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今江克隆のルアーニュースクラブR「シャローサイト、ライブサイト、日本最高峰のスピニングリール体験〜早春の七色ダムでのプリプラをレポート〜」の巻 第1186回

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未知のスキル

一方、自分の今回のプリプラは、例年の練習とは全く内容が違う。

いつもプリプラは、全力でバスを触りにいくのが自分の流儀だが、今回は、あえて春の常識を完全に無視し、徹底して初日から5日目までライブサイトのみの練習に徹している。

今回の試合でライブサイトが有効かどうかは別にして、7日間連続で毎日真剣にトーナメント直前のプレッシャーの中でこそライブソナーの釣りを徹底的に練習しなければ、年間を通じたトーナメントでライブソナーを主戦力とする若手たちと互角に渡り合えるライブソナーの技術は修得することができないからだ。

特に、森が沈んだような立木地獄の七色ダムは、ライブソナー最高難易度の湖ともいえる。

桧原湖戦ではライブテクで表彰台に立つことができたが、ライブソナーの本当の力を試されるのは間違いなく「ド中層」勝負になる、見えない超ディープになる立木に浮くバスを釣れる力である。

七色ダム、それも早春のライブソナーをマスターできれば、この10年、久しく感じることのなかった未知のスキルの積み上げができる余地が、多大にあるからである。

今回のプリプラは徹底したライブスコープ(ライブソナー)のセッティング(各種設定)の突き詰めと練習のみ。20日後の七色ダムは、今とは全く別世界になるが、ライブの強みは状況が変わってもパターンがあまり変わらないからだ

40年前の琵琶湖での気持ち

ぶっちゃけ、現時点では確固たる結果は出せてはいない…。

だが、日に日にライブ技術が、付け焼刃ではなく、セッティングの出し方、バスの探し方からアプローチまで、身体に馴染んできている実感はある。

ただ、全然釣れてはいない…。

だが、毎年同じ釣りで、同じ場所で同じような釣り方で練習するのではなく、全く新しいこと、知らないことを、今まで釣ったこともない水域で試すことは、本当に新鮮さと驚きに満ちている。

40年前、琵琶湖で何もない湖のど真ん中に浮いた憧れのバスボートで、バンバンバスを釣ってる風景を岸から目にし、岸に向かって目に見えるモノに向かってしかルアーを投げて釣ったことのなかった自分が、猛烈に畏敬と憧れを感じた時の気持ちに似ている気がする。

というわけで、プリプラは下調べロケと合わせて現在、合計7日間消化。

ライブで釣れるには釣れているが、まだドデカイのがあと一歩で喰わせ切れない。ライブサイトもリアルサイトも、詰まるところ、目で見るかモニターで見るかの違いはあれど、キモは同じような気がする

23ヴァンキッシュ

一つ、間違いなく分かった重要情報を軽く伝えておこう。

それは「シマノの23ヴァンキッシュでの密巻き復活」は、さすがはシマノと唸らせられる、かつてのライントラブルが多いと揶揄された時代とは全く一線を画す素晴らしい性能である。

かつてトラブルが多いと噂されたシマノのスローオシュレート「密巻き機構」。正直「ステラ」と並び、購入には二の足を踏んだのだが…

7日間巻替えナシの連続使用でも、フロロ7lbもでもフロロ4lbでもC2500S、2500Sともに一度もライントラブルは発生していない。

これは驚異のアンチトラブル性能である。

もはや「密巻き=ラインドバっと出てトラブル多発」は完全に過去のイメージであり、その心配は今江的には全くなくなった。

シマノが久々に「23ヴァンキッシュ」から復活させた「超密巻き機構」。シマノほどのメーカーだけに、それだけの自信があったからに他ならないだろう

実際に使い込んで、いろいろなことが分かってきたので、詳細はブログ等でインプレしたいと思うが、シマノは絶対の自信があったからこその「14ステラ」以来の超密巻きを復活させたのだろう。

だが、実は今江的に最も「ヴァンキッシュ」に驚かされた機構が「ラインローラー下部のライン落ち止め爪」の存在である。

これはマジで超素晴らしい機能だと、今回、一番実感した部分だ。

この「ライン落ち防止爪」がめちゃくちゃ素晴らしい。スプール下へラインが落ち、スカート部に巻き込むトラブルは皆無で、好みで取り外しもできる

マイナスイメージから入った「密巻き復活のシマノ」だっただけに、逆に上げ幅大き過ぎて今や「ヴァンキッシュ」評価爆上がりのプリプラになった。

日に日に実感するライブソナー修得に、日本最高峰スピニングリール体験に、ある意味、1匹も釣れなくても不思議と全く不安がないし、飽きもしない、久々に新鮮な気持ちでよいプリプラ?ができていると思います。

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