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今江克隆のルアーニュースクラブR 第988回「吊るしとサスペンドと放置!春の最重要テクについて」の巻

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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極小ジャークベイトが切り札に!

次に、「浮かせ」に「リアクション」が早春のキーワードだが、この時期、セコいが非常に有効なのがサスペンド極小ジャークベイト「IK-SPIN JERK(IKスピンジャーク)」だ。

このルアー、実際に目にすると驚くほど小さく弱々しく見えるので、どこか物足りなく感じるかもしれないが、春はこの弱々しさが実は非常に効く。特にプレッシャーが掛かった状況では、この弱々しさに、リアクションを加えられる「IK-SPIN JERK」は、隠れたシークレットベイト的存在と言ってもいいだろう。

先週も2020年の開幕先陣を切ったJBⅡ四国シリーズ旧吉野川開幕戦で、イマカツのナベちゃんプロ(渡辺健司)が「IK-SPIN JERK」で、2年連続同ルアーで3位入賞を飾った。

ワームに近いエサ感覚で、なおかつ完璧に静止が可能で鋭いリアクションを入れられるフィネスサスペンドシャッド「IK-SPIN JERK」は、早春の貴重な切り札である。

革命的な放置プレイ!?

最後にもう一つこの時期、何をやっても釣れない時にこそ忘れてはならないのが、スティックベイトの放置プレイだ。

ドシャローが多いレイク、特に杭やアシのシャローでは絶対的鉄板。いかに浅い水深で、スローフォールでジックリ見せて、その後の放置で喰わせるシンプル極まる釣りだが、それだけにフォールでの水推しと、ただの信じて待てる「ステイ」での姿勢と存在感が重要。

その点において、カスミのWBS強豪・大藪厳太郎がデザインした「ゲンタボー」は革新的スティックベイトと言えるかもしれない。

3月中旬から、ドシャローのアシや杭では鉄板になるスティックベイトの放置プレイ。 今年は間もなくリリースされる「ゲンタボー」がスティックベイト放置プレーに革命を起こすかも?

ただの棒状スティックベイトでは着底後、なかなか待てなかった「間」を、その姿勢の良さとシルエットゆえに信じて待てるメリットは大きい。

リアルな姿勢からの「クビレ」を活かしたしなりを伴うジャークでのリアクション効果も秀逸だ。

今回はあわせて厳太郎の実釣解説動画も公開しておこう。

以上、早春、すでにツワリモードに入ったバスの共通点、それは一定レンジの「ステイ」の重要さだ。

何気にテクニックの中でも最も単純で実はかなり難しい「レンジステイ」。釣り人側のガマンがメスバスに勝れば天国、劣れば地獄、そう心しておこう。

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