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怪魚釣りinガイアナ共和国~初日

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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アマゾンを代表する怪魚・ピラルクー狙いへ!

昼には上流の新しいキャンプ地に到着。ランチと休憩を取って、いよいよ大型狙いでさらに上流を目指します。

ピラルクーが生息しているエリアは、エンジンではなく手漕ぎで移動します。というのもピラルクーは非常に音に敏感。警戒心の高い魚です。大型用に持ってきたプロトのワールドモンスター805XXに大型のクエ針をセットし、船長が捌いたピーコックバスの切り身をつけて投げ込みます。

仕掛けは非常にシンプルでウキと針だけ。ピラルクーは呼吸のために水面に現れるので、静まり返った水面を凝視しピラルクーを探します。日中はそう簡単に姿を現してくれない。探している間はベイトフィネスにマイクロジグフラットをセットしたタックルで遊びます。

こんなマイクロジグにもピーコックバスはバイトしてきます

タックルがライトなので、ピーコックバスが掛かると非常にスリリングで楽しめます。またピラニアもいっぱい釣れるので飽きません。海外に遠征に行かれる時はライトタックルや小さいルアーも持っていくといいでしょう。

クライマックスの夕マヅメに突入。ピラルクーが活発に動き回りはじめた

船長が静かに指を差します。どうやら本命のピラルクーが現れたようです。慎重に船長が指差したポイントに仕掛けを投げ込みます。時間は夕マヅメ。あと少しでタイムアップ。どうやら夕マヅメになるとピラルクーは活発に動き回るようです。

エサを投入し、しばらく待っているとピクピクとウキが動きはじめました。おそらくピラニアか小魚がピーコックバスの切り身をつついているのかもしれません。

ピクピクと小刻みにウキが動いた後、「スポッ」と音を立ててウキが消し込みました。本命のアタリか!?船長からラインを送り込めという指示。あとから知ったのですが、しっかりエサを飲み込ませないとフッキングしないらしい。これでもかというほど、しっかり送り込んでから糸フケを回収しフッキング。

ロッドからはしっかりと魚の重さが伝わってきます。ピラルクーは通常PEライン8号の150LBのラインで狙いますが、自分のラインセッティングは、スーパーファイヤーライン4号の100LBナイロンリーダーと細いため、ドラグ調整とロッドワークで上手く対応しなければなりません。ドラグから一気にラインが出されます。

今まで見たことのない大きさの魚体に、手と足の震えが止まらず…

冷静に、冷静に、と心を落ち着かせファイトしますが、しばらくファイトしていると魚が浮上してきて大型のピラルクーの姿が現れました。本命のピラルクーということと、今まで見たことのない大きさから手だけでなく足まで震えるのがハッキリ分かります。写真や動画では決して伝わらない生の光景は凄まじく、何度もエラ洗いする度に水面は爆発したかのように飛沫が上がります。

船長はランディングのために岸に魚をエンジンで誘導します。その間にも何度も何度もエラ洗いをして必死の抵抗をしてきます。そのたびにフックアウトかラインブレイクしそうでドキドキが止まらず、足がさらに震えます。

岸にようやく着いてまず船長が水中に飛び込み、巨大な怪魚を捕まえようとします。それでも必死で魚は抵抗し最後の最後まで抵抗します。少し落ち着いてきたところで私も水中に入り、魚をランディングします。

初日夕まづめのワンチャンス。2メーターオーバーのピラルクー!

その大きさもさることながら、いつもこういった感動の魚に出会えると、極力元気な状態でリリースしたいという気持ちが一番強く、写真撮影より先に少しでも早くリリースしたい衝動に駆られます。

撮影は時間を掛けずに、魚体を目に焼き付けて畏敬の念を持ってリリースしました。今でも思い出しただけであの時の興奮が忘れられないほど、衝撃的でインパクトが強烈でした。

初日の釣りはこれで終わり。すぐに暗闇が迫ってきてキャンプ地に戻ります。戻ってからは川で体を洗い、焚火で体を乾かします。いきなり初日から思ってもいないアマゾンを代表する巨大な怪魚に出会え、心の底からはるばるガイアナ共和国に来て良かったなと思えた瞬間でした。

ここはさらに上流のキャンプ地

釣った魚をホイル焼き。また川で体を洗った後は、この焚火で体を乾かします

衝撃過ぎた初日は終了。静かに夜は更け、そこには満天の星空が広がっていました

自分の顔より大きい。1億年もの長い年月、姿をほとんど変えていない生きた化石といわれるピラルクー。愛おしい顔をしていますね!撮影よりリリース優先で、元気に戻っていきました

さて次回は、今回の釣行の続きをお伝えしていきます。トータルでまだ約5日間もの釣行日があるので、他にも感動の魚と出会えたので乞うご期待くださいませ~。

トモ清水でした~!

See you soon!

ピラルクーの尻尾の、この赤びた模様が何とも言えないオーラを醸し出している。一枚一枚の鱗がとてつもなくデカい。プロトのワールドモンスター805XXと一緒に撮影

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