重量級であっても、激走するスプリンターであっても、負担が掛からずロッドが仕事をしてリフトする。そんなショアからのビッグゲームを制するロッドがラグゼの「ショアゴリラR」。
一言でいってしまえば、ロックショアからのプラッギングをメインとしたロッドといえる。レコードフィッシュに屈しない強靭なパワーと、それでいて想像以上にテクニカルなアプローチが求められることを想定した器用さを併せ持つ。
このあたりは、大川漁志さんの動画もぜひチェックしてみてほしい。きっと、長々と読むより心に響くモノがあるはずだ。
ブランク全層にトレカT1100G。信頼のおけるブランクスマテリアルゆえに、ガイド設定は先端部にライトフレームを採用、ガイドスレッドは軽さを求めてシングルラッピングにするなど、ひたすらに強度を求めるだけでなく、同時にキャストフィールも考え抜かれたロッドである。
そして、「曲げて獲る」のコンセプト。ショアからの大型ヒラマサなどは、ハンパではないスピード感で瞬間的なブレイクも少なくないが、曲がることでアングラーの負担を抑え、その復元力でオートマチックに寄せてこられる仕様となっている。最後の最後、あと一歩でバラしてしまうことも少なくない魚たちに、この追従性が大きなアドバンテージを与える。
モデルNo. | 標準全長(cm/ft) | 希望本体価格(円) | 標準自重(g) | 仕舞寸法(cm) | パワー | 使用材料(%) | 継数(本) | ルアーウエイト(g) | 適正ライン(PE/号) | 先径(mm) | グリップ長(mm) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100XH | 305(10’0″) | 58,500 | 322 | 157 | XH | C97.5 G2.5 | 2 | 50~150 | 4~6 | 2.8 | 470 |
100XXH | 305(10’0″) | 59,500 | 328 | 157 | XXH | C97.5 G2.5 | 2 | 70~200 | 5~8 | 3.0 | 470 |
ラグゼ公式ショアゴリラR詳細ページはこちら
1人の夢を叶えた
さて、今回の本題はそんなショアゴリラRが、一人の女性アングラーの夢を叶える助力となったお話。
当サイトでも何度か登場している松竹芸能所属のトモチン。音楽・バイク・お酒…そして釣りと、自身の興味のある物事に全力投球してきた彼女は、いつしか、世界最大級のナマズといわれる「ヨーロッパオオナマズ」を釣ってみたいという夢を持ったそうだ。世界最大級のナマズを釣ること、そしてそのチャレンジを発信することを目的にクラウドファンディングで資金の目標額を達成。コロナ禍によるチャレンジ延期の憂き目にもあったが、今年ついにスペインにてヨーロッパオオナマズにチャンレンジ。
その結果が…。
スペイン・カスペ「エプロ川」にて、2m34cm ・74kgのヨーロッパオオナマズをキャッチ(2日目には40kgも)。夢を叶えたトモチン。その時に使用していたロッドがショアゴリラR。なお、確認できている限りではショアゴリラRのレコードフィッシュとなったそうだ。
以下はトモチンご本人から頂いた寄稿となる。
恐竜!?2m34cm /74kgの魚をゲット! byトモチン
「夢と魚は大きい方がいい」私の座右の銘だ。そんな私は、身長越え(154cm)を狙える魚に、ロマンを感じる。
ある日、ヨーロッパ大ナマズの存在を知った。世界最大級のナマズと言われ、鳥を食べる映像は見た事があるし、人喰い伝説まである。
ナマズは、日本ではもちろん、タイでは、メコン大ナマズを何度か釣っている。ならば、ナマズ界のラスボスに挑戦したい! 肝となるタックルだが、パワーの無い私には何よりロッドが重要だ。飛行機の荷物制限がロッドケースも考えると鬼門となった。ガイドさんから、岩の回避を考慮し、長めのロッド、GTロッド8フィート以上の竿と聞いていた。
竿の仕舞い寸法も重要だが、力の無い私がビッグファイトするには、パワーはもちろん、高負荷時の粘り強さが必要だ。10フィートで仕舞寸法は157cm、がまかつの「ラグゼ ショアゴリラR」を選んだ。
近海のヒラマサやブリ等をターゲットとするモデル「100XH」と、大型ヒラマサやキハダなどにも対応可能な「100XXH」の2機種を持参。目指すは、身長越え!いや、2メートル越え!
関空→羽田→ドバイ→バルセロナ…さらに空港から車移動。アラゴン州「カスペ」まで。釣りは、地中海に注ぐ、エプロ川という大きな川だ。
ゼロで終わる可能性も高いがサイズを狙えるポイントか、大きくはないが(アベレージ20kg)、釣れる可能性があるポイントか。私は後者を希望した。
仕掛けは、ペレット3個付け。転がっている1kg位の石をオモリにする。外れた時も自然に優しい。
竿に鈴を付け、魚がアタれば鈴が鳴る。開始から2時間半、鈴が鳴り出し、竿先が激しく叩き出した。キタッ!
糸のたるみを取り、おもいっきり合わせた。
41度の炎天下でのファイトが始まった。油断すると走られる。気を抜けば、体を持っていかれそうだ。重心を落とし、ポンピングで巻き上げてくる。約15分のファイトの末、姿を見せたのは、恐竜のような存在感。
大きな目標余裕越え「2メートル34センチ」「74キロ」の「ヨーロッパ大ナマズ」を釣る事ができた。
大きなボディにつぶらな目。横に開く大きな口。顔は日本のナマズに似ているが厚みがある。感動と感謝で涙が出た。帰国後、ラグゼのスタッフさん曰く、「ショアゴリラRで釣った最大魚でしょう」という事で嬉しすぎる♪
「いくつになっても夢は叶うものだ」と痛感した。そして、それが「釣り」である!
ロッド:ラグゼ ショアゴリラR 100XH /ラグゼ ショアゴリラR 100XXH(がまかつ)
リール:CONFLICT8000(PENN)
ライン:スーパーストロングPE船F4・8号300m(東レ)