23年越しの復刻。
2026年…ZIPBAITS(ジップベイツ)のバスルアー復刻と共に蘇る、“強烈な誘魚要素”が特長のシャッドフォルムのリアクション系ペンシルベイト「アイロニー」。
【蘇る名作】“千藤 卓”が全カラーを監修!強烈な“フラッシュ、動き、サウンド”で圧倒的存在感を放つ名作ペンシルベイト「アイロニー」が復刻/ZIPBAITS
当時から長年愛用していた千藤卓さんが全カラーを監修し、再び世へ輩出。今回はより詳しい情報をお伝えすべく、先日千藤さん本人にインタビューを行いました。
ルアーとの出会い、使い始めたキッカケ、深い思い入れやカラーに対する拘りなど…記者が気になる核心部分を直接伺いましたので、その内容を詳しくお届けします。

アイロニーへの思い入れを教えていただけますか?
「アイロニー」が発売された当時は、丁度バスフィッシングブームの後期。
ただ、発売直後から使い込んでいたかと言えば、そうではなかったそうです。当時のZIPBAITS(ジップベイツ)のルアーは他社製品に比べるとやや高価で、どこにでも置いてあるルアーではありませんでした。いわゆる、お手頃価格で万人受けするというよりは、プレミアム感が強く、簡単には手に入らない存在だったのです。

その頃の千藤さんは、メーカーを問わず幅広くルアーを使うのが好きだったそうで、「そういえばアイロニーは使ったことがないな…」と思ったタイミングで、たまたま近所の釣具店で見かけて購入したのが出会いでした。しかし、本格的に使い込むようになったのは何年も後の話。当初は数あるルアーの中の1つに過ぎなかったといいます。
たまに使いはするものの、なかなか「アイロニー」のポテンシャルを引き出せず。
メディアに露出する数年前、周囲からは「釣りが上手い」と褒められるようになっていましたが、本人の中では「当時はまだ下手だった」と振り返ります。意のままに使いこなせるようになるまでに、相当時間がかかったとおっしゃっていました。

そんな中、使い込めるようになるターニングポイントが訪れます。
千藤さんの中で、「アイロニー」は“虫”…そう、ペンシルベイトでありながら虫系に近い繊細なロッドワークで誘うことで釣れる、という事実に気づいたのです。 一般的なペンシルベイトのようにスケーティングさせるのではなく、虫系のような細かいピッチでテーブルターンさせながら引いてくる。これこそが「アイロニー」の真骨頂だと気づいてから一気に釣果が伸び、ますます使い込むようになりました。ラインスラックを上手く使い、真反対を向かせるほどのロッドワークで、速すぎない“余韻のあるアクション”が活きることに気づいてからは、とんでもなく釣れるようになったそうです。

この感覚を掴んでから、他のペンシルベイトより釣れる場面が増えたそう。
フラットサイドボディによるフラッシングや色調変化、水を押す波紋やラトル音など、総合的なパワーが活きているのではないかと千藤さんは語ります。

YouTubeの実釣動画での撮影秘話を教えてください
出典:YouTubeチャンネル「zipbaitsmovie」
「正直、ペンシルベイトにはちょっと厳しいタイミングでした」。
と千藤さんは振り返ります。 季節は秋。波も風もあり、水深も深い。シャローに行けばウィードが繁茂しており、およそペンシルベイトが機能する状況ではありませんでしたが「ダメ元でやりましょう」とロケを決行しました。

少しでも可能性のあるエリアを回った結果、50cm前後の好サイズを筆頭に数釣りを楽しめる展開に。ライブスコープの映像では、水深7〜8mにあるボトムの岩から水面までバスが食い上げてくる様子が映し出されたそう。
当初は中層に浮いている個体を狙っていましたが反応が鈍く、実はボトムにいて魚探にも映りきらないようなバスが食い上げてきていたのです。スモールマウスならまだしも、ラージマウスバスがこれほどの深場から食い上げてくることに衝撃を受けたといいます。それほどまでに“魚を呼ぶ力が強いルアー”だということが証明されたのです。

カラー監修の経緯とこだわりを教えてください
続いて、カラー監修に至った経緯について。
メディアの動画内で「USアイロニー」を熱く語った回があり、大きな反響を呼びました。その直後、ZIPBAITSが「キープキャスト」のイベント会場で「アイロニー」を限定販売したところ、瞬く間に完売しました。その背景を調べた結果、千藤さんの動画が大きく影響していたことが判明。
「アイロニー」の復活が決まったタイミングで、ZIPBAITS側から千藤さんに声がかかり、カラー監修が決定したそうです。

これまではABS樹脂のクリア素材のみでした。
そこで、今作からはボーン素材と、ボーン素材+メッキカラーを追加。 メッキカラーにはボーン素材の上にメッキを施しているため、サウンド特性はボーンから更に硬質な音色。クリア系カラーもすべて一新し、全9色のラインナップに。千藤さんは「アイロニーの特性が活きることを前提に、どこでも使えて打率の高いカラーを揃えました」とコメント。ペンシルベイトが効くシチュエーションを考慮し「これさえあれば何でもこなせる」という色を厳選したそうです。 また、クリア系カラーは「アイロニー」独自のフラットサイド形状によって内蔵できるインサートプレートがシッカリ映える配色に設定されています。

各カラー解説
「オススメのカラーはありますか?」
という問いに対し、天候やフィールドの水質などで最適解は異なるため、1つに絞るのは難しいとのこと。そこで、各カラーの機能を順に解説していただきました。
ベイトフィッシュを意識して使いたいならこれ。
種類を選ばず、いつでもどこでも使える汎用性の高さが魅力です。ナチュラルながら、リフレクターによるフラッシング効果も絶大です。

視認性重視。
アングラーからは見やすいピンクヘッドのクラウンカラーですが、魚が見上げる腹側は晴天時の空の色と同調するスカイブルー。魚目線では存在が曖昧になる配色。
タフな状況でのバイト率を高めます。


本場アメリカのペンシルベイトには欠かせない超定番カラー。
硬質なボーン素材特有の高音サウンドで存在感を放ち、バイトを誘います。水中ではシルエットが適度にぼやけるのも特長です。

初代アイロニーで最も実績が高かった「VCS」をベースに。
艶めかしいパールホワイトは継承しつつ、過剰なアピールを抑えるために顎下のスポットを小さく調整。視認性と“シルエットのボケ”を両立しています。

近年のトップウォーターで重要視されるブラック系。
散りばめられたブルーパールとチャートのボーン模様が操作時の視認性を確保。水中での輪郭を際立たせるためのマット塗装です。

結局のところ、すべての色は「何かに似せる」ためではなく、輪郭を際立たせる・ぼかす、フラッシングさせる、空に同調させる…といった機能に基づいて作られています。
メッキカラーに対するこだわり
後発でリリースとなるメッキカラー。
こちらに関しても詳しく伺いしました。一般的なルアーには珍しい“ニッケルクロームメッキ”が採用されていて、 メリットを一言で言えば、高級車のエンブレムにも使われるほど強固で、輝きが美しい。質感が高く、剥がれにくいのが特長です。

フラットサイドの利点を活かすための強い輝きを求めこの仕様に。 また、ボーン素材の上にメッキが施されているため、標準モデルより僅かに重量が増しています。浮き姿勢は変わりませんが、喫水(水に浸かる深さ)が深くなるため水絡みが良くなります。ウエイトによる加重ではないため、ボディ全体が均等に重くなっている点もメリット。

銀色のベイトフィッシュを模したカラー。ソルトウォーターでの使用も考慮しており、水中で青空と同調させる狙いがあります。

フルクロームボディに、腹側はパールホワイト。一見分かりませんが、ケイムラ塗装で骨模様が施されているのが「シークレット」の由来です。腹側の白とブルーパールが、下から見た時の輪郭を適度にぼかします。

ゴールド・ブラック・ハイビズオレンジの略。
ゴールドベースに腹側は全面ブラック。サイドには黒の骨模様、背中は視認性の高い蛍光オレンジを配しています。腹側の黒による強いシルエットとオレンジの視認性で、マッディウォーターに最適です。

※本記事で紹介したメッキカラーの製品情報および画像については、一部変更となる可能性があります。
初めて使う方へ一言お願いします
あえて厳しい言い方をすれば、下手だと使えないです(笑)。
ある程度の技術を要するため、誰が投げても簡単に釣れるわけではありません。だからこそ、技術を磨いて使い込み、手にした1尾の喜びを存分に味わってほしい。
使い方は動画でイメージを膨らませてみてください。アイロニーは、車に例えるならオートマ車でも普通のMT車でもない、スポーツカーのような存在。当時はナイロンラインしかありませんでしたが、今はPEラインという選択肢もあり、タックルも進化しています。昔よりも使いこなせる環境は整っています。 少し柔らかめの竿にPEラインをセットし、ソフトなロッドワークを意識すれば、上達も早くなるはずです。

以上、「アイロニー」に関する“千藤卓”さんに伺った内容をガッツリお届けしました。
23年の時を経て、いよいよリリースとなる伝説。当時使っていたアングラーをはじめ、初めて目にされる方も、このルアーのポテンシャルを体感してみてくださいね。

























































