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開くためのプライヤーを開発させたスプリットリング「トラックスプリットリング」

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5年後、10年後に差が出るプライヤー。

先日ご紹介したオーシャンマークの新しいプライヤー「Ocean Pliers OP165HP/OP140P」。

【5年後、10年後に差が出るプライヤー】6年の歳月を掛けていよいよ登場。スタジオオーシャンマーク「Ocean Pliers OP165HP/OP140P」

記事はもうチェックいただけましたでしょうか。 その開発に至るキッカケがなかなか興味深く。

そもそも開発のキッカケとなったのは同社製スプリットリング「トラックスプリットリング」。従来のリングの約1.4倍の強度の素材を採用した”最強”の呼び声高いリングを開発。そんな中で強靭なリングを開くことができるプライヤーが必要じゃないか?という声が出てきたのがそもそものはじまりだったとのこと。

どこか、矛と盾を思い起こさせるようなエピソード。

今回、注目してみるのは開発に至らしめた最強のリング「トラックスプリットリング」

 

トラックスプリットリング/OGM T-SR#10~#3

 

「強度アップと段差を無くすプレス加工は、バネ性が失われアイを通すとリングが開く」

「ファイト中にリングとアイの位置によって簡単に開いてしまう」

これら従来のスプリットリングの課題を解決し、大幅な強度アップが図られたのが「トラックスプリットリング」。最大サイズのT-SR10ともなると、その破壊強度1200lb。

強さをもたらすポイントは2つ。

①:トラック形状

通常の丸リングは片方のアイが1線で受ける時があり、半分程度の強度になると。そこで、やや楕円のトラック形状にすることで、ファイト中は常に2重線でアイを受けるため、常に最大強度を発揮。

また、2重線でアイを受けるため、従来のようなリング端面の段差を減らすプレス処理が不要。そもそもプレス処理にはリングのキックバック性能を著しく低下させ、ルアーやフックを取り付けた際に開きっぱなしになるというデメリットがあることから、プレス処理をあえて施さずに製品化。取り付けの際に「パチン」と戻るという。

 

②:「ハーキュリー材/NAS301H」の採用

「ハーキュリー材/NAS301H」という、極めて強い鋼材を採用。この強い鋼材をトラック形状に曲げられるのは、地元大田区の職人ならでは。「OGM=オオタガレージモデル」として登場することに。

ハーキュリー材/NAS301Hの特長はズバリ高強度であること。従来のSUS300径と比較して引っ張り強度は約1.4倍にも。また、疲労強度、バネ荷重特性、耐ヘタリ性に優れるというのも特筆すべき点。

 

…つまり、そもそも加工が困難なまでに高い強度を誇る鋼材を、最大限強度を保持できるトラック形状で形成されている。それが「トラックスプリットリング」が最強たる所以。

 

スペック&ラインナップ

商品名
ITEM
破壊強度 変形強度 入り数 メーカー希望
本体価格(税抜)
PRICE
OGM TRACK Split Ring T-SR10 1,200lb 900lb 8個入 ¥750
OGM TRACK Split Ring T-SR8 660lb 520lb 8個入 ¥650
OGM TRACK Split Ring T-SR6 440lb 400lb 10個入 ¥550
OGM TRACK Split Ring T-SR5 400lb 330lb 10個入 ¥550
OGM TRACK Split Ring T-SR4 220lb 130lb 10個入 ¥450
OGM TRACK Split Ring T-SR3 130lb 90lb 15個入 ¥450

 

強度に不安を感じるなら、より強いスプリットリングを選ぶ以外に選択の余地なし。

STUDIO OCEAN MARK

東京都大田区に拠点を構える、ジギングマニア垂涎のリール「ブルーヘブン」シリーズをはじめ、ハンドルやスプールなどのカスタムパーツ、フィッシュグリップなどを幅広く扱う人気ブランド。優れたデザイン性と現場発信の実用性を兼ね備えたアイテムラインナップが魅力で、根強いファンも多い。