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「水中ドッグウォークの性能を最大限に出す為の設計」O.S.P“新作高比重ワーム”の全て

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琵琶湖を中心に一世を風靡した“高比重ワーム“の釣り。

どんな状況でもボトムに居て移動も少ない。バスにとって捕食しやすいゴリや海老などが生息していれば成立すると言われており、ボトムにワームを這わせるだけで釣れるという釣法。既にプリのバスも釣れ始めているフィールドもチラホラ、今年も流行りそうなメソッド。そんなタイミングにO.S.Pからも待望の高比重ワームがリリースされることに。流行りのボトムジャーク以外にも、地域によって流行の兆しを見せる“水中ドッグウォーク”も可能とする“超特殊設計高比重ワーム”に完成。

スピンナッツ50【O.S.P】

2023年春登場

待望の高比重ワーム登場「スピンナッツ50」。

先行して春に50mmサイズがリリースとなり、後を追う形で65mmと80mmというサイズアップモデルも登場予定。ボトムジャーク、キャスタビリティ、ドッグウォーク、スキッピングなど…、イモ系高比重ワームの優れた部分を全て纏いながら、“水中ドッグウォークの性能を最大限に出すためにデザイン”され、天然集魚成分配合の厳選された独自高比重マテリアルが飛距離UPと高精度のスキッピング、そしてバイト時間も稼げるというメリット尽くしの素材が本体全体に採用されています。

左:腹側 右:背中側

Length Count Color Price
50mm 未定 10色(予定) 未定

※適合フックサイズ:オフセットフック#1/0

※その他:Fecoトーナメント対応

水中ドッグウォークの性能を最大限に出す為の設計!ボトムジャークも◎

最大の特長は新釣法“水中ドッグウォーク”の性能を最大限に出す為の設計。

画像の面が上にくるようにオフセットフック#1/0をセットすることで、これまでの高比重系ワームとはまた違った独特な動きを演出するという。小型のペンシルベイトを扱うように小さいロッドワークでは、タイトな首振りアクションを演出、強めのロッドワークではワイドなダートアクションを演出。それらを任意のレンジで行う“水中ドッグウォーク”が最近、関東を中心に流行り出してきているそうで、今後火が付くと言われている新釣法。表層の高速ドッグウォークでは逃げ惑う小魚を演出したり、中層では小刻みなロッド捌きによってクイックかつ振り幅のあるダートアクションを演出。高比重ワームの定番釣法のボトム攻めでは、キレのあるボトムジャークを演出。多彩な使い方で表層からボトムまで“全層攻略可能”な万能高比重ワームに仕上がっていますよ。

記者の疑問をあの人に直接インタビュー

さて、「スピンナッツ50」は多彩な使い方ができ、キレのあるダートアクションや首振りで全層攻略可能というトコロまでは説明させていただきましたが、記者的には他にも疑問に思うことが色々。より踏み込んだ内容を聞き出そうと先日、開発に大きく携わられた“小林明人”さんにいくつかの質問を伺うことに。詳しく教えてくださいましたので、質問内容に沿いながら紹介していきたいと思います。

小林 明人(Akihito Kobayashi) プロフィール

JBTOP50に昇進後、JBトップ50年間成績8位、JBトップ50第1戦6位、JBトップ50第3戦4位、JBII霞ヶ浦第2戦2位などの数々の高成績を残してきた。 得意なスタイルはパワーフィネスによるカバー撃ちでその技術はトップカテゴリーの他選手からも一目置かれているほどである。
何故作ったのか?

「スピンナッツ50」を作った経緯について伺いました。

約2年前に高比重ワームのボトムジャークが流行り、関西に限らず関東で試しても釣れる。シンプルに誰でも「釣れる」というジャンル的要素と、ジャンルが故に特徴を出せるか!?という挑戦から開発に着手しました。ただ、“左右にドッグウォークする物が釣れる”、と小林明人さん自身は感じていたそう。高比重ワームをデザインしテストを繰り返すも、既製品のカタチに収束してしまうこともあり、一度企画自体を保留にした経緯がありました。

そんな中、小林明人さんが琵琶湖のベテランガイド“國澤 高士”さんに高比重ワームについて話を聞きに行ったところ、“キモは土煙”だということをその会話で知り、土煙を出すということを重点的に再度テストを重ね、“ルアーの弾き方によって土煙の上げ方を変えることができる”ということに気付いたそう。

自然界のゴリや海老、もしくはザリガニが出す土煙を再現するにはシンプルな形状が大事。ボディサイズも基準にしていたワームより短くて重く…、現在の太短い形状に。丁度そのタイミングに関東で名前を聞き始めるようになった“水中ドッグウォーク”。カバー付近のチョイ沖を高速ドッグウォークでアプローチすることで、海老を食っているバスをカバー内から引きずり出せる釣法として実践するアングラーが増えていたそう。“水中ドッグウォーク”を表層、中層、ボトムの全層でこなせるルアーがこれから定番化されることを予想し、丁度開発段階中であった「スピンナッツ50」にも水中ドッグウォークを可能にするセッティングを採用。それからテストを何度も積み重ねて遂に完成。NEWメソッドと従来のボトムジャーク釣法も可能な新感覚ワームに。

開発で最も苦労したポイント

土煙の上がり方とヘッド形状に最も苦労されたそうです。

当初はボトムジャーク用として開発されていたため、どうボトムで土煙を上げることができるのかを徹底的に追及。スコップのようなヘッド形状を試したり、色々プロトを試して導き出した答えが、“キレイに左右へドッグウォークさせると、その時にロールアクションが伴って土煙が上がる”ということ。そういったアクションを再現するため、最終的にヘッド形状がキーになることに気付いたそう。イメージしたのはペンシルベイトのヘッド形状とアイの位置。オフセットフックをセットすると、ヘッドの先端よりも下側にアイが来るという正にペンシルベイトのようなセッティングを「スピンナッツ50」は可能にし、マテリアルを流し込む時も本来は針を刺す平面なヘッドが上に来る物がほとんどですが、このワームはヘッドが下側。つまりリア部分からマテリアルを流すという、特殊な製作方法が施されています。よってこれまでのワームにはないキレの良い左右への首振り&ダートアクション、そしてロールアクションも演出。

開発中のエピソード

高比重ワームの釣りは奥が深い

と話す小林明人さん。「スピンナッツ50」の開発をするにあたって、この釣りをカナリやり込まれたそうで、開発期間全てがエピソードと言えますという。ただ、高比重ワームを投げてボトムをとっていれば釣れるというそんな単純な話ではなく、回遊してくる食い気のあるバスを待って釣るので、投げる場所も問われるし、ジャーク方法やどうアプローチするのか? 理屈を分かっていないと狙ってハメることが難しいそう…。

他の高比重ワームにないメリットとは?

キレの良い左右への首振り&ダートアクション、またロールアクションなども生み出してくれる“水中ドッグウォークアクション”ができる点。コレに尽きます、とおっしゃられており、移動距離を抑えた状態で出来るトコロも魅力。また、シンプル形状でパーツも無いので、飛距離もカナリ出せるそう。

出しドコロ

水質がクリアでヤル気のあるバスを釣る時に最も有効。また、スモラバのトレーラーにすると「スピンナッツ50」が発する水押しでラバーが揺れるという、コレも他にないアクション。吊るし系などのパワーフィネスにもオススメとのこと。

全10色展開

カラーは全10色展開。

高比重系ワームで比較的実績のあるナチュラル系カラーを中心に揃えられた豊富なラインナップに。因みに小林明人さんのオススメカラーはボトムに同化しやすいカラー“W004グリーンパンプキンペッパー”、“W001ウォーターメロンペッパー”、“W003スカッパノン”。またロール時の明滅効果でアピール力を上げるのであれば、“TW107グリパン/チャート”や“TW148グリパン/ピンク”も使いますとのこと。

W001ウォーターメロンペッパー

W003スカッパノン

W004グリーンパンプキンペッパー

W008グリーンパンプキン・ブルーフレーク

W016ブラック

W027ダークシナモン・ブルー&ペッパー

TW107グリパン/チャート

TW112ブルーバックシナモン

TW117ゴーストシュリンプ

TW148グリパン/ピンク

O.S.Pから待望の高比重ワーム「スピンナッツ50」が登場。ボトムジャークに限らず水中ドッグウォークといった新感覚アクションも可能にする新たな武器が、いよいよ世に放たれることに。こちらも見逃せませんよ!

O.S.P(オー・エス・ピー)

2000年6月設立。日本のみならず世界で活躍した並木敏成が代表として自身の経験を活かし、「10 Years Standard(10年基準)」をコンセプトにモノ作りを行う。日々生み出されるルアーは定番となり、多くのバスアングラーから熱く支持されている。