ヴァルケインの赤羽根悟さんに役立つエリアトラウトテクニックを学ぼう!ということで、その実釣動画を公開!
少し前には「クランクベイト」についてのお話を軸にお伺いし、そのテクニックを直撃した。
まぁとにかく当日はレンジをつかみ、適切なルアーを選び深いバイトを呼び込むものだから驚くばかりだったのですが、もう一つクランクベイトとは異なるアプローチについても今回はご紹介したい。
冬季はボトムアプローチも覚えるべし
それはボトムの釣り。そしてこれは、今回撮影したアルクスポンド焼津ではストロングになることも多いそうだ。また、低水温期はほかのエリアでもそうした傾向を持つことも多いという。
つまり冬のボトムアプローチは覚えておいて損ナシ!
素早いサーチが可能なヴァルキャノン
赤羽根さんがボトムアプローチでまずセレクトしたのがヴァルキャノン2.8g。メタルバイブレーションだ。
ボトムフィッシングで使用するルアーにも色々ある。もちろんプラグもある。
その中でヴァルキャノンを選んだ理由とは?
「ボトムを攻められるルアーは数ありますが、ヴァルキャノンのようなテッパン系はより速いサーチができるのがメリットです」
まず魚の反応を見たい場合に手っ取り早く効率的に全体像をつかみやすいという。もちろんヴァルキャノンで釣れるのであれば、それはそれで続ければよい。
よりボトムに強く依存している状況が前提にあるなら、デジ巻き、ズル引きなどで入っていくことが多いそうだ。要するにボトムからあまり離さないで通していく。
ただ、しつこいようだがこの日のフィールド状況では魚の反応は中層から下。
だから赤羽根さんはヴァルキャノンのボトムバンプをメインにまずは探った。つまりはヴァルキャノンが少し浮いて、落ちて、また浮いて…となるわけで少し浮いたレンジでもボトムでも両レンジにアピールできるからだ。
ちなみにこのボトムバンプでの操作におけるワンポイントも教えてくれた。
「ヴァルキャノンのボトムバンプは慣れてくるとテンポよくリフトとフォール、それに伴うバイブレーションでスイッチを入れることができるのですが、サーチで使う場合はロッドティップを上下させる時にリールで巻き取るラインを多くし過ぎないことが大切です。動かした時に出る糸フケ分だけを巻き取る感じです」
その理由は何か?
「必要以上に巻き取ってしまうと、手前に手前にと早く寄り過ぎてサーチしきれない部分が出てきます。チョンと跳ねさせて出た糸フケを取るようにリールを巻きながらティップを戻す。そんなイメージで動かして頂くと、テンポよく、かつ探り残しもない状態になります」
上がって落ちる、その1つ1つの距離が遠いとサーチしきれない部分が出てきてしまうのだ。ちなみに活性が高い場合は手前にと速く引っ張ってスイッチを入れるのもありだとか。
また、ティップを10~20cmほどだけあおって、丁度ブルブルブルッという小気味よいバイブレーションを感じたらグッド。バタバタとするような動きを感じたりしたら、少し動かし過ぎの場合もあるので要注意。
背中のアイは1つに絞り、それによりリフト&フォールでのバイブレーションをボディ全体で表現する。ハイアピールながらウエイト形状からくる高いバランスでトラブルレスなのも利点。またシェイキングやデジ巻き、ズル引きで誘う場合にはフロントアイもマッチ。一つで多彩な攻めができるのが魅力だ。
ウエイト | 全長 | タイプ | フック | リング | 価格(税込) |
2.8g | 27mm | シンキング | ジャイロフックライド#6 | ボディ側#00・フック側#0 | 858円 |
4.0g | 33mm | ジャイロフックライド#5 |
ヴァルケイン公式「ヴァルキャノン」詳細ページはこちら
シャインライドでさらにボトムを的確に
そうしてヴァルキャノンを投入しているうちに、赤羽根さんはさらに状況を的確に絞り込んでいくのである。
「今は、さらにボトムべったりに近いレンジになっているんじゃないかなと感じています。またカラーに関しては、明るめの色で結構寄ってきて実際キャッチもしているんですけれど、距離を詰め切れないことも多いです。本当に食わせに寄せるならダーク色の方がよさそうですね」
そう話してセレクトしたのがシャインライド。ボトム攻略に欠かせないルアーとして愛用者も多いのではないだろうか?
細身で、前方にウエイトがあり浮き上がりにくく、ボトムをスピード感をもって攻略できるし、ダートさせながらスイッチを入れることも可能な操作系ボトムミノー。
ということで、ボトム攻略において実に様々なアクションができるシャインライド。軽くティップであおって動かすのも当然あり。しかしながら〝ボトムべったり〟とある程度分かっているから赤羽根さんはデジ巻き、もしくはロッドをやや下に向けてシェイキング。要するにボトムから離れないよう操作しながら、かつスイッチを入れられるアクションを選択。
ただし、当日のように全体的に魚の活性が高いわけではない場合でも、キャストして池の中央にいる魚は比較的プレッシャーも少ない可能性も高い。そのため、投げた先では軽くロッドで誘う。離れた位置にいるフレッシュな魚に気付かせて追わせる。そしてその後にデジ巻きやシェイキングで食わせる…そんなイメージで操作するとやる気のある魚を引っ張りやすいそうだ。
ちなみにシャインライドは空気抵抗の少ない形状で、しっかりと飛距離を稼げるのも特長。
そして、ボトムぴったりにも攻められる、少し浮かすこともできる、ダートで飛ばせたりテールを微振動させながらスローにボトムをトレースすることも可能とホントに芸達者。
だからこそ赤羽根さんが実践してくれたように、ボトムの中でも最も効率的にバイトを呼ぶアクションは何か?を考えて選んでいくとさらにポテンシャルが引き出せるルアーでもある。
最後は「やっぱり食わせるならトーンを落とした方がよさそうですね」とマットメタルオリーブに変更し、キッチリ色まで合わせて連発。この日を締めた。
冬の定番ボトムアプローチ。考えながら最適解を引き出せる参考にして頂ければ!
シャインライド
全長 | 重量 | タイプ | フック | リング | 価格(税込) |
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45mm | 3.6g | シンキング | ジャイロフックライド #6 | #00 | ¥1,540 |
ヴァルケイン公式「シャインライド」詳細ページはこちら