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今江克隆のルアーニュースクラブR「スピード&リアクション!大型バスのスクールを狙うキーワード〜池原ダム釣行〜」の巻 第1060回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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大型バスの回遊スクールを狙う!

池原ダムや七色ダムは、6月後半頃のアフター回復時期から数匹、時には数十匹の大型スクールがバンク、沖、BW、瀬、岩盤、そして流木溜まりなど、必ず高頻度で現れる場所がある。

池原や七色では、壮観な50~60cm前後の超大型スクールも結構遭遇することが多く、今江的にはこのスクールを見つけた時の「咄嗟の判断」が最大の大型捕獲チャンスと考えている。

その時に何に反応するか、咄嗟に正解を選べるかで結果が左右されるが、スクールに遭遇しやすい場所、数箇所を、タイミングを変えて何度も入り直すのがアフターの王道である。

ただ、経験的に競争理論が働きやすいフィーディング目的のスクールは、第一次遭遇(ファーストコンタクト)はスクールごと反応してくれるためビッグチャンスだが、第二次遭遇、第三次遭遇となると大型個体ほどルアーを完全に記憶してしまう。

第1時遭遇でもルアー選択が芯を外すと、中型の「斥候」が先に釣れてしまい「幹部」、「将軍」系は、その後無反応になるケースが多々ある。

今江的には第一次遭遇時に使ったルアーは、同じ群れ(同じ場所だと時間が変わってもたいていは同じ群れである)に二次遭遇で効くことは少ないと感じているので、遭遇毎に投入ルアーを、動きも形も180度毛色の違ったモノにガラリと変えるのが今江流である。

前回、今回の池原ダムは、まさにこのスクール遭遇パターンで大型バスを仕留めているが、前回は「レイジー(スイマー)9インチ」と「ベビーステルス(スイマー)」、今回は全く違ったルアーばかりだったのが、池原のスクール対決のルアー選びの面白さでもある。

バス釣りでは、最初の一匹目がとても大きなヒントになる。この1尾で今回はハイスピード&トリッキーがキーだと分かった

「野良ハドル」を、満を持して投入!

前回は大型スイムベイト、今回の池原スクール対決でのキーワードは、小潮でテンションが低かったためか、明らかに「スピードリアクション対決」だったと思う。

最初は「レイジー9インチ」で流したが、前回と違って反応が明らかに悪く、なにがリアクション的にトリガーを引くモノでないとスイッチが入らない気配だった

しかも、満水急増水のためか浮遊流木が鬱陶しいくらい多く、その下をスクールが回遊しており、線で引くトリプルフック系では効率が悪い状態でもあった。

そこで今回、池原ダムで試したかったルアーの一つ「野良ネズミ」ならぬ、「野良ハドル」を試してみることに。

霞ヶ浦水系で同じアシ前アフターのスクールを反応させていた「野良ネズミ」を、ベイト型にして浮きゴミの上を走らせてみる実験である。

実はかなり前にも「ハドルスイマーエラストマー4.5インチ」を工場で改造してみたのだが、今回の「野良ネズミ」に改めて刺激を受けて真剣に湖上で細かな調整をして試したかったのだ。

これが今回の釣行の大きなヒントになった。

湖上改造なのでフッキングミスがかなりあったが、「ハドルスイマーエラストマー4.5インチ カバーペンシル仕様」のスピードカバードックウォークはかなりのポテンシャルを期待させる結果になった。

通称「野良ハドル」、「ハドエラ(ハドルスイマーエラストマー)4.5インチ」の余裕の浮力を活かしてペンシルフロッグの要領で浮きゴミを攻略。ロッドは「ガゼル63MHプロト」、ラインは「スーパーファイヤーライン ウルトラ8」の1.5号

コレに関しては今後本格的に煮詰めたいのと、「エラストマウス」で特許、実用新案提出済みのこともあり、まだ公にチューンを公開できないが、予想通りのポテンシャルを見せた釣り方だった。

スピード&リアクションがキモに!

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