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【メガドッグチャレンジ】大阪湾「ブリトップゲーム」…ここに確立!

寄稿:アラマキ シンヤ
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みなさん、こんにちは!

メガバススタッフ、ヘルメットでお馴染みアラマキシンヤです。

アラマキ シンヤ(Shinya Aramaki) プロフィール

ヘルメットをかぶって(コスチューム?)釣りを姿でお馴染みのアングラー! 学生時代からオカッパリ釣りチーム「チームIMO」に所属、ヒマさえあれば、バス、ソルト各魚種のオカッパリランガンを繰り返してきた(現在も!)ランガン狂系アングラー。過去には年間釣行回数が300日を超える年も多数。 週刊ルアーニュースの編集記者、釣具を扱う商社スタッフを経て、現在はメガバスに勤務。現在も続く自身のランガン経験も加えたルアーの開発などなども行っている。 ハイロウズやニートビーツなどをベースとしたロックの世界をこよなく愛する! 雑男(ザツオ)という愛称もアリ。1984年生まれ、兵庫県出身、在住。

今回ご紹介するのは、今大阪湾で注目されている!?いや、注目してほしいボートキャスティングでのブリトップゲーム

あの「メガドッグ」でブリクラスが連発…も珍しくないぐらい釣れる状況! その事実について報告いたします。

大阪湾の青物事情

まず触れておきたいのが青物事情。

ここ数十年で青物が非常に増えてショア、オフショア問わずよく釣れる人気のターゲットとなったのは皆さんご存じのことでしょう。

秋口であればナブラやボイルを見かけるも、もはや珍しくないぐらい。各社色んなルアーもでてきて、ラインナップも豊富。そうなってくると、ただ釣るため道具選びから、1つ階段を上がりサイズや釣り方への拘りへつながる方も多くなってきたように思います。

その1つが、今回紹介するブリのトップゲームなのです。

デカいルアーでデカいブリを狙う誘い出しゲーム

この釣りで使うルアーは「メガドッグ」をはじめとする、200mm前後のペンシルやポッパーとなります。

MEGADOG(メガドック)【メガバス】

Item Length Weight Type Hook Color Variation Price(税別)
MEGADOG 220mm 130g Floating #2/0 x 3pcs (#5 Rings x 6) 13 3,800 円

メガバス公式「MEGADOG(メガドック)」の詳細ページはコチラ

200mm前後のプラグを使った誘い出し。青物釣りに精通するアングラーなら、いたって普通のことでしょう。ただ、大阪湾のボートキャスティングゲームにおいてはこれまでボイルやナブラ撃ち以外、ほぼ成立していなかったという事実がありました。

つまり今回のキーとなるのはナブラ撃ちとは違う“誘い出しの釣り”ということなんです。そもそも、これに気が付いたのは2019年のこと…。

大阪湾で探り続けたビッグペンシルゲームの可能性

実は「メガドッグ」が発売された2018年の翌年の2019年の秋より、大阪の人気遊漁船「シーマジカル」のやんやんくんとともに大阪湾でのボートゲームでのメガドッグをはじめとするビッグペンシルゲームでの可能性を探りはじめました。

北添 貴行(Takayuki Kitazoe) プロフィール

高知県出身で現在は大阪府で「シーマジカル」という遊漁船のキャプテンを務めている。 "やんやん”というニックネームで親しまれ、シーバスをはじめアカメやライトゲームなど多彩な釣りに精通しているマルチアングラー。 過去にはロケ中に121cmのタイリクスズキを釣り上げるなどの偉業を成し遂げた実力派。

山陰の中海・宍道湖、東京湾のコノシロパターンでのビッグペンシルゲームを体感してきたので大阪湾でも絶対にいけると踏んでいました。

少し長くなるので、そのヒストリーをその年ごとに紹介します。

2019年・いきなり答えが出る!?

秋口にこの釣りの可能性を探るべく、やんやんくんとこの釣りに精通する高知の川村くんと濱口さん、僕の4人でメガドッグでおしきった結果、90cmクラスのブリ2本、メジロ大1本に75cm前後のシーバスが1本釣ることができました。

この時の記事もルアーニュースRで紹介していますので、詳しくはそちらを読んでください。

メガバスの超ビッグベイト【メガドッグ】実釣最速レポート!デカシーバスやブリ、デカ太刀魚などSWのデカい魚達がバイトラッシュ

シーバス狙いだったので、特大ブリは偶然の産物だったとこの時僕は思っていました。ですが、この時やんやんくんはむしろ青物ならいけるかもしれないと確信していたようです。

2020年・シーバスは出ない!?

この年は初冬ぐらいに昨年と同じメンバーで乗船。すでにこの時には「メガドッグ」での青物ゲームはナブラ主体にやんやん君は釣果をあげておりました。

当日も昨年まわったエリア中心にあとはナブラ狙いでいくもビッグバイトはあったものの、他の釣りでハマチの釣果で終えました。この時も青物メインではなく、シーバスの可能性を探ってましたが反応なく。

やんやんくんも日々、色んな試行錯誤し、僕らの乗船でその答えにつながるヒントを探すもやはりシーバスへの道は厳しいもののようです。

2021年・答えは誘い出しなのか…

昨年は新たに「メガドッグ180」が登場したこともあって、大阪湾エンジョイメンバーのismのロン毛社長こと杉山さん、レジットデザインのハザーさん、メガバスのハッシーさんとで乗船。

MEGADOG 180(メガドッグ180)【メガバス】

Item Length Weight Type Hook Color Variation Price(税別)
MEGADOG 180 180mm 72g Floating #1 x 3 (#4 Rings x 6) 12 3,600 円

メガバス公式「MEGADOG 180」の詳細ページはコチラ

結果は「メガドッグ180」でブリとメジロ大が登場し、この模様は動画でも納めていますので、是非チェックしていただけたらと思います。

【ショアジギ】【オフショア】最新メソッドトップウォーターパターンで青物狙ったらやばかった!!【メガドッグ】

出典:YouTubeチャンネル「#ロン毛社長ぶらり旅」

新パターン確立!メガドッグで青物パターン!!【オフショア】【ショアジギング】

出典:YouTubeチャンネル「#ロン毛社長ぶらり旅」

この釣行からわかるように、ボイルやナブラもなく完全に誘い出し状態での釣りとなります。

この頃には僕も自分なりに船から「メガドッグ」「メガドッグ180」で誘いだしとボイル、ナブラうちの狙い方を変えて釣れるようになってきており、やんやんくんもお客さんに狙って釣ってもらえるまでになったとのことで、確信から確立の段階に入りました。

2022年・完全にシーンを確立させる101cm/9.5kgが登場

メガドッグチャレンジもシーズン4となりました(笑)。

9月すぎより、やんやんくんからビッグペンシルやビッグベイトでブリが出るよ~とのことで、僕はやんやんくんとともに試行錯誤してきたこの3年の成果を試すべく、10月1日に自分のボートで友人らとホームエリアでメガドッグチャレンジを開幕させました。

ファーストポイントから、いきなり80cmオーバーのブリが「メガドッグ」にヒット。これはイケる!と踏んだ結果、ものの数時間でヒット数は10以上。ブリを頭に4キャッチとなりました。

翌週も、船を出して80cm手前のメジロ大中心に10ヒット以上あり、もはや確信の釣行となった、翌日に大事件が起こります。

メガドックチャレンジが確立したと確信した瞬間

前日の状況から、潮の動きと干満差を考えてポイントをセレクト。

もちろんボイルもナブラもありませんが、誘い出しでの一発狙いで3人で「メガドッグ」を投げ続けていると、「メガドッグ」の後ろから急にボイルが発生(おそらくトリガーとなったのでしょう)し、同船していたなおくんにメジロ大がヒットしたと思ったら同じく同船の小西くんにも水面炸裂!!

そこで姿を見せたのは、ぬぁんと!101cm・9.5kgの巨大ブリでした。

当然、大阪湾では同サイズのブリが出ることは容易ではりません。しかもこのサイズを「メガドッグ」で狙って釣ったという事実。僕は、この釣りが完全に成立できたんじゃないかと思える1匹にいたく感動しました。

時を同じくして、やんやんくんもお客さんがデカいヒラマサルアーでブリを釣るという事件もおこしておりました(笑)。

その後も毎度のように「メガドッグ」をはじめあらゆるビッグペンシルや誘い出し系のルアーでブリは高確率で釣れています。←今ここ。

「メガドッグ」がなぜ有効なのか

…それを検証すべく、あらゆるルアーを試してきました。

それこそ、誘い出し系のペンシルやポッパーでもブリは釣れます、しかし圧倒的に釣果へとつながるのが「メガドッグ」、しかもオリジナルの220です。

メガドッグ180」にダウンサイズさせるとハマチ、メジロが先に食ってきてしまうんです。

その有効性を取り上げると下記になります。

存在感(着水時にも目立つ)

メガドッグは220mm、通常同サイズ青物ルアーは100gアンダーとなりますがメガドッグは130gと重量級。

このヘビーウエイトにより水面での存在感とは他とは一線を画します。また、着水時にもブリにルアーの存在感も気づかせることができます。

水を撹拌し押す力

ドッグXシリーズに導入されている慣性バランサーシステム(PAT.)はこのメガドッグにおいてはダブル慣性バランサーシステム(PAT.)を導入することで180度のターンと軽快なドッグウォークアクションで水を撹拌し押すことで水中のブリにバイトを誘発します。

ブリにスイッチを入れるサウンド

ドッグウォークアクション時に水のまとうようなバブルをおこし、それがボイルトリガーへとつながる大きなサウンドを発生させます。ここがスケーティング系ペンシルとの大きく違いメガドッグならではといったところでしょうか。

スピードの緩急をつけられる

潮の流れがきいているところでしつこいぐらい短いストロークでさそいつつ、メガドッグのアクションのスピードに緩急を付けることで変化を生み出すことができます。はじめはスローに、途中からスピードをあげたりすることでチェイスしてきた魚を確実に食わせれます。

魚を逃さないメガドッグのシステム

バイトを極力逃さないためにも、極太貫通ワイヤーにパワースイベル、ダブリングにスリーフックと、ここまで標準で装備している同サイズのビッグペンシルでは僕が知るかぎりメガドッグが元祖だと思います。

開発時にテスト釣行で、いかに1匹を確実に釣るか…を追求していった結果のシステムは、メモリアルフィッシュを逃しまませんよ~。以上の観点から、メガドッグは本当にブリにも有効だと思います。

タックルについて

友人らと様々なタックルでチャレンジしてきました。それこそ、マグロやヒラマサタックルも含めて(笑)。

僕の場合はビッグベイト用ベイトタックルでの釣りに落ち着いています。理由は魚とのファイトを楽しみたいのと、「メガドッグ」の場合はドッグウォークアクションを120%引き出せる操作性、ダイレクト感を優先しているからです。

リールはビッグベイト用リールにラインがPE5号前後、リーダー40LB前後といったところでやっています。

使用しているロッドは「 VALKYRIE World Expedition VKC-66XH」と「VALKYRIE World Expedition VKC-61XH」。グラスコンポジットで粘りと曲がりのバランスが長さに対して絶妙なバランスで非常に扱いやすいロッドです。

とくに「 VALKYRIE World Expedition VKC-66XH」は、陸・船ともに両立できるためメイン機種となっています。

ちなみにVKC-66XHとVKC-61XHがこの度、マルチピースロッドととして生まれかわります。現行モデルのテイストを活かしつつマルチピースへと進化したので、これから始めたい方はもちろん持ち運びを優先したい方にはオススメですので是非チェックしてくだいね(発売は11月末頃予定)。

メガバスのマルチピース・バーサタイルロッド「ヴァルキリー・ワールドエクスペディション」に3ピースのNEWモデル登場!

メガバス公式「VKC-66XH-3 / VKC-61XH-3」の詳細ページ

大阪湾でメガドッグチャレンジができるオススメの遊漁船

自分らばっか釣ってズルいよ~!!とそろそろ聞こえてきそうですが、ご安心ください。

この釣りを開拓した張本人である「Sea Magical」のやんやんくんはもちろん、今年より開業いたしました、神戸の「WAVYS 2nd」の増田キャプテンもこの釣りに魅了されて、神戸沖で日々お客さんのリクエストに応じてやられております。

また、今回は狙い方のキーの一部分しか紹介していませんが、年内いっぱいは十分狙えると思いますので、この続きは是非、船に乗ってご自身で確認してください。

最後に

もちろん相手は魚。いかに効果的と言えど、ブリはいつでも釣れるわけではありません。時には反応がまったくない時もあります。

そんなときは、いつか出会える興奮を信じて根気よくやり続ける折れない心が大事です。

でもせっかくチャレンジできる舞台があるなら、大物を狙ってみるのがアングラーというもの。良い釣りできた時には、#メガドッグチャレンジと入れて、SNSにアップしていただきましたら僕もチェックしますので、宜しくお願いいたします。

というわけで、今までの概念がかわる手が震える感動を感じてほしいです!それでは!

メガバス(Megabass)

1986年8月15日設立、静岡県浜松市を拠点とするルアーメーカー。デストロイヤーをはじめとする各ロッドシリーズ、各種バス、ソルトルアー、リールなど、あらゆるフィッシングタックルを輩出。 同社のCEO伊東由樹氏はアングラー、そしてルアー、ロッドデザイナーとしても有名で、同氏の手掛けるタックル&ルアーは実釣力の高さに加え、優れた機能美、造形美を放ち、国内外で高い評価を受けている。