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【ロッドのQ&A】「シーバスロッド以上ショアジギングロッド以下の万能ロッドを探しています」

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皆さんこんにちは!ヤマガブランクス広報部です。

今年の7月からQ&Aシリーズとして、(勝手に)月1で連載を始めているこのシリーズ。簡単に説明すると、ヤマガブランクスに寄せられるロッドについての質問をピックアップしてルアーニュースRをご覧の皆様にご紹介するといった内容です。

今回はそんなQ&Aシリーズの第3回目。

「シーバスロッド以上ショアジギングロッド以下の万能ロッドを探しています」

というお題でお送りしたいと思います!

「シーバスロッド以上ショアジギングロッド以下」の万能ロッド

よく頂く質問の一つに…

「シーバスロッドは持っているが、サーフの釣りやショアジギングをやってみたい。遠投性があるロッドが希望なので、9ft後半から10ft以上の長さがあるロッドが欲しい。」

といった内容を頂くことがあります。

ロッドパワーのイメージとしては、シーバスロッド以上ショアジギングロッド以下といったところで、候補としてサーフロッドかヒラスズキロッドをオススメすることが多いです。

ヤマガブランクスのロッドで例を出すとこんな感じ。

EARLY 109MMH for Surf – アーリーフォーサーフ109MMH

ヤマガブランクス公式「EARLY 109MMH for Surf」詳細ページ

Lure: 8g~50g / Line: PE 1~2号

「フォーサーフ」の名の通りサーフゲームをメインに開発

Ballistick HIRA 11MH TZ/NANO – バリスティックヒラ11MH TZ/NANO

ヤマガブランクス公式「Ballistick HIRA 11MH TZ/NANO」詳細ページ

Lure: 8~50g / Line: Max PE 2.5号

ヒラスズキゲームをメインに開発

どちらの機種もスペック・レングスが似ており、遠投性能が高く、扱えるルアーの幅も広いモデルで、スペックだけを見るとどっちが万能なのだろうかと感じるかもしれません。

レングスやスペックが似ているこの2機種ですが、実際はロッド性質が全く異なります。

それぞれの特徴は?

それでは、スペックやレングスだけでは分かりにくい、それぞれの特長について解説します。

サーフロッドの特長

ヤマガブランクスが開発しているサーフロッドの特長としては以下の通り。

① バラシを軽減するロッド全体の粘り

② 波打ち際でも魚をコントロールできるバットパワー

③ 長時間遠投しやすい、曲げ込みやすいブランク

ヒラスズキロッドの特長

一方のヒラスズキロッドには、以下のような特長があります。

① 大型のヒラスズキもコントロールできるロッドテーパー

② 魚を抜き上げるための強靭なバット

③ ピン撃ちや低弾道でルアーをキャストするためのロッドの張り

…文字だけ見るとわかりにくいですよね。では、それぞれの違いを解説していきます。

似て非なるそれぞれの特長

①:テーパーについて

ではまず、①について。 波打ち際で魚が外れやすいサーフゲームにおいては、柔軟に曲がり込む“粘り”がロッドに不可欠な要素です。そのため、サーフロッドには“パワーを持たせつつも粘りのあるブランク”を採用しています。

一方のヒラスズキゲームでは、遠くで掛けた大型のヒラスズキもベリー部でコントロールしやすいように“ベリー辺りからロッドに固さを持たせたブランク”を採用しています。

これは、魚を走らせないで獲らないといけないヒラスズキゲームと、逆に魚を走らせてもなんとかなるサーフゲームとの違いが現れていると思います。

②:バットパワー

続いては、②のバットパワーについて。 サーフロッドも青物に対応できるような十分なパワーを持たせていますが、バットパワーはヒラスズキロッドの方が強くなります。時には60cmクラスを超えるヒラスズキを抜き上げる必要があるヒラスズキゲームにおいて、強靭なバットは必須の性能です。

※アーリーサーフシリーズの中で一番ライトな99MLでもオオニベ10kgクラスは余裕を持ってキャッチしています。青物のブリクラスも十分対応できる粘りのあるブランクが特長です。

③:ブランクに求めたこと

最後は③の項目。 広大なエリアで遠投を必要とするサーフゲームでは、いかにアングラーへの負担を減らしてキャストし続けることができるか、ということを考えて、曲げ込みやすく、楽に遠投できるロッドを目指しています。逆にヒラスズキロッドはキャストアキュラシーが求められる釣りで、風が強い状況や逆風の状況下でも正確なキャストが求められます。

ロッド全体で張りのあるバリスティックヒラは低弾道で正確なキャストがしやすいモデルとなっていますが、張りが強いので遠投には体力を使うロッドになっています。

どっちが万能?結論!

以上のことから、結論を言うと「サーフロッド」が万能と考えています。

サーフロッドには誰でも楽に遠投できるキャストのしやすさ、使用できるルアーの豊富さ、メタルジグの使用感など、様々なシチュエーションにも対応できる汎用性の高さがあると思います。

ですので、「シーバスロッド以上ショアジギングロッド以下の万能ロッド」を探しているお客様にはアーリーサーフシリーズの109MMH105MHをオススメする機会が多いです。

EARLY 109MMH for Surf

EARLY 105MH for Surf

9ft以下では、YAMAGABLANKS 88CHAINなどのオススメロッドもありますが、こちらはまた別の機会に…。

シチュエーション次第で唯一無二のポテンシャルを発揮するヒラスズキロッド

ヒラスズキロッドは万能か?と言われると疑問符が付きますが、一部のシチュエーションでは唯一無二のポテンシャルを発揮するロッドです。ロッドの張りの強さ故に、ピーキーな性能となっておりますが、アングラーの皆様によって感じ方は異なると思いますので一例として参考にされてみてください!

【ヤマガブランクスQ&Aシリーズ】

第1回【ロッドのQ&A】ヤマガブランクスのパワークラスと適正ルアーウェイトについて

【ロッドのQ&A】ヤマガブランクスのパワークラスと適正ルアーウェイトについて

第2回【ロッドのQ&A】こんな時はどうすればいい?/ロッドメンテナンス編

【ロッドのQ&A】こんな時はどうすればいい?/ロッドメンテナンス編

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ヤマガブランクス(YAMAGA Blanks)

釣竿製造の株式会社山鹿釣具のオリジナルブランドとして2008年に誕生したロッドメーカー「ヤマガブランクス」。より良い製品づくりを目指し、工場内で設計者と職人がコミュニケーションを取れるように、また多くのプロトロッドのテスト・改良をスピーディーに繰り返すために、ブランクの設計・巻きつけ・塗装・組み立て・出荷まで全てを国内自社工場で一貫生産し、その高品質なロッドに定評がある。