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【冬バスにはこう使う】食わせの切り札ゲーリー「ヤマミミズ」小森嗣彦の冬バスの釣り方

寄稿:小森 嗣彦
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冬のバス釣り特集

冬バスを考える

冬のバスは水温が10度前後になるまでは急な冷え込みが起こるタイミング以外、思ったより活発に泳ぎ回っていることがあります。

しかし、それは表層ではなく少し下がったところです。ワカサギなどのまとまったベイトフィッシュがいればそれについていることもあります。生活域は秋口くらいから深くなっていく傾向があり、サイズが小さいほどディープに依存しやすいと感じています。

急激に冷え込む朝方や水温が10℃を切ってくると、バスは動きがさらにスローになります。そこからさらに冷え込むと、自身のからだの周りより、目の前に近いところにあるものしか食べよう、追おうとしなくなります。そういった様態が続くとボトムによりつき、越冬しているかのような動きになります。

 

亀山ダムのケース

私が冬期によく通っている千葉の亀山ダムでは、毎年12月は7~9m、1月は10m前後のボトムを狙って釣りをしています。

釣れる魚は湖のアベレージが中心ですが、急に冷え込んだタイミングや冷たい風が吹き始めたときに大型のバスが混ざってきます。また、曇りで朝の冷え込みが緩やかなときなどは水温6℃くらいまで冷え込んでいても、ベイトを追ってボイルしている姿を見たことがあります。もちろんそういったバスは大きいです。

しかし水温が10℃を切るタイミングで毎年釣果に変化があります。11℃より9℃の方が明らかにボトムで釣りやすいと感じており、このことから大筋では水温10℃くらいでバスは活性が低くなってボトムに依存する傾向があるのではないかと推測しています。

狙うポイントの地形ですが、ボトムに依存したバスはリザーバーではフラットと呼ばれる比較的斜度の緩やかな地形が釣りやすいと思います。そういったところにあるブレイクや立木を絡めて狙います。クリークの入り口など少し川幅が狭まって風の影響を受けにくいところが狙い目です。

ため池や川などでは機場や堰堤の近くは水深があり冬場は狙いやすいかもしれません。また消波ブロックはこの時期魚を集めやすく、是非狙ってみたいポイントです。

 

冬のヤマミミズの使い方

ヤマミミズではこの時期ボトムのバスを狙います。リグはネコリグダウンショットです。

 

ヤマミミズ×ネコリグ

まずはセッティングについて。

狙うレンジにもよるのですが、0.9~1.3gのネイルシンカーを頭にインサートし、その頭から3㎝くらいのところにマスバリをセットします。このときワームにはワッキーチューブを装着してください。フックはマスバリで、枝などが沈んでいるときはガード付きを使います。

続いてはアクション。ここでは2つのアクションがキモとなります。

キャスト後、フリーフォールでボトムにつけるまではどちらも同じ。そこからのアクションなんですが、1つ目は「超デットスローズル引き」です。これはどのくらいスローかというと、ラインの重みでルアーが横に転がる程度のスローさです。カタツムリが進む程度のスピードをイメージしてください。

もう一つのアクションは「シェイク」。これはできるだけ一点でシェイクをするのですが、その点でワームが立ち上がりストローのようになると食わせやすいと感じています。

 

ヤマミミズ×ダウンショット

次にダウンショットですが、こちらはマスバリを中央にワッキーがけしたワッキーダウンショットです。

具体的なセッティングとしては、シンカーの重さは1.8~2.7g、リーダーの長さは10㎝くらいです。

こちらもアクションはボトムまでフリーで落とし、そこからずる引きとシェイクです。ネコリグに比べどれだけ制御してもアクションが大きく出てしまうので、こちらは思い切って大きくシェイクをしてください。ずる引きもネコリグより速くて大丈夫です。しっかりバスを誘って食わせます。水が少しに濁ったときなどが出しどころです。

 

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