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平村尚也コラム【琵琶湖リサーチ】大雨&増水で放流量は300トン②

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葉山川沖の砂撒きエリアの濁りを利用して62㌢。クリアになった時の工事濁りは南湖の救いだが、人気エリアゆえにボートも多い

午後のサスペンドに要注意

北湖からの流入水が入って水温低下した南湖。このあと晴れると…

雨から数日して「後半のクリアな水」になってくると北湖から冷たい水が入り込むために南湖の水温は低下する。例えばGW頃には赤野井の水温は19度まで上昇していたが、5月7日の大雨で、瀬田川堰の放流量が280㌧となったあとの5月9日には水温は15度まで低下した。
当然、こうした水温の急激な低下はバスにとって決してよいものではない。しかし、季節は5月となり、太陽光の力が増しているため、2―3日も晴天の日が続くと水温は一気に18度を越えてくるようになる。
しかし、瀬田川堰の放流量の多い状態で太陽光による水温上昇が起きた場合、表水温だけの水温上昇でボトムの水温は下ったままの場合が多い。その時、バスは暖かい表水温を求めてサスペンドするか、表水温だけに覆われたシャローへと移動しやすい。

そのため、この時期の瀬田川堰の放流量が多いタイミングの晴れというのは、バスのポジションを変化させやすく、シャローでの釣果があがったり、沖ではサスペンドしたバスを狙うフォーリングの釣りが好調となることが多い。

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