家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」第7回 グリッターヘッドでイサキを狙う!?
そのグリッターヘッドがアジとロックフィッシュに対して抜群の効果がある事はわかっていてイサキに対してはどうなのかを見たかった。
イサキという魚は神出鬼没なので何処にいるのかよく分からなくてボトムで釣れたかと思うと20m上で釣れたりするのと、イサキは群の形成がアジとは違っていて上に良型がいて下に小さいのがいるので形としては三角形になります。
ですから釣れたところから上のレンジにあげればサイズが上がっていくのが特長です。
そして結構獰猛で磯でヒラスズキのサラシ打ちをやっている時にプラグに食ってきたりもします。
このような特徴を持つ魚なのでルアーゲームの面白いターゲットになると僕は思っており時期になると狙いに来るわけです。
その日も最初はボトムで反応があったのですが段々と上に移り色々なレンジで釣れ出しました。
ただしそれは軽いジグヘッドに対してでグリッターヘッドには一時間以上全くアタリがありません。
やっぱり釣れないのかと思い始め、そろそろ釣りたいのでジグヘッドに変えようかと思っていた時、回収しようとリールを巻き始めた際に突然ゴンッと竿先が引き込まれていきなり走られました!
デカイ!
突然のアタリだったのでびっくりして先手を取られ走られたのですが、態勢を整え数回のやり取りをして浮かせたのは軽く40cmを超えるイサキ!
グリッターヘッドでも釣れるのや!
苦労していただけにどんな形にしても釣れたことが嬉しかった!
いつもそうですがモノ作りをしていると釣れるのか釣れないのかが、物凄く不安でそんな気持ちの中で釣れてくれたら本当に気持ちが楽になるし心から喜べます。
この嬉しさを感じるからモノ作りをやめられないのかも知れません。
とにかく釣れたのですが、なぜ釣れたのかが良く分からない。
グリッターヘッドの特徴としてリフトした際に左右にスライドするというのがあります。
今の状況を振り返ると、巻き上げようとリールを二巻き位した時点で食ってきたのでひょっとしたらリフトした際にも左右に揺れ、その動きに反応しているのではないのかと考えました。
今までは周りの釣れている人と同じ釣り方で釣っていたのでグリッターヘッドの特徴を生かせてなかったのかもしれないので、ボトムを取りそこから誘い上げのように上にあげると竿を限界まで上げたところで竿先が小さく引き込まれた!
アタリ!
竿は限界まで上げているのでアワセられないのでリールを巻き魚が付いていることを確認してやり取りを始めたら今度は30cmくらいのイサキ、それからはほぼ一投一匹の入れ食い状態!
アタリがなければ巻き上げて上のレンジを探ればすぐに食ってくる。
通常のジグヘッドよりも良く釣れ、先ほどのまでの不調が嘘のような感じで釣れ続くので、同船者にもグリッダーヘッドを渡しやり方を教えると簡単に釣れてくれ、この釣り方がイサキに対して効果的だとわかり同時にグリッターヘッドの可能性も膨らみました。
その日は結局四十本近くのイサキが釣れてくれ、本当に面白くテスト的にも大変満足できる釣行でした。
しかし一回だけでは分からないので翌週もう一度試しに長崎に行ったのですが、この時は全体に食いが渋いのもあったのですがこのパターンで釣れませんでした。
やはり万能パターンではなく通常のジグヘッドでもリアクションで食う時、ステイメソッドで食う時、リフトやフォールで食う時と色々なのでその日はそれで食わなかったのだと思いますが代わりにアジが食ってきました(笑)
しかしグリッターヘッドがボートアジングに使えることも分かり、同じ形でロックフィッシュをやれば本当によく釣れるのでボートアジングでのグリッダーヘッドはかなり有効と分かりました。
発売までにもう少し色々な地域で試してみたいと思います。