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冬エギング! 山田ヒロヒトが良型・デカイカの数釣りを楽しむためのタックル・エギ・装備品・戦略を一挙公開

連載:山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
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山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール

バックドリフト、ノーテンションソフトフォールなど、新たなエギングの扉を開き続けるエギンガー。2016年年末に、それまで23年勤めた会社を退社、2017年よりフルタイムのプロアングラーとしての活動を開始。これまで通りエギング関連アイテムの開発を続けるほか、イカ係長とフィッシングブランド「NUTS & VOLTZ」を立ち上げるなど、活躍の場を広げている。なおアオリイカの自己記録は屋久島ロケ中に捕獲した4280g。1968 年7月生まれ、大阪府出身、奈良県在住。趣味はスノボと一眼レフカメラ撮影。

アっという間に2021年も年末を迎えましたね。個人的には今年は充実した素晴らしい年になりました。
今年発売した新製品についても、ありがたいことに、エギ「エメラルダス・ピーク」、ロッド「STOIST RT」など、どれも大好評。ただ生産が全く追いつかない状態に陥ったもモノもあり、ご迷惑をおかけしました。

2020~2021年にかけては、いつに増して新製品の開発に力をいれてきただけに、ピークやRTでの釣果がSNSなどで多くアップされるのを拝見して、ホっとしました。
私自身、今年はそんなNEWタックルで、かなりの釣果が出せましたので、これからも、もっともっと釣れるタックルを開発していけるよう努力していきます。

さて、最近はというと、私は鹿児島で連日のロケ生活を送っております。
釣果の方はというと、年末近くということで、いよいよ日中でのエギングの釣果が厳しい状況となってきています。
この年末にかけては、例年、ジワジワとナイトフィッシングに移行していく季節ですので、今回の連載では、そんなタイミングでイイ釣りをするための様々な情報をお伝えできればと思います。

 

INDEX

 

この時期、日中とナイト、どちらを狙えばイイのか?

まず、この時期、日中とナイト、どちらを狙えばイイのか? についてですが…。
時期的には、月夜回りの潮でイイ釣果が出やすいのは間違いないところ。

ただ前回の連載で書きましたが、まだまだ水温の関係でシャローエリアの日中に狙えないわけではなく、いい潮の時間帯やマズメのタイミングでは狙ってみる価値はあります。

そうはいっても、だいぶ渋くなって釣果を出せないことも多くなってくると思います。
もし、いつも釣れていたシャローエリアが、しんどいと感じだしたら、夕マズメだけでなく、少しナイトの時間帯も狙ってみるのがイイと思います。

潮によっては、暗くなる前からヒットすることもありますが、基本的にはジワジワと暗くなってきてから1時間くらいが熱い時間帯、そしてその後のナイトもアツいので、狙ってみてください。

では、そんな年末にかけての冬エギングについて解説していきます!

 

冬エギング・オススメタックル

まずは、この時期にオススメのタックルから!

ロッドとリールについてですが、ナイトメインの釣りでは、インターラインロッドがオススメです。
私的には、エメラルダス STOIST RT(レーシングチューン) IL 81M、現状、これに勝るものはないと考えています。

エメラルダス STOIST RT(レーシングチューン) IL 81M

品名 全長 継数 仕舞 自重 先径 元径 エギ(号) ライン(号) カーボン 価格(¥)
RT IL 81M 2.46m 2 127cm 86g 1.3/1.9mm 9.9mm 2.5-4.0 0.4-1.0 97% 77000

 

そしてリールはできるだけ感度をあげていきたいので、21ルビアス・エアリティFC2500シリーズが◎。
このコンビが今発売されているタックルの中では、最強タックルだと考えています。

21ルビアス・エアリティFC2500シリーズ

品名 巻取長 ギア比 自重() 最大ドラグ ナイロン (lb-m) PE (号-m) ベアリング 本体価格(円)
FC LT2500S 72cm 5.1 155g 5kg 4-150 0.6-200 11月1日 57900
FC LT2500S-XH 87cm 6.2 155g 5kg 4-150 0.6-200 11月1日 57900
FC LT2500S-XH-QD 87cm 6.2 155g 5kg 4-150 0.6-200 11月1日 59900

QDはクイックドラグ仕様

PEエギULT HS8シリーズ(サンライン)

ラインは、私が監修するPEエギULT HS8シリーズ(サンライン)で、基本的には0.5号を選択。
なお根掛かりが多いエリアや、レッドモンスターや大型を相手にすることをメインとする場合は、0.6号以上を使用するのがイイかと思います。
ちなみに、最近のナイトでは、0.6号をメインにし、0.8号をサブとして用意することが多いです。

 

続いては、冬のナイトメインのエギングでオススメのエギについてお話します!

冬エギング! オススメ・ローテエギはこの3種

どんなエギを選べばイイのか? ですが…。私はエメラルダス・ピークステイダートⅡの3つをローテーションしています!

上に挙げた3種のエギは、それぞれ動きの質、潮噛みが違うタイプになっています。
ピークは適度な潮噛み、適度なダート性能に加え、跳ね上げもこなすオールラウンドタイプ。
ステイは潮噛みが一番強いタイプで、クイックに動かすダート系ではなく、水を押しながらライブリーロールで誘うタイプ!
●一方、ダートⅡは、最も潮噛みが軽いダート特化型タイプになります。

 

この時期のナイトの釣りでメインエギなのが「エメラルダス・ステイ」

さてこの3種をどう選択するのか? ですが、この時期のナイトで私のメインエギとなっているのは、ズバリ「エメラルダス・ステイ」です。

ステイは、最も風に強いエギで、重量が重く遠投性能が効きます。また、潮噛みもイイので、北西風が強くなるこの時期には、とても使いやすいエギとなっています。
キロアップに成長したイカに対して、ファットなボディで、シャクった時に、ダート系とは違う、水押しの強い少し鈍臭い動きが、この時期のイカにかなり効果的だと感じています。
実際、私自身、12月から春の産卵期まではステイを中心としてエギングを組み立て、かなりの実績をあげることができています。

ステイのライブリーロールアクションでの誘い方については、この動画をご覧ください

 

このエメラルダス・ステイをメインエギとして活かすために、あとの2種、「ダートⅡ」と「ピーク」をローテに組み入れているという感じです。

ダートⅡはマズメのシャロー、ナイトの超シャローを攻める時に投入

ダートⅡに関しては、弱い力で鋭くキレのよい動きを見せてくれるので、視覚的に訴えることができるマズメ時などに投入しています。

あと軽い力で左右にダートしてくれるので、5mぐらいまでのシャロー攻めで使ったり、また超スローフォールのタイプSS(8秒/1m)を使って、ナイトの超シャロー攻めで使っています。

 

ステイをメインにしつつ、ピークの強めの誘いを時折、入れるのが有効!

一方、「ピーク」に関しては、ステイの誘いとは違ったダート系のアクションで反応を見るために、チョコチョコ投入することが多いです。

例えば、ステイをメインエギとキャストして水押しの強い誘いを続けている合間に、ピークで強めのアクションで見せる!といった感じです。

このアクションの「変化点」で抱いてくるイカもかなりいるので、時折、ピークにローテしてるという感じです!

あと、ダートⅡにはタイプSやタイプSS、ステイにもタイプSがあるので、風や潮の状況に応じて、こちらのスローフォールタイプもローテに組み込んでください。

以上が、3種のエギのローテ方法です!

潮の噛み方に注視しながら、夕マズメからナイトの明かりの具合、月の出方などを見極めつつ、うまくローテーションして、アオリイカが抱きやすいエギを見つけてください!

月夜で周りがかなり明るい場合でも、けっこう夜光が効く場合アリ

カラーに関しても、夜光→ケイムラ→通常のテープ、をうまく使いわけて考えてみてください! ちなみに夜光系カラーは必携です!
闇夜の時はもちろんですが、月夜で周りがかなり明るい場合でも、けっこう夜光が効く場合がありますので、ぜひ覚えておいてください!

線の釣りができるスポットで回遊待ちができれば、かなりいい釣果に出会える

なお、ナイトの釣りは回遊待ちが有効で、基本的には、いい場所に入ったら、アオリイカの回遊を待つことになるかと思います。
アオリイカは、基本的には、夜に活発に回遊してエサを捕食する夜行性ですので、回遊待ちはアリです。
なので、いいエリアで、かつ点の釣りではなく線の釣りができるスポットで回遊待ちができれば、かなりいい釣果を期待できます!

以上が、この時期にオススメなエギ、攻め方です!

 

冬エギングでオススメの装備品

ちなみにナイトメインで釣りに行く場合、当然ですが、安全面は万全にして現場入りしてくださいね!
装備面について、オススメのモノを以下に紹介するので、参考にしてもらえると幸いです!

愛用中の足回りはウェーディングシューズ+防水ソックス

足場が悪い磯に行くこともあろうかと思うので、安全を確保するために「磯シューズ」をしっかりと履いてもらいたいです。
私自身、以前は磯長靴をよく利用していましたが、今の私のスタイルとしては、ウェーディングシューズ「ソルトウェーディングシューズ SW-2500」に2.0mmクロロプレン製の防水ソックス「ネオソックス」のコンビをメインの足回りとしています。

ソルトウェーディングシューズ SW-2500

海用のウェーディングシューズとしてはコレがオススメ!
ウエーディングシューズは、コレ以外にも色々ありますが、靴紐を通す金具が金属製のものは、海で使用しメンテナンスを怠ると、錆びて飛ばされてしまうことがあるので注意が必要です!

ネオソックス

ネオソックスには、ショートとロングありますが、私はロング使用することで、防寒の役目に加え、長靴と同じような防水の役目も果たしてくれるので重宝しています!

ちなみに夏場のソックス系としては、ライト鮎で使用している、「ダイワネオゲーター NG-410S(先丸)」をエギングでも使用。夏場はとても涼しく快適です!

ダイワネオゲーター NG-410S(先丸)

ウェーディングシューズは、足をしっかりと固定してくれるので、磯場ではかなり動きやすく機敏に動くことが可能です。
それに、ウェーダーを用いることでさらにランガン力が増すのは間違いないところ!
私の場合は全てにおいて最近はウェーディングシューズ一本でいけてます。

また遠征が多い私は、できるだけ荷物を減らそうと考えますので、このスタイルがベストではないかと考えています。

波止でオススメのシューズ

通常の波止などで使いやすいのは「ダイワフィッシングシューズ DS-2300M(ローカット)/DS-2300M-H(ハイカット)」。

特にこのシューズのハイカットはかなり愛用していて、普段づかいとして履いてることがあるくらいです。
ビブラムソールがしっかりと安定したグリップ力を確保してくれますので、かなり安心感があります。

ダイワフィッシングシューズDS-2300M-H(ハイカット)

以上が、オススメの足回りです!
磯場は危険が多いので、紹介した足回りを使用している時でも、1歩1歩確実に足場を確認しつつ十分注意して行動するようにしてください。

 

オススメのライフジャケット

続いて、ライフジャケット! 命を守る上での必須アイテムです。
コレなしで釣りをするような軽率な行動は絶対にしないで下さい。

ちなみに私が愛用しているのはダイワのタクティカル ゲームベストです。

DF-4020(タクティカル ゲームベスト)

あと最新式の、アピアのガネットプラスも機能・デザインともに、とてもイイと思います。
2021年モデルでは小さいポケットが新しく追加されて、さらに利便性が向上しています。
このガネットは昔から愛用しているシリーズでもあります。

ガネットプラス2021年モデル

続いてナイトエギングの必需品「ヘッドライト」について!

安全確保のためのヘッドライト

最新タイプのヘッドライトとしてオススメしたいのがゼクサス【ZX-195】

ZX-195(ハイブリッドモデル)

このライトは乾電池/充電池、どちらでも使用可能なハイブリッドシリーズになって新たに登場したモノ。メインLEDは約400ルーメン、待望のフォーカス機能を搭載しているモデル。初回は数量限定でZEXUSポーチ付きなのも◎。12月から発売されてますので、気になる人は早めにチェックしてみてください!

以上、ナイトの釣りでのオススメ装備品についてご紹介させていただきました!

さぁー、ナイトの釣りは今からが熱いシーズンです。 安全に良型の数釣りを楽しんでもらえたらと思います!

冬エギングについては、YouTubeチャンネル「ヤマラッピちゃんねる」でもガンガン公開中です

エギングに関する色んなテクについては、YouTubeチャンネル「ヤマラッピちゃんねる」でもガンガン紹介しているので、チェックしてもらえるとウレシイです!

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