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パワーマスター・サンドウォーカーの新機種、その真価は飛距離だけにあらず

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天龍の「パワーマスター サンドウォーカー」に11ftのロングレングスPMS1102S-Mが追加された。

モデル タイプ レングス

( m [ft])

継数 アクション 仕舞寸

(cm)

ルアーウエイト(g) 適合ライン(lb) 適合PE(号) ドラグMAX(kg) リアグリップレングス(mm) ロッド自重(g) 税別価格
PMS1102S-M スピニング 3.35[11’0″] 2 F 172 Best40

Max60g

MAX25lb 0.8-2 4 435 209 ¥44,000

天龍公式「パワーマスター サンドウォーカー」詳細ページはこちら

遠投性重視だけどそれだけじゃない

数多くのテストを繰り返したのは、久保田剛之(くぼた・よしゆき)さん。湘南サーフゲームといえば、の久保田さんによれば、まず11フィートという長さについては、シンプルにさらなる飛距離がほしいというユーザーからの声も大きかったそうでえす。

ただし、長ければ長いほどよいのか、というと日本人の体のサイズや筋力を総合的に判断すると11フィートという長さが、広く誰にでも投げやすく飛距離が出るレングスと判断したそうだ。

加えて、サーフゲームと一言でいっても、ヒラメやマゴチといったフラットフィッシュや青物、シーバスなど何がヒットしてくるか分からない、あるいは何を狙っていくかは人によりけり。

もちろん、遠投性というのはそれだけで大きなアドバンテージになるのだけれど、それに加えてパワーのある魚に対応するバットの強さや、波打つ中での「あと少し…」という場合のティップにかけての追従性、ランディングのしなやかさなど、相反する要素も多くあり、そのバランスには非常に細かく気を使いながら詰めていったという。

その汎用性の高さは随一で、実はそれこそがPMS1102S-Mの魅力。遠投性能に目を向けたモデルではあるが、それだけを追求していないというか、「しっかり最後まで魚を取れる」ロッドに仕上がっているという。

遠投性だけを見ればほかにも優れたロッドはあるし、感度だけを見ればまた同様、しかしながら誰もが投げやすく、最後までバラさずに取れるロッドという意味ではとてつもなく高バランス。

裏テーマとしては、磯からのヒラスズキのエントリーモデルとしてもぜひ使ってもらいたいというほど。

スペック

簡単に各パーツをご紹介。

ガイドはLGトップガイド、Kガイド(ステンレスフレーム・SiCリング)を採用。フロントグリップには西陣織仕様のカーボンパイプを用い、リールシートはDPS。軽量化と素材の性能を発揮する目的で、アンサンド仕様となっている。

扱いやすいルアーとしては15~30g前後のミノーやバイブレーションから、メタルジグ30~40gは気持ちよく飛んでいくのはもちろん、ジグでは60gまで振り切ることが可能だという。

また、ファットボディなプラグも、11フィートの長さながらしっかりとウエイトが乗るため、十分な飛距離が出る。

シリーズの中ではもちろん一番の飛距離を稼ぐ新機種だが、その実力はあらゆる魚を、掛けてからキャッチする時にその新の実力を感じるかもしれない。

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。