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【アングラーなら押さえておきたい】エリアトラウトから考察するラインの使い分け方と4種の特長を深堀り

寄稿:礒野 寛之
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4種のラインの沈下別特性と使うべきシチュエーション

まずは、それぞれのラインの沈降速度(比重)をお伝えしておきますね。銘柄によって比重は多少変化します。

▶ ナイロンライン;1.14

▶ フロロカーボンライン;1.78

▶ PEライン;0.97

▶ ポリエステルライン;1.38

一般的に真水の比重が1.00、海水の比重が1.03〜1.04(塩分濃度によって変化)と言われています。各ラインの比重がこの数値よりも高ければ沈み、軽ければ浮きます。

それを踏まえて、詳細を見ていきましょう!

 

エリアトラウトでナイロンラインを選ぶならコレ!「トラウティストエリアNY」【サンライン】

▶ 沈降速度(比重);1.14(ナイロンの種類により多少変化)

適度な伸び(=クッション性)と、しなやかさからくる扱いやすさ、そしてこの素材ならではの水に近い比重によりゆっくりと沈むことが大きな特徴。 「沈むけれど、沈みにくい」のです。

 

このような使い方が可能

・トラウトがフックを咥える際、自ら反転してくれる場合に。ラインに適度な伸びがあった方がアワセしろを確保しやすくなります。

・掛かってから強烈に首を振ったり、走りだすトラウトに対しての対処。伸びの少ないラインでバラシが多発してしまう場合、ナイロンの伸び&粘りを活かす事でキャッチ率を好転させやすくできる場合があります。

・ラインの浮力を活かしてルアーの軌道をカーブ状に描かせるドリフト釣法。

・同様のイメージで、0.4g以下のスプーンでの表面張力を利用した水面コントロール(3lb程度の太さがあると、より表面張力を出しやすいです)

・スプーンをより立ち上がった姿勢で引きたい時

トラウティストエリアNYは、開発段階から携わらせていただいたラインの1つ。

沖でのついばむアタリも手元でより感じ取れるように初期伸度は抑えめ、魚が掛かってからはナイロンラインらしいクッション性能でトラウトの引きに対してしなやかに追従していくものを最終的に選びました。

「ナイロン=伸びが強くてノー感じ」というイメージを持たれている方にもぜひ使っていただきたいラインです。

ちなみに私は、マイクロスプーンやマイクロクランクには2.5lb以下、放流直後やボリュームがあるクランクベイトにはやや太めの3〜3.5lbを多用しています。

サンライン公式「トラウティストエリアNY」詳細ページはこちら
http://www.sunline.co.jp/sl_html2/products/trout/tr_area_ny.html

 

エリアトラウトでフロロカーボンラインを選ぶならコレ!「トラウティストエリアFC」【サンライン】

▶ 沈降速度(比重);1.78

フロロカーボンラインは水に対してかなり重たいので、ナイロンよりも沈むスピードは速くなります。

ということは、ラインの重み&沈みを活かしたアプローチも可能となるわけです。

また、屈折率は1.42と水の屈折率(1.33)と近いので、水中でラインが見えにくいです。

特にトップ~サーフェイス系ではその差が顕著に出やすく「プレッシャーの掛けづらさ」という点においてもメリットがあります。

 

このような使い方が可能

・深場へ送り込んだルアーの浮き上がりを抑えたい時

・風への影響を最小限に抑えたい時

・水流が強いエリアで、ルアーが流されることををより抑えたい時

・スプーンをより水平姿勢に近づけて引きたい時

・リーダーラインとして

このラインも開発段階からテストを繰り返したライン。

トラブルを未然に防ぎつつ、軽量ルアーも遠くへ運ぶ“しなやかさ”を持たせつつ、感度を損なわないように絶妙にバランス取りしたラインです。こちらも初期伸度はやや抑えて感度を持たせ、魚が掛かってからはクッション性を十分に活かせるような伸度設定にしています。

スプール馴染みもとても良く、表面のコーティング(ツルツルな状態)が長期間持続してくれるので、太い号数でもトラブルが少なく、細い号数でも安心して使用できます。

個人的にはマイクロスプーンやマイクロクランクには1.5lb以下、ボリュームのあるクランクベイトには2lb~2.5lbを多用しています。

サンライン公式「トラウティストエリアFC」詳細ページはこちら
http://www.sunline.co.jp/sl_html2/products/trout/tr_area_n.html

 

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