神エリアのシーバススポットに鬼精通する兄弟「宮川ブラザーズ(ミヤブラ)」の兄。根っからのシーバスおじさん(笑)でありながら、実はチニング歴もソートー古い。チニングで得意なスタイルは、ハードボトムエリアでのキャスティングでのリフト&フォール、垂直護岸でのフォールの釣り。趣味はシーバス(笑)。釣り以外ではB級グルメと映画。1968年10月生まれ、兵庫県尼崎市出身&在住。「BROVIS Facebookページ」https://www.facebook.com/brovis1091

 

宮川ブラザーズ!左が兄の靖さん、右が弟の朗(あきら)さん。ルアーニュースのロケではいつも2人でチヌやシーバスをガンガン釣っていただいてます!

 

チヌクル

チヌクルを作った経緯

その名の通り、コイツを使えば「チヌがくる!」という願いを込めて、このチヌクルという名前をつけたルアー。チヌゲームのルアーとしてワーム素材のモノが超有効なことは分かっていました。そして、必ず必要となるウエイトとワームを組合せたチヌルアーが作りたいという衝動が強くなって、時間をかけて思考錯誤していました。そんな中、ウエイトとワームのコンポジットする構想が浮上し、チヌクルの構造のイメージが固まったのでした。

チヌクルの構造

チヌクルの構造の最大の特長はウエイトをワームで包み込む一体構造になっている点。ワームとウエイトを一体化するに際して、ウエイトの配置、形状に関して、かなりこだわりました。そのウエイト部は「ボトムセンサー」と呼んでいて、その配置にはキモがあります。ウエイトをワームで包んであるのですが、ウエイトを完全にワームで包み込むのではなく、ワームの外側にもウエイトを露出させてあります。そしてその露出部分には意図的に凹凸のデザインを施しました。

こうすることでボトムにタッチした時に、その感覚が手元に的確に伝わるのです。根掛かりの多いゴロタエリアなどでは、ボトムを感じ取ることができなければ根掛かりを回避するのが難しくなります。そもそもチヌはボトム付近で動くモノにイイ反応をしますので、この「ボトムセンサー」は私のチヌゲームで必須な構造なのです。

 

チヌクルは3.5g、5g、7g、10gの4種のウエイトがあり。狙うポイントの水深や流れの速さで使い分けてください

ウエイトローテーションする時に分かりやすいように、ウエイト別にラバーの色を変えてあります。3.5gが黄緑、5gが赤、7gが黒、10gは深緑にしています。ヘッド部は色んなカラーを揃えてあります

左から3.5g、5g、7g

チヌクルのウエイトの使い分け

狙うポイントの水深や流れの速さでウエイトを使い分けます。基本的にはボトムの取れるもっとも軽いウエイトでアジャストさせます。
数字で表すと0.5-2m程度までは5g、1~3m程度までは7g、流れの速い河川や水深が4~5m前後あるようなポイントでは10gを使用します。
ポイントの状況を見極めて適切なウエイトセッティングを探しましょう。

チヌクル5gが得意とするシチュエーション
 (ラバー色:赤)(ヘッドカラー:全8色)
水深50cmのドシャローから2m程度のエリアをもっとも得意とします。シャローエリアのズル引きにもベストなウエイトで、ボトムが変化した場所ではボトムセンサーが引っ掛かりフワっと跳ねあがったりしますが、これがバツグンの食わせの間になります。リフト&フォールではスローに落ちますので、水深がないエリアで食わせの間をより多く取ることができます

チヌクル7gが得意とするシチュエーション
(ラバー色:黒)(ヘッドカラー:全8色)
水深1-3m程度で、流れがやや速い河川などで使います。飛距離もでるので大場所にも効果的です。テンポよく広範囲を探りながらランガンしたり、速いアクションに反応がよい日には5㌘よりも早くフォールするのでオススメです

チヌクル10gが得意とするシチュエーション
(ラバー色:深緑)(ヘッドカラー:全6色)
水深が3~5m程度あるポイントや流れの速い河川で使用します。飛距離はこのサイズにして10gもあるので超ぶっ飛びです(笑)。10gの追加でポイントが一気に広がり、新しいポイントの開拓や水深のある場所、足場の高いエリアなど7㌘で攻めきれなかったポイントには最適です。また、デイゲームのキモの1つとなる「動きと速さ」という点においても効果を発揮し、プロトシャッドテールをレーラーにすることでリトリーブを中心とした速い動きで狙うことができます。今後は10gで攻略の幅がさらに広がると思います。


2個入りで市場価格850円ほどと安いのもうれしい点

 

ややこしい所を攻めるのを前提で考えていたので簡単にフック交換ができるようにしました

チヌクルには強さと掛かりのよさのバランスがとれた、シングルフック53(がまかつ)の♯6が標準装備

チヌクルはフック交換できるのも利点。私はシングルフック53の♯4と♯6、シングルフック53ソルトの♯4と♯6の計4つのフックを常に持ち歩いています

チヌクルのアクション その1
基本はリフト&フォール

基本はリフト&フォール! 具体的にどうやるのか? というとリールハンドルを2-3回転させ止めチヌクルが着底したら再び2-3回転巻いて止めるの繰り返しだけでOK
アクションですが、私が基本的なアクションとしているのがリフト&フォール。ここで気をつけてほしいのがリフト&フォールといっても、ロッドを大きくアオってのリフト&フォールではなく、ほんのかすかにリフト&フォールさせるんです。

では、具体的にどうやるのかというと、クルクルっとハンドルを2-3回転させ止めるという作業を繰り返すのみ。実はこうすることで軽いリフト&フォールになるんです。ただこの時にキモになるのはハンドルを回す直前に、ほんのわずかだけ、竿先でリグを持ちあげてやること。具体的にはほんの3cmとかのレベルで持ちあげてやる。こうすることで、ラインのたるみが少なくなり、さらにリグの方向性もでて、根掛かることなく、軽いリフト&フォールができます。

あと注意してほしいのが、必ずロッドティップをやや上げ気味にすること。チヌクルが手前にきて、ロッドとチヌクルの角度が浅くなれば多少、ティップを下げて操作してもかまわないですが、基本はロッドをやや上げ気味でアクションさせます。というのもゴロタでも大きめの岩が多いポイントでは、ロッドを下げすぎると、岩を越えずに隙間に入り簡単に根掛かってしまいますので注意してくださいね。

チヌクルのアクション その2
リフト&フォール以外では「跳ねあげ」、「ズル引き」など

上記した基本アクション以外にも、比較的よく使うアクションがありますので、それを紹介しますね。1つが跳ねあげアクション! ブレイクライン付近や大きめの岩があるピンポイントでは、ロッドを上方向に軽くトゥイッチングする感じでチヌクルを大きく跳ねあげるのも有効。こうすれば瞬発的な動きでのリアクションを狙えるのと、大きく跳ねあげることで、チヌにチヌクルを発見させやすく、またフォール時間も長くなるのでチャンスは広がります。

あと、キャストして最初のフォールや着底で反応が多い場合は、この跳ねあげて、縦方向のフォール時間を増やしてやるのも効果があります。

もう1つよくやるアクションが、底質が泥や砂のエリアで、基本アクションに加えてズル引き、さらにボトムスレスレのデッドスローを織りまぜること! この時、ボトムセンサーが砂煙だしてアピールしてくれるのです。この動きはシャコやエビ、小さなハゼを捕食している時には特に有効なので覚えておいてくださいね。

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