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今江克隆のルアーニュースクラブR「エラストマールアーに大注目!今江的2021年のMVL(MostValuableLure)を紹介〜第2位〜」の巻 第1080回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「エラストマウス」とは?

「エラストマウス」は、「野良ネズミ」の威力を知った2020年から3つのタイプで平行して研究開発していたエラストマー表層ルアーである。

最初の一つ目は実は「フィネスフロッグ」、「フィネスフロッグミニ」をエラストマー化させたモノだ。

コチラは中空構造で浮かせていた旧型に比べ、圧倒的な浮力と脚の反発力を得たことで、戦闘能力は格段に向上している。

ただ、旧型をそのままエラストマー化させただけでは面白くないので、現在、さらに戦闘能力をあげるために調整中だ。

中空構造からエラストマー化が進行中の「フィネスフロッグ」。スイミング時のキックアクションだけでなく、脚にネイルシンカーを入れることで姿勢を変えてピンスポットで長時間粘れる動きを追加している

「エラストフロッグ」とは?

二つ目は「ブータフロッグ」をもっと誰でも簡単に使えないかと、ベースを「ブータフロッグ」から起こし、動かすのが難しい「ブータフロッグ」の「キモ」でもある口のカップをなくし、ターンをイージー化させるためラバーテールを1本化してみたモノが「エラストフロッグ」だ。

「ブータフロッグ」は、薮田(和幸)自身が本格的フロッグの達人ゆえにコダワリ過ぎて、誰もが簡単に動かせる、延々使い続けて苦にならない、専用タックルが必要という部分において、玄人向け、使い手を選ぶのが「ブータフロッグ」だといえるだろう。

玄人フロッガーゆえのコダワリが一般的には難しいこともある。だが「ブータフロッグ」特有の形状デザインは、本質を理解した者だけが知るキモが確実に備わっている

しかし、結果的にこの「エラストマウス」が「めちゃくちゃ釣れた」のは2021年中のロケ等ですでに公表済みだ。

ある面でこの「癖抜きブータフロッグ」を試したことで、「ブータフロッグ」の本質が明確に理解できることになった。

「動かし難いモノが動いた時の水推し波動」、薮田がかたくなに説明していた「ブータフロッグ」のキモが、この「動かしやすいお手軽エラストマーブータフロッグ」を試しに作ってみたことで、このテのルアーのキモが完璧に見えてきたのである。

シングルラバーテールの「エラストフロッグ」は、「ブータフロッグ」を誰でも簡単に動かせて、専用タックルなしでも使えるように試作したモノ。テストでは高い実績を残したが、まだ物足りなさが残っていた。コイツに「ブータフロッグ」のキモを融合させれば、面白いルアーが誕生しそうだ

スプラッシュの重要性

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