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【発売直前! ZENON ゼノン】ゼノンLTXの使用感を実釣現場からレポート(前編)

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
寄稿:トモ清水
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WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」
第165回 新型ベイトリール「ゼノン」
【発売直前! ZENON ゼノン】ゼノンLTXの使用感を実釣現場からレポート(前編)

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

様々なロッドやリールの開発に携わっているスーパーマルチアングラー。ホームは、関東外房(フィールドテストで全国行脚するため、大阪、広島、九州、北陸すべてセカンドホームグラウンド)。趣味はサーフィン、スノーボード、キャンプと多趣味だが、釣りがダントツ。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

こんにちは、トモ清水です。立夏も過ぎ、本格的な新緑シーズンの到来です。

そんな釣りのベストシーズン6月に発売が迫っている、アブガルシア新型ベイトリール「ゼノン 」の詳細が発表されました。

アブガルシア公式「ゼノン」の詳細ページはコチラ

スペックや価格、デザインはご理解して頂いたかと思いますが、実際のフィールドでの「使用感はどうなのだろう?」とか「どこまで軽いルアーが投げられるのか?」、「バックラッシュはしないのか?」、「剛性感は?」、「PEライン、フロロカーボン、ナイロンラインが普通に使える?」など、まだまだ気になる点が多いかと思います。

前々回、ゼノンに関するトモ清水なりの使用感をお伝えしましたが、今回は「ゼノンLTX」の最終サンプルを持って、リール開発者と実釣に行きましたので最終的にどうなったのか?

前々回のWEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」
第163回トモ清水が解説「新型ベイトリールZENON ゼノンのココがスゴい」【ゼノンLTX編】はコチラ

トモ清水が解説「新型ベイトリールZENON ゼノンのココがスゴい」【ゼノンLTX編】

より詳しく、発売直前レポートとして新型リール「ゼノン LTX」の、「1g以下のジグ単はキャストしやすいのか」について話していきます!

気になる使用感をリール開発者とともに実釣現場からレポート(前編)
目次

ゼノン LTXは1g以下のジグ単はキャストしやすいのか!?

まず結論を言いますと、「ゼノンLTX」は何のチューニングもなしに0.4gの超軽量JH(ジグヘッド単体)が普通にキャスト出来るのに驚きました。

アジングやメバリングといったソルトのライトゲームにおいて、ベイトタックルでその領域までカバーするアングラーはほぼいないでしょう。

普通は1.5g未満はスピニングタックル、1.5g以上はベイトフィネスというスタイルでベイトタックルと使い分けるのが一般的。もっと言うと、アジングやメバルは「スピニングタックルだけで十分だよ」とおっしゃる方も少なくないと思います。

実際その通りで、何もベイトタックルをライトゲームに無理して使わなくとも、スピニングタックルで十分事足ります。

しかしながら、この10年間で驚くほどベイトリールは進化しており、新たな引き出し、釣りの楽しみ方として、ベイトタックル愛用者はライトゲームに関わらず増えているのは事実です。

よって最初から使わないという「食わず嫌い」というのは、釣りの楽しみ方の選択肢を自ら放棄しているのかもしれませんよ。

ゼノン LTXは誰でも簡単に扱える!

ゼノンLTX」のサイドプレートを開けると、このようになっています。

マグネット磁石(ネオジウム)が8個、標準で入っているのが分かるかと思います。

前作の「Revo ALC-BF7」は3個がデフォルトで、1gといった軽量なルアーを快適にキャストするには、自分で付属している磁石を足して調整しなければなりませんでした。

今回はそういったチューンは一切不要で、1gのジグヘッドも楽々キャスト出来るようになっています。

ただの軽量化のみで一部のアングラーしか使いこなせない、ピーキーな設定のベイトリールは求めてはいない。

ということで、マニアックな調整を施さなくとも、誰でも簡単に扱えるようになったのが「ゼノンLTX」といえます。

ブレーキ調整の幅が広いゼノン LTX

ベイトリールが慣れていない方は、マグネットブレーキの調整をまずはMAXの一番ブレーキの掛かる状態から初めてください。慣れてくれば徐々に緩めていきます。

慣れてくると、ノーサミングでもバックラッシュしなくなるのが体感出来るはずです。
そうすればMAXの状態ではなく、写真のように中心にブレーキ調整したのが基準となってきます。

これまでのベイトフィネスリールは、調整幅が狭く、MAXから1/4までの領域しか使えなかったのが少し難点でしたが、「ゼノンLTX」では真ん中を基準とした調整幅が広がり、ダイヤルの調整ピッチもより細かくなり進化しています。

ゼノンLTXの登場でソルトベイトフィネスが進化する!

繊細なアジングをベイトタックルで、ロッドとリールが変わるだけで、ここまで快適に、そして普通に楽しめるのは、正直なところ想像していませんでした。

これまではジグヘッド単体が1.5gがベースでしたが、1.0gがベースとして上下で調整出来るようになりました。たかが0.5gと思われるかもしれませんが、この0.5gは想像以上に大きいのです。

メバリングでのメリット

メバリングに関しては、使用するジグヘッド単体も1.5g~2gくらいとアジングより、やや重いのを多用し、プラグに関しても3g前後を使うことが多い。よってメバリングに関しては、スピニングとなんら遜色のない使い心地、飛距離、トラブルの少なさになります。

それに加えて、ベイトタックルならではの手返し、キャストアキュラシー、フォールのアタリ感度などが加わるので、もはや最強といっても過言ではありません。

左が釣友のゆっちさん。最終形態「ゼノン LTX 」で良型メバル連発、ダブルヒット!

ゆっちさん(インスタ:@insta_yucci)もソルトのベイトフィネススタイルをこよなく愛するアングラーの1人。実は芸能の世界で生きている曲も作るアーティストです。

私は音楽がまったくもって駄目で、歌も音痴(苦笑)。作曲や楽器が弾ける、さらに歌える人は尊敬しかありません(笑)。

チヌゲームにもベストマッチ

前回も書きましたが、チヌゲームほどベイトフィネスがマッチします。

メバリングより、使用するルアーウエイトは重くなるので、重くなる分には何ら問題ありません。

よって3g、5g、7gといったチヌ狙いで使用するルアーは、驚くほど飛距離が出ますし、トラブルもほぼ皆無。仮にバックラッシュしても、ラインがほどけない致命的なものは自分の経験では1度もありません。

ゼノンLTX」のハンドルは85mm長のクランク形状のカーボンマテリアルハンドル。軽量ながらトルクフルに巻き上げる力は、チヌの強力な突っ込みファイトに対し武器となります。

 

ライトロックゲームにももってこい

もちろん、わたくしトモ清水が大好きなライトロックゲームにも「ゼノン LTX」は欠かせません。

こちらはクロソイですが、最初の突っ込みはかなり強力です。(ロッドもベイトフィネス用でライトなためバットから曲がるスローテーパーモデルを使用)

特に水中に藻場や消波ブロックなど存在しているポイントでは、「ゼノンLTX」の1巻き最大78cmの巻き取り量が武器となります。最大ドラグ力も5Kgと十分過ぎるスペックとなっています。

トモ清水的には8.3:1のギア比は、テンポよくポイントを攻めることが出来るので、より効率よくベイトフィネスのメリットが最大限、活きています。

製品名 自重(g) ギア比 スプール径/幅 ハンドル長 ライン巻き取り長 最大ドラグカ ラインキャパシティ PE1号 ボール/ローラーベアリング 本体価格(税抜)
ゼノンLTX 150g 8.3:1 30mm/22mm 85mm 78 cm 5kg 0.205mm/6Lb : 70m 0.235mm/8Lb : 50m 0.265mm/10Lb : 40m 100m 9/1 ¥43,500
ゼノン LTX-L 150g 8.3:1 30mm/22mm 85mm 78cm 5kg 0.205mm/6Lb : 70m 0.235mm/8Lb : 50m 0.265mm/10Lb : 40m 100m 9/1 ¥43,500

 

プロトと製品の変更点

左が最終量産カラー。右がプロトタイプ。違いが分かりますかね?

メカニカルブレーキキャップの色もガンメタになりよりしぶく、ハンドルもアルミからカーボンマテリアルに変更されています。

こちらは「ゼノンLTX」と「SaltyStage Prototype Baitfinesse」の組み合わせ。

裏から見ると、かなりの肉抜き感があるのが見て取れるでしょう。

ソルトのベイトフィネスは、やはりリールの進化があってこそ可能なスタイルになりますので、まずは使うリールが重要です。「ゼノンLTX」は、「バックラッシュ多発」や「飛ばない」と思っている方にこそ、使って欲しい最新のリールに仕上がっています。

アジング、メバリングが誰でもベイトタックルで楽しめる時代に。

ようやく10年前から私が思い描いていた理想のソルトゲームが実現しようとしています。

道具は、はじめてバランスが整ったときにアングラーに最高の使用フィーリングと釣果を約束してくれるのです。

今回はここまで。次回は違う機能の点からさらに掘り下げて、引き続き「ゼノン」を徹底的に解説していこうと思います。

トモ清水でした!

See you next time!

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トモ清水「ガッ釣りソルト」