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【川上英佑が徹底解説】春に強い!シャロータイプのエギに隠された能力と種類別使い分けテク

寄稿:川上 英佑
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今回の内容は先日配信した、こちらの記事の続編。

【春といえばシャロー】川上英佑に訊く「シャロータイプ」のエギの種類・特長、そしてその隠された能力まで

隠されたメリットと、シャロータイプに存在するタイプとその使い分けについてご紹介していきます。

川上 英佑(KAWAKAMI EISUKE) プロフィール

ショアをメインにオフショアからのエギングにも精通するYAMASHITAエギングマイスター。 エギング歴は20年に及ぶ。エギングが認知されてまだ間もない頃からYAMASHITAのプロスタッフとして活動、その活動範囲は国内外問わず幅広く、東南アジアからオセアニア、ヨーロッパ、南アメリカと世界中に及ぶ。また世界各国でエギングを行い、またエギングセミナーを開催。ロジカルなセミナーは海外でも人気が高い。

シャロータイプの隠れたメリットとは?

私はシャロータイプのエギの一番のメリットは、アクションの初速の速さにあると感じています。

エギは小さいサイズであればあるほど、同じ力でアクションさせた際に素早く動きます。そして自重が軽ければ軽いほど、ゆっくりと沈みます。小さくて軽いエギ程、アクションの初速が速く、ゆっくりとしたフォールとなり、動きとフォールに大きなギャップの緩急が付けられる訳です。ですが、小さなエギはそのボディサイズのため、水中でのアピールが小さくアオリイカに見つけてもらい難くなります。

ボディサイズ落とさずに、アクションの初速が速く、エギを止めた際にピタっと止まり、ゆったりとフォールするメリハリがつけられるエギはシャロータイプのエギをおいて他にありません。沈下スピードはさらに遅くなりますが、スーパーシャロータイプなら、このメリハリのギャップがさらに大きくなり、より強力な武器となります。

得意なシチュエーションが異なる2つのシャロータイプ

YAMASHITAのエギ王シリーズには安定フォールが武器のエギ王Kと、アクションを得意とするエギ王LIVEの2種類のボディのシャロータイプが存在します。

「安定」のシャロー・スーパーシャロー

水を掴むボディ形状で安定性能の高いエギ王Kシャロー/スーパーシャローは、シャロータイプでありながら、フォールの際にもしっかりとボディが水を受け、ある程度ラインテンションをキープでき、シャクリ上げの際にも潮の抵抗を感じる事ができます。

エギ王Kシャロー

エギ王Kスーパーシャロー/スーパーシャロー

シャロータイプが苦手とする強風下でも、ボディが水を掴む事でその場にとどまりやすく、抵抗=アングラーに潮の重さを伝える「感度」を最も備えたシャロータイプ。フックの前のアクティブバランサーとハイドロフィンがフォールをさらに安定させ、日中や天候・水温変動による渋い状況での大型アオリイカに対して有効な武器となります。

「攻め」のシャロー

春の気難しい大型アオリイカに対して有効な安定性が武器の“乗せのシャロータイプ”のエギ王Kシャロー・スーパーシャローに対し、アクションのキレが特長の、動きでアピールする“攻めのシャロータイプ”のエギ王LIVEシャロー

エギ王LIVEシャロー

アクションが武器のエギ王LIVEシャローはアクションとフォール・ステイ時のメリハリが最も顕著で、沖から回遊してくる活性の高いイカや、エギを沈めるには根掛かりのリスクの伴う複雑な地形変化に潜むイカに効果的です。潮目や障害物、遠浅のポイントで沖に存在するブレイクを狙う際には中層でエギをアクションさせてを探る事が必要。素早く動いてゆっくりと沈む緩急のあるアクションは、限られた範囲でエギを目立たせる事に長けており、エギを沈められないようなポイントでもその場に潜むイカを誘い出すことが可能です。

春に有効なシャロータイプ。今回のシャロータイプの種類とそのメリット、デメリットを理解すれば、より状況に合わせたローテーションが可能になり、攻め方のバリエーションも増えます。難易度が高く、1パイの価値も高い春のエギング。1年で1番大きなサイズが狙えるシーズンを是非楽しんでください。

ヤマシタ

「ヤマシタ(YAMASHITA)」は、神奈川県横浜市の老舗釣具漁具メーカー「ヤマリア」のエギング、イカ釣り、タイラバ、タコ釣りなど、海釣り用品に特化したブランド。特にエギングへの造形は深く、エギのスタンダートである「エギ王」シリーズや、「ケイムラ」カラー、「490グロー」カラーなどを送り出し、最新のテクノロジーでエギングの世界を変え続けている。