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今江克隆のルアーニュースクラブR「幻の名作?迷作?が復活!最大失敗作?ビッグスイムベイト『ジャバロンモンスター200』」の巻 第1156回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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今週は、かつて一世を風靡し、さらに2022年以来再びその威力が再認され大復活人気となっている「ジャバロン」シリーズ、その「ジャバロン」ブラザーズの中でも幻の名作?迷作とされたレアモデル復活情報をお届けしよう。

約20年近く前に発売された「ジャバロン」といえば、昨年のバサー・オールスター戦で活躍した「ジャバロン140」が、復活大人気となっているが、過去No.1人気といえば、その総販売数から見ても間違いなく「ジャバロン160」がズバ抜けている。

だが、その「ジャバロン」シリーズにも16~18年前にデビューするもほとんど販売されることなく不遇の名作?迷作?となった2つの兄弟が存在する。

その一つ目が、稀代の名作?とウワサされ、まだビッグベイト、スイムベイトが一般的に認知されていなかった時代に一部ニッチな玄人アングラーから絶大な人気を博していた幻の存在。「ジャバロン」シリーズ最大にして最大失敗作?となった「ジャバロンモンスター200(ジャバモン200)」だ。

発売から約18年、根強い玄人スイムベイター達からずっと復活をリクエストされてきた幻の「ジャバロンモンスター200」。ついに2023年8月、弱点を全て克服し、パーフェクトフックセッティングになって復活する

大失敗作!?「ジャバロンモンスター200」

「ジャバロン」の大人気にあやかって、調子に乗って作った当時では「バカでかすぎる『ジャバモン200』」は、ある致命的弱点からほとんど世に出回ることなく出荷停止、およそ5年近く倉庫に不良在庫としてオイルでベタベタになるまで放置され、最終的に恐ろしいほど在庫スペースがかさんだため、3万パック以上を焼却廃棄処分にするという、当時のイマカツきっての大失敗作になった…。

その出荷停止大量焼却処分となった最大の理由が、当時、超大型ワームにフィットするオフセットフックが存在せず、某フックメーカーで急遽、すでに存在するオフセットフックの形状のまま大型フックを生産し、それを推奨フックとしたことが大失敗の原因だった。

要は専用設計せず、既存品の形状のまま、大きさだけを「ジャバモン200」にあわせて既存フックの一つのラインナップとしたことが裏目に出た。

誤算

もう一つの誤算は、当時の「ジャバロン」の威力は凄まじく、「ジャバモン200」も実釣テストした途端、一撃で数尾のデカバスが釣れてしまったことで、致命的欠点に気付くのが遅れたことが原因だった。

すなわち、バスが釣れてアゴ(ワームのアゴ部分)が裂けてしまうのは仕方がないことだと納得し、自信をもって発売したのだが、その後、真夏に使ったところ気温で柔らかくなってしまった「ジャバモン200」のアゴ裂けがわずか数投で頻発、ヒドい時はスキッピング一投でアゴが裂けて使いモノにならないトラブルが続発……これはマズいと、デビュー即出荷停止となってしまった。

その原因は、当時の#10/0フックのクランクシャンク部分が短すぎて、57~60gもある「ジャバモン200」の重量をアゴ部分で保持できず、即アゴ裂けする原因になっていたのだ。

当時は、このフック以外に対応する超大型オフセットフックは存在せず、同様の現象が頻発、返品が相次ぎやむなく「ジャバモン200」は販売中止という憂き目にあうこととなった。

まだビッグベイトが流行る前の時代だっただけに、「ジャバモン200」は、そのまま幻の存在として歴史の闇に消え去ることとなった…。

玄人ウケ!?

だが、その当時から「ジャバモン200」の「ジャバロン140」や「同160」を圧倒的に凌ぐダイナミックな動きと存在感は、まだごく少数派だったビッグベイト使いのアングラーからは非常に高い評価を得ていた。

特に池原ダムや七色ダムでの威力が凄まじく、カバーを全く気にせず攻め切れる唯一無二のパワフルスイムベイトとして、毎年一部の玄人スイムベイトマニアから復活希望のメッセージが届いていた。

実際、池原ダムや七色ダムで、直接その旨を訴えられることもしばしばあったほどだ。

機は熟した!

そして2022年、「ジャバロン140」の衝撃的大復活とともに機は熟した。

当時は、バカデカすぎる!と誰もが感じた「ジャバロンモンスター200(ジャバモン200)」も、今の時代、すでに全然「普通のビッグ&スイムベイトサイズ」になったといっても誰も異存ないだろう。

そして奇しくも「BKK」と契約を交わしたことで、なんと「ジャバモン200」完全専用設計フックを製作してもらえることになった。

そのおかげで完璧にフィットする「ジャバモン200パーフェクトフック」を製品に2本同梱すること、そしてイマカツの特許製品である顎リグコイルインサート設計を新たに「ジャバモン200」に追加することで完璧なフックマッチングと丸1日使用してもアゴ裂けしない「ジャバモン200」が完成した。

「ジャバロンモンスター200」には、BKKで何度も試作したパーフェクトセッティングの専用フッ素コートビッグフック(#8.5/0)が2本同梱される

低重心かつ、バスが咥えた時に十分なフックの飛び出しシロを確保したワイドゲーブ、ストレートポイントの「『ジャバモン200』専用フック」。一発で美しくセットできるパーフェクマッチングだ

イマカツ・オリジナルの顎リグコイルをBKKフックのクランクにフィットさせてインサート成型することで、旧「ジャバモン200」の致命傷だった顎裂けの心配は完璧に解決している。1日ハードに使っても大丈夫だ

もちろん動きは圧倒的にダイナミックで抜群に安定したウネリを出す「旧ジャバモン200」と全く変化はなく、さらにスリット部分にスパイスを加えることで完璧なオフセットスタイル・カバー上等ビッグスイムベイトとして、2023年8月に市場復活することが正式に決まった。

背中のスリット部内にイボを設定することで、フックポイントだけをイージーに隠せるようになった。フッキング効率も向上している

「ジャバモン200」の実釣力と、「ジャバロン」シリーズのもう1つの激ヤバ隠れ名作に迫る!

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