今江克隆のルアーニュースクラブR「スピード&リアクション!大型バスのスクールを狙うキーワード〜池原ダム釣行〜」の巻 第1060回
この半月、霞ヶ浦のド級のマッディウォーターと護岸しか見ていないので、今週は発作的に予定を急変させ、美しい水と景色が見たくなって池原ダム(奈良県)にルアーのテスト撮影に行ってきた。
現在の池原ダムはここしばらくの豪雨の影響でフル満水、しかも潮回りも最低の「小潮の晴れ時々ゲリラ豪雨」。
ロクマルの可能性は低かったが、TOP50スケジュールの関係で年内ラストチャンス池原ダムになりそうだったので、TOP50でテストできなかった数種のプロトルアーを持って「目の保養」のつもりで無理しても行きたかったのだ。
実はもし「レイジースイマー9インチ」の修正版最終プロトが間に合えば、土日曜でも大潮にあわせて行きたかったのだが、残念ながら今週には間に合わず……。
だが、旧型「レイジー9」で柳の下の2匹目のドジョウを狙えるのでは……と甘く考えていたのが、イケハラ行きを強行したホンネである。
しかしながら、やはりバス釣りとは、その場その時で全く状況が変化するもの。「今を釣る」ことがいかに重要かを池原ダムでも痛感することになった。
水温は本流筋が「表層水温24度」とまだかなり低く、各筋のバックウォーター(BW)は冷たい雨の影響か、はたまた流入過多によるペーハーショックか18度前後の冷たい水が入っており、湖の「中層水温」はまだかなり低い状態と思われる。
さらに小潮という悪条件も相まって見えバスは極めて少なく、今年は春の訪れは早かったが「真夏はいまだ遠し」といった印象だった。
池原ダムや七色ダムで55cmUPを仕留める3パターン
さて、池原ダムや七色ダムで55cmを超える大型フロリダ系バスを狙って釣るには、今江的には3つの方法を重視している。
1つは今や月並みだが最も高確率の「スポーンベッド絡みのメス」をサイトで狙うこと。
賛否はあるが、最も確実にロクマル級を仕留めるには最短で最強のパターンだ。
だが、今回は満水小潮周り、しかもルアーの実釣テスト動画撮影が目的なので、コチラは除外した。
2つめは、延々とバックウォーターやカバー周り、突発的ドレイン、太い立木、大岩など、アフターが休息しやすいスポットをサイトし続け、ボケーッと単独で浮いているアフター直後の大型バスを見つけてサイトで仕留める方法。
この方法はバスが気付くよりより先に見つけさえすればベッドのメスよりイージーに釣れるが、重量は期待できないスキニーバス(ほぼガリガリ君)が多いこと、55cm前後は最も手堅い方法だが、ロク越えは難しい方法でもある。
そして3つめが、「大型バスの回遊スクール」を探すことだ。
大型バスの回遊スクールをどう狙う!? 今江流の核心を次ページで紹介!