都市部を中心に盛り上がりを見せるチニング。トップやボトム狙いなど、そのスタイルは様々でタックルもそれぞれに合わせて進化。
…ライン、気になりませんか?みなさん何を基準に使ってますか?
どんなラインがチニングに向いているかだったり、ボトムの釣りで使うシンキングPEってどんな比重が使いやすいのか、あるいは根ズレ対策はどうしてる?など、何気に気になることも多い。
そこで今回は、国内最高峰のバストーナメントJB TOP50に参戦しつつ、チニングシーンの最前線を開拓し続けるご存知、黒田健史さんにインタビュー。ラインのあれこれを聞いてみました。

チニングにおけるラインについて
まず、前提としてチニングはとても多様性のある釣りです。トップとかフリーリグチニングが目立っていますが、他にもプラグやジグヘッドなど、様々な釣り方で釣れる魚です。バスと同じで適材適所、その釣りに合ったラインを使うというのが僕が思う正解です。今回はボトム(フリーリグ)の釣り、トップウォーターの釣りに絞ってお応えすることをご理解ください。

ワームのフリーリグなんかを使ったボトムの釣りでは、比較的「高比重系(シンキング)のPEライン」を使うことが多いです。ただ、これは単純にルアーを沈めたいからというよりも、「水馴染みの良さ」を重視しているケースがほとんどです。
チニングはバスのカバー撃ちなどと違って、キャスト距離が長かったり、風が強いオープンウォーターで釣りをすることが多いですよね。さらに、シーバスや青物に比べて扱うルアーが軽い。比重が1よりも重いラインは、空中での滞空時間が短く、風になびきにくいんです。また厳密に言うと、比重だけでなく「ラインの硬さ」も水馴染みに直結します。柔らかいラインは風になびきやすく、スプールからもガイドの抵抗なくスルスルと出ていってしまうので、結果的に風や流れの影響をモロに受けてしまいます。

だからこそ、比重が高かったり、硬さのあるラインを使うことが実釣では大きな武器になるんです。シマノの「ピットブルG9」(高比重)や、2年前に出した「ハードブル 8+」(硬さ重視)などは、まさに今の話に合致したラインですね。
実釣で使用しているライン(トップとボトム)
まず、トップウォーターゲームで高比重PEを使うのはあまり好きじゃないんです。どうしてもルアーの動き(アクション)を損なってしまうと感じるので。なので、トップウォーターに関しては「ハードブル 8+」ありきで組んでいます。

一方、ボトムの釣りは状況に合わせて「ピットブルG9」と「ハードブル 8+」が半々くらいですね。シンキングは水馴染みが良いというメリットがあるのは事実ですが、それに勝るメリットの有無を考えて使い分けていると言う感じです。
例えば、きっちりボトムをトレースしたい時や、確実にルアーを沈めたい時は高比重の「ピットブルG9」を使います。
逆に、必ずしもボトムを取りすぎなくて良い時……2.5インチくらいのワームに1.8gや2.5gといった軽いシンカーを合わせて中層をタダ巻きするような時は、高比重であるメリットよりも根に巻かれたり擦られたりする危険性を考えて、“強度”というメリットがある「ハードブル 8+」側に振ることが多いです。

ラインは消耗品であるということ
実際、SNSなどでも気にされているんだなぁという投稿をよく見かけますね。僕が全く違う角度で一番意識しているのは、「ラインはあくまでも消耗品である」という大前提です。「価格が高いから耐久性が高くて長持ちする」というのは、本来の釣糸の性能としては少し矛盾していると思っていて。

高いラインの良さって、耐久性ではなく、強度や扱いやすさ、結束強度の高さ、飛距離が出るなど、本来の「性能」であるべきなんです。どんなに耐久性が高いと謳われているラインでも、一度傷がついてしまったら何の意味もありません。
傷が入ったところからアッサリ切れてしまう…ということだって往々にしてある。だからこそ「巻き替える」という選択をしてほしんです。
100mで5,000円のラインを一生懸命気を遣って延命させるくらいなら、100mで1,000円のラインを5倍のスピードで巻き替えたほうが、大抵の人は絶対にキャッチ率が上がるはずです。
僕自身、「ハードブル」や「ピットブルG9」といったラインを、毎釣行、あるいは2釣行に1回は必ず巻き替えています。傷がついていないことが保証されているラインを常に使い続けること。そして、自分の買い替えられる価格帯のものを高頻度で巻き替えること。これが結果的にチヌをキャッチする最大の近道になるはずです。

何が重要なのか
ただただ、ボトムの釣りだからシンキング…という訳ではなく、ラインの特性を理解した上で、今のこの釣りには何が重要なのかを考えて使い分ける。
バスの釣りに造詣の深い黒田さんらしい考え方と言えば考え方ではないかと。釣果を分けるラインセレクト。ぜひご参考に。






















































