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今江克隆のルアーニュースクラブR「ビーストボーン発売直前!新時代の覇権素材エラストマーの威力を100%引き出す絶対的ルール」 第1302回

公開日:
連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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ここ数年、完全に市民権を得て定番化したといっても過言ではないエラストマーワーム。いまや新時代の象徴のような存在にすらなってきた感がある。 そこで今週は、いよいよ発売を間近に控えた「ビーストボーン・エラストマー」の取説として、さまざまなエラストマーワームの釣れるキモと使い方、セッティングのキモを解説しよう。

ビーストボーン エラストマー のパッケージ

いよいよ「ビーストボーン」が発売間近に!もはやプラグ並みの金型代、耐久性からプラグ同様の1個売りです。

水中での姿勢制御

ついこのあいだも「ビーストボーン」溺愛症候群の藤川温大プロが、東条湖でルアーマガジングラビア取材をおこなったが、実に取材開始後瞬殺で55cmUP2本を「ビーストボーン」で仕留めてしまった。

藤川温大プロが東条湖にでビーストボーンエラストマーで55cmUPを釣る

「なんでこんなバスが東条湖におるの?」と大昔の東条湖を知る自分としては信じがたい現実。それを取材でアッという間に釣ってしまう藤川プロのすごさに脱帽した。常にライブで釣る藤川プロにガードは必要ないようだ。

TOP50弥栄湖戦でも「ビーストボーン」でビッグフィッシュ賞を獲得し表彰台に乗った。このように「ビーストボーン」の活躍は関東関西、クリア・マッディを問わずスタッフ間でサンプルの取り合いになるほどプロ人気が高いワームだ。

急遽、自分の代役を買って出てくれた藤川プロ。ルアーマガジンの8ページグラビアをわずか半日のロケで完遂してしまった。弥栄湖戦といい、桧原湖戦といい、彼の「ビーストボーン」への信頼は半端ではない。

その「ビーストボーン」の素材であるエラストマーワームの特徴として、最近でこそ高比重エラストマーも登場しはじめたが、まず第一に挙げられるのは下手すれば1個で半年以上もってしまう強度(耐久性)と圧倒的浮力だろう。ゆえにエラストマーワームを使いこなす上で絶対に手を抜いてはいけないことが「水中での姿勢を意識すること」だ。

エラストマーワームはその圧倒的な浮力のため、水中に入れて止めると必ずといっていいほど「逆立ち」してしまう特徴がある。これは実はスイミング中でも影響があり、特にスト系のアクションをするうえでは、浮力に負けて不自然なスイミング姿勢になっていることもある。特に「ビーストボーン」のようにパーツが多く大きめのエラストマーワームは、強烈な浮力があるため静止時のみならずスイミング時もそのパーツを最大限活かすための姿勢制御がキモとなってくる。

ちなみにこれは「ビーストボーン」に限った話ではなく、実は業界初のリアルタイプエラストマーワーム、「ハドルスイマーエラストマー」を世に出したときからエラストマー・シークレットとして自分は極小ネイルを使った姿勢制御を密かに行っていた。この姿勢制御は、高活性時やロープレッシャーなら釣果に大きな差は出ないが、シビアな状況になればなるほど明確な差になって表れるキモなのである。特にトーナメントでの「浮きキャロ」では、フックサイズとマイクロネイルシンカーで完璧に自然に水平に漂うように姿勢制御することで圧倒的な差がつくこともあるトップシークレットだった。

一方、「ビーストボーン」の姿勢制御は最初からネイル位置にネイルホールを設けてあるため、ここに基本は0.9gのネイルシンカーを挿入し(ちょっと硬いけど)、タングステン資源保護のため微量の瞬間接着剤で固定してしまうだけでOK。ボディ後方の最低重心部分にカウンターウェイトが入ることで、姿勢がスイミング(ストロール)時には上下の全アバラで水を攪拌しながら水平キープ、静止時には30度くらいで静止し、全身のヒレを微かに漂わせる無警戒な子ギルや小ブナの姿を演出できる。

ビーストボーンの基本セッテイング

「ビーストボーン」の基本セッティング。リアのビーストテールに穴が開いている方が下向き。ここに0.9gネイルシンカーを刺してカウンターウェイト化することで縦姿勢が自然になり、同時に上下アバラのドラゴンウェーブで攪拌能力が100%活かされる。

フィッシュフライエラストマーの浮きキャロのセッテイング

フィッシュフライエラストマー」でひた隠しにしていた浮きキャロシークレット。超メンドクサイが、ロングリーダーとのバランスで水平に「フィッシュフライ」が漂うようセッティングするのが最大のキモだった。

セッティング

注意しておくことは、「ビーストボーン」には縦姿勢にするための姿勢制御アシストとして、半身にソルトを入れており、上下の向きがあるので間違わないように。(上下逆にしてもネイルの重さで縦姿勢に十分調整はできます)。

使い方の基本としてスト系アクションで使う場合は、5~7gのマス針フットボールでの「縦付け」が「ビーストボーン」の肋骨多関節アクションを100%発揮させることができる基本セッティング。ヒラメ付け(横付け)よりはるかに全身がしなり、複雑なアバラ関節が大きく開くことで強烈な水押しパワーを発揮する。

ビーストボーンの縦セッテイング法

「ビーストボーン」は身体半身がソルトイン。比重差は少ないが、Fマーク側が下に来るようにして縦セッティングするのが基本。ヒラメ付けでも十分釣れるが、自然な魚シルエットと姿勢、アバラの開閉攪拌力は圧倒的に縦付けだ。

ロッドはスパイラルガイドの「カレイド・ワイバーン」が完璧無双のスト系相性だ。

BKKの「ファストスナップ」がリューギのタリズマンガード付きの#2/0~3/0のアイにはギリギリ自由度を保って通すことができる。ワイヤーが太いとフックが変な向きに固定されるので、今江的にはこのセッティングが今のところベスト。

フリーリグ

そして、今江的に実は最近までかなりセッティングに悩んでいたが、ついに打開策を得たのが、「ビーストボーン」の新セッティングである「フリーリグ」だ。

ビーストボーンのフリーリグ

エラストマーワームのオフセットセッティングには難題が多い。「ビーストボーン」の場合、超ソフトエラストマーにするとプラグに匹敵する集魚パワーが弱くなってしまうため、このままの丈夫さと硬さを維持したオフセットセッティングが課題だった。

もちろんこの場合もネイルシンカーによる姿勢制御は必須。マス針フットボールよりワームがフリー状態になるゆえに、逆立ちしてしまうと不自然極まりない姿になるため、さらに姿勢制御が重要となる。

ビーストボーンのフリーリグでの姿勢制御法

フリーリグではなおさら姿勢制御が重要。逆立ちした姿勢では不自然極まりない。どちらの方法でもOKだが、フリーリグの場合は下の0.45g×2の方が#3/0フックの重さで少しナナメることを防いでくれるのでベストだ。

だが、ここで今江的に一番今まで悩んでいたのがいわゆるフラット系ワームでは運次第で必ず発生する「魔の刻」をいかに克服するかだった。「魔の刻」とは写真の通りだ。通常の塩ビ素材のワームならまだしも、超丈夫で粘りの強いエラストマー素材では魔の刻が起きたらフックポイントでエラストマーボディを貫いてアゴまで貫通させることは至難の業なのだ。

「ビーストボーン」でも完璧なフッキングだったにもかかわらず、運悪く肋骨がフックポイントに被さってしまうとバレが多発することを何度か経験していたからだ。

フラット系ワームにおける魔の刻

バスの口の中で運悪くフック方向にフラット系ワームが曲がってしまうと、ワームの下半身がガードになってフッキングできなくなる。しっかり掛かってると思ってファイトしてても、バスが口を開いた瞬間あっけなくバレるのは「魔の刻」なことが多い。

この魔の刻を克服するために試行錯誤した結果、ようやく高確率でフッキングさせる方法を確立することができた。その方法とは、まずオフセットフックを使う場合はタックルパワーを1段階上げることだ。「カレイド・ワイバーン」から「スーパーレイブン」に、もしくは「スーパースタリオンGT3RS」クラスに変更することで貫通力を格段にアップさせることだ。

エラストマーワーム対応オフセットフック

そしてここで最大のキモになったのが、昨今の世界的ワーム事情から「エラストマーワーム対応の超貫通ポイントを持つオフセットフック」の開発をBKKにリクエストしていたことだった。今春から試作&トライを続けており、今回、自分の予想以上に良いものができてきたことが大きかった。

奇しくもその最新サンプルが届いたのが桧原湖滞在中で、「さすがにスモールでは#3/0クラスのオフセットフックのテストは無理だな…」と思っていたが、それが逆に奏功した。

コイツはサイトで釣ったのでフッキングまでのプロセスがすべて見えた。この1尾では運がよかったのかとも思えたが、その後、2尾のラージをミスなく獲れたことでフックの良さとセッティングの正解を確信できた。

デカスモールはもちろん、桧原湖では激レアなヒバラージの50cmUP、そして55cmを超える2,550gのモンスターラージを、最大の懸案だった「ビーストボーン」のフリーリグで一度の魔の刻を迎えることなく完璧に仕留めることができた。

まさか桧原湖で自己記録となる2,550gのラージが釣れると思わなかった。久々に本気でラージ狙いを練習しただけに本戦で決勝に進めなかったことが悔しい。

BKKが「ポイント強度世界最強です!」とやたら自慢していたが、貫通力優先の特殊形状とその圧倒的な貫通力は認めざるを得ない結果だった。まさか桧原湖で2027年フィッシングショー公式デビューにOKを出すことになるとはまったく予想もしていなかった。

ヒバラージ(3本)はもちろん、スモールまでもオフセット#3/0フックで完璧にフッキングさせることができた。BKKがアルミ缶の蓋部分を貫通させても鈍らない世界最強ポイントと自慢するだけのことはあったようだ。

超絶紙一重・極薄皮掬(すく)い

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