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飛距離×立ち上がり×サウンド/「11個」ものウエイトボールを搭載した異色のSW専用ジャークベイト

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ウエイトボール

それはルアーに重さを持たせ、飛距離を出す。あるいは魅力的なサウンドを生み出す…など、重要な役割を担っているパーツ。

今回ご紹介するのは、そんなウエイトボールがなんと「11個」も入っている異色のルアー。

【コレだけ押さえればOK】年中応用が利くサワラ ミノージャーキング完全解説

出典:YouTubeチャンネル「 LureNews.TV」

ラウドジャーク 120S 【シマノ】

発売中

ラウドジャーク 120S」は、山口県岩国沖をはじめ大阪湾、伊勢湾などで大流行となっているサワラや青モノ狙いのキャスティングゲームでの使用をメインに開発されたSW専用ジャークベイト。

シマノ公式「ラウドジャーク 120S」詳細ページはこちら

品番 カラー タイプ 全長(mm) 重量(g) フック 本体価格(円)
XV-C12Y 全10色 シンキング 120 18 #4 x 3 2,400円

 11個のウエイトボール搭載した「分散式球重心移動システム」

「ラウドジャーク120S」はフィッシュイーターを魅了するダートアクションを演出するための“分散式球重心移動システム”が最大の特長。

そもそも魅惑的なダートアクションを生み出すためには、バランスを“あえて”崩すことが重要。いかに効率よくバランスを崩せるかを追求し、トライ&エラーを繰り返した結果、小径化したウエイトボールを11個搭載し、素早く転がりやすくした「分散式球重心移動システム」に行き着いたと。

安定した飛距離&サウンドアピール

分散式球重心移動システムの恩恵は、安定した飛距離はもちろん、球が素早く転がることによるアクション時の立ち上がりの良さにある。またアクションだけでなく、ガラガラ・ジャラジャラという「マラカスサウンド」がベイトを散らすことで、ターゲットに興味を持たせ、しっかりと惹きつけてくれるという。

…だけじゃない

ラウドジャーク120Sのターゲットはサワラやブリなどの青モノ、時には噛む力の強いマダイなんかが食ってくることもある。魅力的なダートアクション、サウンドもさることながら…そう、「強度」が必要。

そのため、ダートアクションを追求するには不利になることは承知のうえで“貫通ワイヤー”を選択し、過剰とも思えるほどの強度を確保。

強度面を確保したうえで、アクションのレスポンス向上のためにリップの肉厚をそぎ落としているというのも特筆すべきでしょうか。

テスターインプレッション

ジャラジャラサウンドとイレギュラーな動きを生み出す11個のボールウェイトが最大の武器。

家田 成大 SHIGEHIRO IEDA

ラウドジャーク120SはSW専用のジャークベイトです。一番の特徴は11個の移動式のボールウェイトを搭載していること。十分な飛びと安定した泳ぎ、そしてあえての不安定な動き、すべてを出すためのシステムです。キャスト時はボールウェイトがボディ後方に移動するので安定した飛距離が得られます。ジャークするとボディの中でボールが動きます。毎回動くボールの数が違うのが特徴です。 たくさん動いているときと、何個かのボールだけが動いているときがあります。つまり、アクションが毎回同じではないんです。それがイレギュラーな動きとなって、魚のバイトを誘発する要因になっていると感じます。ただ巻きではピチッと前に ウェイトが移動して泳ぎますが、そこからジャークするとイレギュラーアクションを起こします。

ラウドジャーク120Sは全長120mm。シーバスやサワラを狙うには状況を選ばず、出番の多いサイズ感です。それでも貫通ワイヤーを採用しているのでオーバースペックと言えるほどの強度があります。フックもこのサイズのジャークベイトにしては太軸の4番をセットしています。ヘビーデューティーに作ってあるので、東京湾ではシーバスや良型のサワラはもちろん、ときおりヒットする10kgクラスのブリにも対応可能です。

出典:シマノ公式HP

「強度の確保」と「魚が好むアクション」という矛盾を解決した11個の移動式ウェイトボール。

角井 良隆 YOSHITAKA KADOI

ラウドジャーク120Sは僕にとっては信頼して投げ続けることができるルアー、相棒のようなルアーです。現在の形になるまでに多くの時間テストを繰り返しているので、とても思い入れのあるルアーです。ボディ内に11個の移動するウェイトボールが入っているのが最大の特徴です。サワラキャスティングでは、大型やブリがヒットすることを考慮すると強度が必要です。そのためにラウドジャーク120S では120mmサイズであっても貫通ワイヤーと太軸の4番フックを採用していますが、反面、軽快で良いアクションを出すことが難しくなります。強度を保ちながらも、良いアクションを出すという矛盾を解決したのが11個の移動式のウェイトボール、というわけです。

動きを出すための11個のウェイトボールは、副産物としてジャラジャラと大きな音を出します。実際、かなりうるさいです。最初はその音がマイナス要素にならないかな、と思ったりもしましたが、テストを長期間繰り返した結果から言えばそんなことは全然ありません。嫌われることはほとんど無いと言えます。やはりベイトが何百匹といたり、波や風があることが多かったりする海の釣りでは、動きと音でルアーを目立たせるという考え方はとても重要になります。

キャスト時にはウェイトボールがすべてリアに集まります。リップが短く、回りにくいこともあって飛行姿勢が安定し、18gというウェイトの割には飛距離も十分です。

出典:シマノ公式HP

カラーラインナップ

カラーは実戦を見据えた、捨て色ナシの10色がラインナップ。サワラがいる→イワシがいる→プランクトンが豊富…であることから、濁っている状況でも強いアピール系を中心としたカラーがズラリ。

001 STチャートリップサービス

002 エッジパールゴールド

003 サニーミラーK

004 SKコノシロ

005 ピンクバックパールシャッド

006 マットチャートグラデ

007 ハーフミラーベイト

008 ハーフミラーグリキン

009 チャートバックパールシャッド

010 グローバックキャンディ

その他関連動画はこちら

ラウドジャーク120S【サワラ/シーバスに!SW専用ジャークベイト誕生】 Long Ver.

出典:YouTube「SHIMANO TV公式チャンネル」

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出典:YouTubeチャンネル「 LureNews.TV」

シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。
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