購入したのは、もう18年前。
くたびれきって今なお、釣りやキャンプ、ロケ、取材で活躍してくれている記者の愛靴、ダナーライト。
とにかく頑強、タフ。ガチっと足首が固定でき安定感はバツグン。またインナーにゴアテックスが採用されているので浸水せず、くるぶしくらいまでなら水に浸かってもへっちゃら。小磯、ゴロタ、テトラ、崖、ガレ場…特殊な状況じゃない限り、オカッパリ、オフショアのお供に心強い一足。
ダナーライトを修理する
先日とあるロケでついに…。
見事にソールが剥がれてしまいまして。
よく履いたし、そろそろ引退かなぁ、なんてのも頭をよぎったんですが、やっぱり愛着がある。一抹の寂しさも感じる。どうにか修理できないものかと。
そう、個人的にそこが一番不安。本家ダナー社でも修理は可能なんですが、送ってから「やっぱりダメでした」じゃなぁ…。そもそも18年も履いた靴で、お世辞にもキレイとは呼べないシロモノ。後どれくらい履けるんだ?修理する値打ちはあるのか?新しいの買った方が良い?なども相談したい。
と言う訳で、近くで“持ち込める”お店を探すと、なかなか良い感じのお店を見つけまして。
大阪は上新庄にお店を構える、靴修理専門店の「乃屋」さん。
事前に電話して予約、オシャレな雰囲気の外観に少々ビビりつつ暖簾をくぐると、なんとも優しそうな雰囲気の代表の池田久美さんと、Crafts Manの池田拓也さんが温かく出迎えてくれました。
「修理すればまだまだ履けますよ~!」とのことで、まずは一安心。
で、ソールを張り替えようとなる訳ですが、ここが肝心。用途に応じていろいろ種類があるんです、ソール。記者はてっきりオリジナルの一択だと思っていたんですが、そうではない。
右がオリジナルと同タイプ、左が耐久度やグリップ力などが向上していて米軍?なんかでも採用されているというタイプ。
実は、Crafts Manの池田拓也さんは釣り好き。普段どんな釣りをするのか、どんな用途で履くのか、ロケや取材でどこに行くのかなどなど、あれこれ相談に乗っていただいて(その節はありがとうございました!)左のタイプをセレクトして、いよいよ修理を依頼。
ちなみに、磯で履きたいからフェルトスパイクのソールにしたいとか、沢登り用に…など、釣り人ならではのニッチな修理やカスタムの相談にも乗ってくれるそうです。
…めちゃめちゃ良いじゃないか!
2か月程(予約状況などによる/要確認)で修理ができた旨の連絡を頂き、早速取りに行くと…
おおお!直ってる!めちゃめちゃ良い!良いじゃないか!しかもソールだけでなく、あんなにボロボロだったレザーの部分までキレイにしていただいて。
ロケでは無慈悲に酷使し、キャンプでは雑に履き散らかして、今こんな感じ。まだまだ、すり減る様子は微塵もナシ。
元々かなりすり減った状態で履いていたので参考にはならないかもですが、新しいソールの使用感はグリップ力が段違いに格上げ。別モノになった印象…いや別モノ。大満足。
よくよく考えてみれば。2本足で立つ人間にとって、その動作の精度や確度を高めるのは地面に接している箇所で、いかに踏ん張れるかが重要。…つまり「靴」。また修理が必要になれば、心強い「乃屋」がある。後10年、15年…と、まだまだ頑張ってもらいましょうね。
いやぁ、ホント良い買い物?修理?カスタム?でした。