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平村尚也コラム【琵琶湖リサーチ】大雨&増水で放流量は300トン②

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濁りの例外パターン

5月14日、北湖に向かう工事船。草津川沖の工事は終了なのか?

さて、流入河川の濁りが取れて、後半になってクリアに南湖がなってくると釣果が落ちると書いたが、1カ所だけいつも濁っている場所がある。
それは、下物南の工事エリアだ。葉山川の河口沖にある工事エリアは、通称・砂撒きエリアと呼ばれ、正確には底質改善事業という浚渫を埋めて底質を泥から砂に変えることで漁場復活を目指そうとする箇所だ。この事業はすでに5年以上が経過しているが、例年は冬季に実施され春には工事が終了するのだが、本年度は5月になっても工事が継続されている。
当然、この箇所は工事により砂(土に近いモノ)が撒かれている影響により、オイルフェンスを越えて濁りがこの周辺に拡散する。それに加えて浚渫のスポットが近く、古くからのハードボトム、そして新しく砂を撒いたエリアとバスを集める要素が多く、釣果が早春からでているエリアだ。南湖全体がクリアになった時も、このエリア周辺だけは濁りが残っていることが多く、そのため今年の南湖の人気エリアとなっている。
ただ、気がかりなのは5月14日に工事用の台船が北湖に向かって行っており、工事がそろそろ終了する可能性があるということだ。工事が続くのならば、しばらくこの濁りを使ってクリアな水を逃れることも可能だが、工事が終われば、この砂撒きエリアの濁りパターンも終焉を迎えるだろう。

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