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”バチ抜け”をベイトタックルで楽しむ。「LOWER」と「CRAWLA」という2本の選択肢

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皆様こんにちわ。フィッシュマンAUXの土屋きゅうりです。

土屋 きゅうり(tsuchiya kyuri) プロフィール

東京湾奥をホームとするベイトシーバスマン。 基本的にターゲットはシーバスオンリーで、機動力の高い折り畳み自転車にFishmanロッドを乗せ湾奥を徘徊するというスタイルで通年楽しむ実力派アングラー。

各地のフィッシングショーが盛り上がるタイミングですが、このタイミングになると、そろそろ「バチ抜け」の準備を始めている方も多いのではないでしょうか?

軽量で細長いフォルムのルアーもローテーションに入るため、バチ抜けはスピニングって方も多いはず…ちょっと待った!!

ロッドの特性を理解して相性の良いリールをセレクトすることで、バチ抜けもベイトタックルでしっかり楽しむことができます。今回は間近である川バチにフォーカスした“バチ抜けのタックルセレクト”について解説していきます。

しなやかでキャストフィールが良いということ

バチ抜けで必要なロッドの必須条件は以下の2つであると考えています。

①小さなバイトにしっかり追従できるしなやかなティップであること

②バチ抜けルアーのキャストフィールが良いロッドであること

②については軽いルアーをしっかり竿に乗せられる全体的にしなやかさを持ち合わせたロッドが必要になります。

普段軽いルアーをベイトタックルで投げ慣れていない方は、竿全体がしっかり曲がるBeams LOWER8.6Lがおすすめ!

Beams LOWER8.6L

品名 全長 マテリアル ガイド 自重 継数 仕舞寸法 グリップ長 ルアーウェイト ライン 販売価格
Beams LOWER8.6L 262cm(8.6ft) 4軸カーボン Kガイドチタン+ステン 167g 3ピース 96cm 44.5cm 5~25g PE0.6~2号 ¥51,800(+税)

ノガレ120Fのような6g程度のルアーでもしっかり竿全体に重さを乗せることができるので、トラブルも少なく快適にキャストできます。また、レングスも幅広いエリアで使えるちょうどいい長さなので、まずは「LOWER8.6L」で釣り込んでみてください。

もう1つの選択肢

ただし、もうベイトタックルを投げ慣れている人の場合、竿全体がしなやかに曲がる竿だとモノ足りなくなってしまうはず。

バチ抜けといえば、飛距離があまり必要ないパターンというイメージが強いかもしれませんが、飛距離を出せることは非常に重要です。なぜなら、基本的に河川バチ抜けは狙いのポイントへ上流からルアーを流し込みます。そのためアップクロスへキャストする必要があるので狙いのポイントより+5〜10mくらいの飛距離が必要になります。20m先のポイントならば全体がしなやかな竿でも届きますが、40m以上先となれば…?

当然マニック135のような重めのルアーを使う必要もでてくるし、軽いルアーを投げるにしてもしっかり初速を出してより飛距離を稼ぐ必要が出てきます。となれば「LOWER8.6L」だと少し物足りない。そこでセレクトするのは一段シャキッとした「CRAWLAシリーズ」。特にBeams CRAWLA9.2L+がおすすめです!

Beams CRAWLA9.2L+

品名 全長 マテリアル ガイド 自重 継数 仕舞寸法 グリップ長 ルアーウェイト ライン 販売価格
Beams CRAWLA9.2L+ 280cm(9.2ft) 4軸カーボン Kガイドチタン+ステン 167g 3ピース 96cm 44.5cm 5~25g PE0.6~2号 ¥51,800(+税)

6.6L+だとややレングスが足りないし、8.3L+だと少しバットパワー不足で20gを超えるバチ抜けルアーの飛距離が伸びにくい。9.2L+はレングスも長く、バットパワーと反発力の高いシャキット感が特徴で重めのバチ抜けルアーも遠投可能、そしてしなやかなティップを持つこの竿こそ、私が思う現行Fishmanロッドの川バチ最適解だと思っています!

もし4本とも持ってる方がいれば、改めて投げ比べしてもらえると「あ〜なるほどねっ!」となって頂けると思います。軽いルアーが得意ではない人はLOWER8.6Lと解説しましたが、あくまでレングスとしなかさで軽いルアーを一番投げやすいのがLOWERというだけなので、最初からCRAWLA9.2L+を選択しても問題ないです。

リールについて

これもバチ抜けは非常に難しい。姿勢を崩しやすく軽量なバチ抜けルアーの挙動でもバックラッシュしにくい制動力のあるリールであることと、その中でも限界まで飛距離が出せる優秀なリールが必要です。私がおすすめするリールは2つ。

①Daiwa 24スティーズ SV TW 100

②Daiwa スティーズリミテッド SV TW 1000S

※②はSLP WORKSのSV BOOST 1000S G1スプールと互換性がある機種ならなんでもOK、私もリミテッド筐体は持っていないので、AⅡのスプールを換装しています。

イメージ的には①がベスト、②でも良いって感じです!現行機で遠心ブレーキだと制動力と取り回しにやや不安があるし、ノーマルSVスプールだとどうしても飛距離が物足りない。固定マグ系も同様、飛距離が物足りない。小口径リールのDCはブレーキ幅が狭すぎて細かく調整できない。MAG-Z BOOSTは少しブレーキが抜けすぎる。SV BOOSTもPEスペシャルは糸巻き量が少なすぎるので候補から外します。

上記を踏まえ、制動力と飛距離をちょうどよく兼ね備えているのが①・②なんですね!

以上、しっかり適正のあるタックルをセレクトすればベイトタックルでバチ抜けはばっちり楽しむことができます!2月に入ってしまえば安定して様々なエリアでバチ抜けを楽しむことができるので、是非ベイトタックルでバチ抜けに挑戦して頂ければと思います!

タックルデータ

ロッド:Beams LOWER8.6L/Beams CRAWLA9.2L+(Fishman)
リール:スティーズAⅡ TW 1000XHL SVBOOST1000S換装、Daiwa 24スティーズSV TW 100XHL(Daiwa)
ルアー:ヒソカ120F-SSR(Daiwa)/ノガレ120F(ピックアップ)

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出典:YouTubeチャンネル「Fishman」

出典:YouTubeチャンネル「Fishman」

Fishman

「ゼロバックラッシュ」「飛距離」「高精度ピンスポット撃ち」を追求したベイトロッド専門メーカー。 怪魚ハンターとしても知られる赤塚ケンイチ氏が代表を務め、同氏の豊富な経験がフィードバックされたロッドは、繊細な渓流から秘境のモンスターまでさまざまなスタイルに対応するラインナップ。