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ゼナックの「ミュートス アキュラ 95H」の進化の秘密!DBLストラクチャーを解説!

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“「ミュートス アキュラ 95H」のブランクはかなりマジックを持っている”

そう語るのはロックショアのレジェンド、本林 将彦(もとばやしまさひこ)さん。

これまでロックショアゲームでは、10ft以上のレングスが基本と言われてきました。

そうした常識を塗りかえたロッドというのが今作の「ミュートス アキュラ 95H」シリーズになります。今回は「ミュートス アキュラ 95H」シリーズに秘められたブランクのヒミツについて紹介していきます。

「DBLストラクチャー (ディープバイアスレイヤード構造)」

「ミュートス アキュラ 95H」のブランクに採用されているのが、新設計の「DBLストラクチャー (ディープバイアスレイヤード構造)」。

まず、ブランク成型には重要となるカーボンの弾性率や厚み、樹脂量、繊維角度、そしてマンドレル(金型)のテーパーデザインなど、成型パターンは無限に存在します。

「DBLストラクチャー (ディープバイアスレイヤード構造) 」は、その無限の組み合わせの中から、最適な素材を多層(ディープ)に最適な繊維の方向(バイアス)を見つけ出して重ねてゆく(レイヤード)構造。

必要とするトルクやパワーを自在に設計できるため、必要な反発力、耐久性、柔軟性を満たせるのが特長となります。

開発にあたり、複雑なカーボン素材をコンポジットするには高い成型技術はもちろん、無限の組み合わせの中から最適な選択を見つけ出すため、根気強い作業が不可欠となります。

「DBLストラクチャー」の詳細ページはコチラ

DBL ストラクチャーの特長

「DBLストラクチャー」で仕上げられたブランクの特長は大きく二つ。以下ではその特徴や機能性について紹介していきます!

モンスターを浮かせるパワーとトルク

まず一つ目に上げられるのは、モンスターを浮かせるパワーとトルク。

そもそも、ロッドに強いパワーだけを求めてしまうと、単に鉄の棒のような硬いロッドになり、釣り人には強い筋力と体力が要求されます。扱えるだけの筋力や体力がなければ、パワーロッドは扱いづらく、釣り人の筋力や体力を超えたロッドになってしまいます。

ビッグゲームでは、釣り人が長時間ファイトでも楽に扱えながらもモンスターに常にプレッシャーを与えて、その魚体を浮かせるロッドが理想。

「DBLストラクチャー」では、カーボン繊維をバイアス状に積層することで耐久性を向上させつつ、少ない力で曲げることができ、さらに反発力を活かす設計。

釣り人が楽な態勢でロッドを曲げ込みながらモンスターを浮かせられる、理想を限りなく実現させています。

使えるルアーレンジが広くなる

そしてもう一つが、使えるルアーレンジが広くなるということ。

というのも、通常の成型方法でそのロッドに必要なパワーを与えてしまうとベリーからバット部分の許容範囲が極端に狭くなり、使えるルアーレンジも狭くなってしまいます。

それに対し、「DBLストラクチャー」はベリーからバットが負荷に応じて曲がり込むため、距離と方向性が安定し、軽量から重量級のルアーまで幅広くキャストやルアー操作ができるのだそう。

ロックショアゲームの常識を塗りかえるロッド「ミュートス アキュラ 95H」シリーズ

そんな、これまでのロックショアゲームの常識を塗りかえるロッド、「ミュートス アキュラ 95H」シリーズ。

前述した通り、ロックショアゲームでは10ftオーバーのレングスが基本と言われていました。

しかし、昨今ではその取り巻く環境や状況が大きく変化。以前ではなかなか釣れなかった15kgオーバーのヒラマサも今では複数上がることも珍しくなく、またラインもPE6号クラスの強度がPE4号で登場するなど、ギアも進化しています。

そんな目まぐるしい変化にあわせて誕生したのが、9ft5inchの「ミュートス アキュラ 95H」シリーズとなります。

「ミュートス アキュラ 95H」シリーズのラインナップ

「ミュートス アキュラ 95H」では、レーシング仕様の「Type R」と、新たに新設されるハイスタンダードシリーズ「Ocean(オーシャン)」の2種類からラインナップされます。

ゼナック公式「ミュートス アキュラ 95H」詳細ページはコチラ

「ミュートス アキュラ 95H」のPVはコチラ

出典:YouTubeチャンネル「ZENAQ」詳細ページ

過去の紹介記事はコチラ

“非常識なノウハウにさらに磨きをかけたロッド” ロックショアに革命を起こす!ミュートスアキュラにショートレングスモデルが登場!

ショートレングスモデルのメリット

そんなロックショアの取り巻く環境・状況の変化に伴い、誕生した9ft5inchのショートレングスモデル。

以下ではショートレングスのメリットについても軽く紹介していきます。

まずレングスが短いことで、キャスティングの楽さ・ルアー操作のしやすさが挙げられます。

さらにもう一つ、レングスが短くなったことで、魚を寄せるリフトパワーの伝達が非常にスムーズであるため、やり取りもよりしやすくなったのだそう。

一方でレングスが短くなったことで、近距離でのルアー操作が難しくなるデメリットも上げられますが、今作ではデメリットも排除しつつ、さらにショートレングスの良さをもっと活かせるよう開発がすすめられたのだそう。

今回の「ミュートスアキュラ 95H」シリーズでは「DBLストラクチャー」が融合したことで、単なるショートモデルではなく、アキュラのHクラスとHHクラスが融合した常識を塗りかえるスーパーブランクに仕上げられています。

本林さん自身も、“ここまでのロッドは今までにない”というほど!

また、「ミュートスアキュラ 95H」シリーズ以外でも先日登場した限定ロッド「Tobizo TC77 Tuna – Monster Buster」にも採用されています。

ぜひ併せてチェックしてみてください!

「Tobizo TC77 Tuna – Monster Buster」の記事はコチラ

200kgオーバーのマグロを獲るためだけに生まれたモンスターロッド!ゼナックの限定ロッド「Tobizo TC77 Tuna – Monster Buster -」

ゼナック(ZENAQ ) プロフィール

1960年創業、made in japanの老舗ロッドメーカー。1960年頃よりバンブーロッドの製作を開始、その後は最先端の素材と熟練された技術を駆使し、各ルアーターゲットに最適化されたコンセプトのロッドを発表し続けている。 これまでエギングの「アソート」、メバリングの「アストラ」、ショアジギの「ミュートス」、ボートキャスティングロッド「トビゾー」、ジギングの「フォキート・IKARI」など様々なブランドやシリーズを展開、コアなファンからも圧倒的な支持を受けている。