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今までの食わせ方じゃ食わないバスを獲る。プロガイド「榎 遼介」2021琵琶湖北湖のディープ最新事情

寄稿:榎 遼介
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夏のバス釣り特集

皆さま、こんにちは!

はじめまして、琵琶湖ガイドの榎 遼介です。

いよいよ夏目前。気温の上昇と共に水温もぐんぐん上がり、バスも今までいた場所から涼しい場所を求めてどんどん移動していきます。

ここ数年、私のガイドで夏のメインとなっている2パターン、北湖ディープでのデスアダーリザードを使ったフリーリグと、サカマタシャッドのジグヘッドスイミングが今年も調子良さそうな感じ。そこで、今回はガッツリとご紹介させて頂きます。

榎 遼介(Enoki ryosuke) プロフィール

「エノキガイドサービス」を営む琵琶湖プロガイド。北湖をメインに地形変化やインビジブルストラクチャーを軸に釣りをする技巧派としても知られる。 デプスフィールドスタッフ。1989年12月生まれ。

 

夏の北湖

まずは琵琶湖の北湖の夏について。

例年、6月の終わりくらいになると琵琶湖の放水量が増加。シャローの温かい水が動いてディープに落ちてバスにとって適水温となるため、バスがディープに落ちていく傾向にあります。表水温で言えば、20℃後半~30℃くらいが狙い目。20℃前半ならまだディープの水は10℃台と低いためディープを狙うには早いタイミングになります。

またこのとき濁りもキーとなり、北湖東岸の河口エリアなどではシャローの水がディープに落ちるタイミングで濁りが入るんですが、濁りが入ると明らかに食いが立ちます。

僕の感覚的には、このシャローからディープに落ちるタイミングでバスが溜まるエリアの1つが「水深5~10mラインのオダが絡むエリア」。そしてもう1つが「水深3~5mラインのウィードが絡むエリア」になります。

…お気づきでしょうか。今回紹介する2つのパターンは、この2つのエリアを攻略するためのパターンです。

 

パターン①:デスアダーリザードのフリーリグ

まずはデスアダーリザードを使ったフリーリグから。

こちらで狙うのは「水深5~10mラインのオダが絡むエリア」になります。

なぜ、オダを狙うのかと言うと、琵琶湖は北湖も南湖も水深5m前後まではウィードが生えやすく、ウィードが生えている水深ではウィード沿いに魚が回遊し散りやすい傾向があります。ですが、6mより深い水深ではウィードが生え難く、オダなどの沈み物に魚が集まりやすい傾向があるからです。

狙うオダの魚探映像はこんな感じの映像です。ローランスのダウンイメージの映像で、オダの周りに魚がいるのが分かります。

※ちなみに沈み物に魚が付いているか釣りをする前に魚探掛けしても、アイドリングで通過する程度なら魚は散らない(警戒しない)と思います。

 

そもそも…なぜデスアダーリザードなのか

使用するワームはDEATHADDER LIZARD(デスアダーリザード)

今から遡ること5年ほど前、僕は上記のエリアではフットボールをメインに使用していたのですが、やはりスレからかあまり口を使わなくなってきまして。で、ゲストさんが持っていたデスアダーリザードを投入するとまさかの爆釣。

そこから釣り込んで現在にスタイルに落ち着いた、というのがキッカケです。

 

フリーリグで使用するメリット

デスアダーリザードをフリーリグで使用する理由は2つ。

フォールバイトも狙えるというのが理由の1つ目。そして、オダを直撃する釣りなので、どうしても根掛かりのリスクがある。だからすり抜け性能が高いフリーリグを使用するというのがもう1つの理由。

フリーリグでオダを狙う時は基本的には1番ベーシックな形のシンカーを使用します。あまり複雑な形のシンカーを使うと根がかりの原因になるので、シンプルなすり抜け重視のシンカーを使うのがオススメです。

ウエイトは1m/1gよりチョイ軽めが基準で、水深5mなら4g半ばというところでしょうか。軽い方が食いは良い、なのでスタック感は感じられるギリギリの重さを使うのがコツ。フックはがまかつの316Rの6/0を使っています。

 

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