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【まだルアー動かしてるの?】春の気難しいバスを仕留める!沖田護のテッパンパターンとは

寄稿:沖田 護
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こんにちわ! 沖田護です。

今回は春の攻略をテーマにお話しさせていただこうと思うので、どうぞお付き合いください!

さて、春と言えば産卵と言う一大イベントに注目が集まりますが、産卵に絡む色々な状態のバスがいることで攻略方法が変わります。今回は産卵前のプリスポーナーを基準に考えていきたいと思います。

沖田 護(Okita Mamoru) プロフィール

利根川をホームとする実力者。TBCトーナメントにおいて優勝経験多数。ワームの釣りから、表層系やスピナーベイトなどストロングな釣りまで幅広くこなすマルチアングラーとして知られる。

 

春のバスは気分屋?!その攻略方法とは

と、言っても個人的には一年の中で1番嫌いな季節(笑)

なぜか?…それは食性に訴える攻略方が少ないから。ハイシーズンは「何を食べているか?」「何を待っているか?」そんな事を考えながら、攻めの釣りが好みなのですが、産卵に絡むバスって…一口で言えば気分屋なんじゃないかと思っています。

良く言われるのが威嚇系バイト。音や波動でイラつかせバイトに持ち込むと言う方法ですが、コレは僕の中ではアフターの方が圧倒的に有効だと感じています。

産卵前のメスにイライラするルアーやアクションで結果に結びつくこともあるんですが…コチラは狙って釣るのが難しいんですよね〜。そもそもバスの意識が食欲よりも繁殖行動に重きを置くためにイラつかせるという手段を使うんです。

 

「放置」という選択肢

じゃ、どーするの?ってなりますよね。

僕がプリメスを選んで釣る為にしている事はズバリ「放置」! …ナニそれ?って思われるかもしれないですが、アクションを加えるよりも遥かに効率的です(笑)いや、これがホントに!

上記のように食性で喰わせることは難しいのですが、プリスポーナーって凄く臆病な上に神経質なんです。コチラから誘っても反応するどころか逃げてしまう。産卵の為にオスも気になるし、自分のテリトリーに入ってきたルアーも気になるし、みたいな状態なんですね。

特に神経質なので、ルアーの存在は特に気になるんでしょう。

 

何を、どれくらい、どうやって放置する?

では、放置と言っても何を?どのくらい?…なんですが、僕はチェリーリグで放置する事が多いです。

長ければ2分…、通常は1分以内にラインが動く事が多いてす。

チェリーリグを使う理由はフッキングに長けているから。それと吸い込むチカラが弱いのでワームが吸い込まれやすい事とフックが安定するからなんです。

大切なのは着水からフリーフォールし、そのまま動かさない事。

神経質なのでルアーが着水した時からバスは気付いています。そのルアーが着底してから動かない事でバスが安心して寄って来る…そんなイメージです。

バイトも弱く当たりが出ない事がホントに多いのでラインを注視する事も大切。その為にバイトマーカーシステムは欠かせません。狙うバスも大きいはずなので、僕はシューター・FCスナイパーBMS AZAYAKAの14lb以上を使用。竿先にアタリを感じなくともバイトマーカーを見ていれば変化に気づくはずです。

その時の注意として、放置中はラインを弛ませて待つ事。とにかく違和感なく吸わせたいからです。

フッキングのポイントはラインの沈む方向や動く方向を良く観察し、焦らず充分に持ち込ませてからラインスラッグを取りフッキング!

この釣りはスッポ抜けも多いんですが、1発目に咥えているのが端っこだけだからって事が多々あります。きっと半信半疑で咥えてるのでしょうね。違和感なく持ち込ませる事で咥え直してくれます!

 

ポイント選びにもキモあり

狙うポイントにもクセがあるように思います。

いかにも美味しそうなストラクチャーよりその沖側ってイメージです。

いかにもスポーニングしそうな場所ですよね? ですが、いかにもな場所は口を使いづらいオスのテリトリー。メスはその沖側をウロウロ…という傾向が強い。

テキトーに投げてよそ見していたらラインが走ってた…なんて皆さんも経験あるはず。まさにソレです。その状態を意図的に作り出してみましょう!

 

…もう一つの攻略法

暖かい日ばかりではないのも春の特徴。三寒四温は4月まで起こりうるもの。ましてや大河川は、雪解け水で水温が一気に下がるなんて当たり前です。

そんな時に威力を発揮するのがシャッド! ド定番では有りますが、冷えた時ほど出番が増えます。

シャッドと言えば、昔から「スピンムーブシャッド(エバーグリーン)」には助けられています!

逆に暖かい雨が降った後もチャンスは増えます。状況変化の多いタイミングは巻きの出番となるわけです。

 

飛距離重視で広く探る

アクションについて、基本的なのはボトムを極々ゆっくり巻いたり、早まきしたり。リアクションでのトゥィッチは定番ですね!

昔から使っているシャッドですが、最近のお気に入りはPEを使った巻きの釣り。

ラインはシューター・デファイアー D-Braidの1号を使用。

リーダーにはトルネードVハード2号(50cm)を必ず組んでいます。

PEを使う理由は飛距離を稼げるのと、根掛かりした時に心強いから。PEって瞬発的なチカラには弱いですが、じわじわとしたチカラにはホントに強いんです。是非お試しください!

この春は皆さんにもBMSのジワァ〜ってバイトでデカいバスに出会って欲しいです!

またお付き合いくださいね〜!ありがとうございました!

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!

シューター(Shooter)

シューターはサンラインのバスフィッシング専用ラインブランド。フロロカーボンライン「FCスナイパー』シリーズや、ナイロンラインの「デファイアー」シリーズやマシンガンキャスト、そしてPEラインのステューターなどが特に人気を集めている。