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ダイワ・清水一成が解説!「ティエラA IC」と「キャタリナSJ」が生む〝もっと軽快〟なスロージギング

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ジギング特集

ジギングといっても色々あり、今回ご紹介するのは「スロージギング」。ライトジギングやSLJ、そしてこのスロージギングも、かなりクロスオーバーしてくる部分が増えていて、垣根がなくなっているとともに、だからこそ各ジギングの強みとなるシチュエーションが色濃くなっている気もします。

さて、スローといえばダイワフィールドスタッフの清水一成さん。

今回は、ダイワの最新アイテム用いながら、スロージギングのアレコレを聞いてみました。

清水 一成(Kazunari Shimizu) プロフィール

実家が釣具店という環境で、幼少時より釣り三昧! 現在は伊勢湾を中心に実力派ジガー・スロージギングのエキスパートとして活躍中! 休日は仲間と釣り場へ足しげく通う日々を送っている。1973年生まれ、愛知県出身 愛知県在住。 ■ダイワ SWチームテスター■(有)ポイント釣具オーナー■伊勢湾ジギング船 39 オーナー

根魚をメインにボトム中心の展開

島根県松江市・鹿島マリーナよりGRANDE(グランデ)に乗船して出船。

フィールドや水深、時期によってさまざまな魚種が釣れるのがスロージギングの魅力のひとつ。

今回のロケでは水深70~80m前後、砂地に時折根が点在するようなフィールドで、主にボトム中心の根魚を主体とした展開に。

狙い通り、魚種多彩に釣ってくれたワケですが、近日実釣動画も配信しますので、お楽しみに!

そのタックル、ライトスローに最適

で、清水さんのタックルですよ。

実は個人的にも清水さんといえば「ソルティガ」のイメージが強かったのですが…。

今回のメインタックルはリールに「ティエラA IC」、ロッドに「キャタリナSJ」の0番(60B-0)と1番(60B-1)の組み合わせ。

コレが……相当にデキのいい子だったのです!

シングルハンドルのハイギアモデル

まず、そもそもなぜソルティガじゃないのかといえば、冒頭に述べたフィールドの状況も大きく影響していて。

超絶トルクのある青物や、巨大根魚が今回のターゲットではないこと(それでもナイスサイズの魚がたくさん釣れましたが)。

であれば、もっとライトに、プライス的にもずっと手の届きやすい今回の組み合わせは、ユーザーとしてはよりリアルな存在に感じられるのではないでしょうか?

こちらはダブルハンドルのティエラA IC

もっとライトに、という部分では特に軽さ。具体的にいえばリールの自重、ティエラA ICの軽さというのはやっぱり大きな武器で、これからスローを始めたいけど、ちゃんとしたタックルを揃えたいというのならドンピシャではないかと感じさせてくれました。

キャタリナSJの0番&1番は、2021年5月に登場となった番手で、待望のライトスローお任せ機種といえます。

こちらも曲がりのテイストがめちゃくちゃソルティガSJに似ていて驚きました。

ジグを持ち上げて、一瞬ためてキレイに落とす、そしていざ掛かれば曲げて獲れるロッド。

実はダイワ公式webサイトにも「SALTIGA譲りの軽量・高反発のスロージギングロッド」とあるのですが、まさに!という感じ。

ちなみに「ソルティガ」各種の動画はこちら

もちろん、細かなパーツや素材という意味ではフラッグシップのソルティガSJとは異なりますが、個人的な感想をいえば「これでイイじゃん!」な感じでしたよ。

スロージギング全般を全く問題なくオールラウンドにカバーしてくれる印象を受けましたし、言い換えればより高みを目指すならソルティガという選択肢になるのかなぁというイメージでした。

ではでは、今回はそのリールとロッドをもう少し詳しく見ていきましょう!

ティエラA IC

まずはリール、「ティエラA IC」から。2021年4月にデビューしたティエラA IC。

ハイパードライブデザイン

ティエラA ICは、2021年にダイワが打ち出した新たな思想設計「ハイパードライブデザイン」搭載リール。

出典:ダイワ公式ティエラA IC詳細ペー

歯のモジュールを小さくすることなく、噛み合い率をアップしたことで、「滑らか」が「長く続く」のが特徴の「ハイパードライブデジギア」やピニオンギアの両端を2つのボールベアリングで高精度に支持する「ハイパーダブルサポート」と、駆動系は強く滑らか、そして初期性能が長続きします。

 

堅牢さを支えるアルミフレーム

そして、ティエラA ICの「A」ってなんだ?ってところ。

これが上記ハイパードライブデザインの要素のひとつ「ハイパーアームドハウジング」につながるのですが、Aとはアルミを指していて、アルミフレームのICカウンター付きリールなのです。

ICって剛性が不安…なんて方も少なくないかもしれません。この「ハイパーアームドハウジング」は内部構造を高剛性、高精度でしっかりと支え、精緻な巻き心地とパワーを生むシステム。

そのためIC付きリールにありがちな剛性の不安はなし。もともと清水さん自体、剛性への不安感からIC不要派だったらしいのですが、ソルティガしかり、ティエラしかり、ボディ剛性が向上したことでICのメリットが活きてくると感じているそうです。

ハイパータフクラッチ

クラッチは「ハイパータフクラッチ」。ソルトで特にジギングのように何度もクラッチをon/offする釣りでは、クラッチの固着が発生しがち。このハイパータフクラッチは塩分濃度の高い海水域でも極めてトラブルの少ないクラッチシステム。

ICカウンターとデプスアラーム

アルミフレームでボディが堅牢となれば、水深やレンジの把握を視覚的に助けてくれるICはメリットしかなくなります。

ただ、それよりも清水さんがお気に入りなのは耳で水深を把握することが可能となる「デプスアラーム」

アラーム音は…①10mごとにアラーム音1回の繰り返し、②10mごとにアラーム音1回~3回の繰り返し、③10mごとにアラーム音1回~5回の繰り返し、の3パターンが選択可能でフォール設定と巻き上げ設定でそれぞれON/OFFもできる

10mごとにアラーム音が鳴ることで、カウンターを見なくても大まかな水深の把握が可能に。

特にスロージギングにおいては、ラインの立ち方やジグのウエイトを背負うティップ部分を注視することが多く、「見なくてもレンジがある程度把握できるのはスゴくありがたい」と清水さん。

また、このアラームの音質・頻度が「必要な時に必要な分だけ教えてくれるので集中力をそがれない」ともいう。

過度に鳴らない、必要な情報だけを耳に届けてくれるというわけです。

ちなみに、ICのあるある「不意の電池切れ」にも対応。

防水性に優れたバッテリーキャップは、専用工具不要でコインなどで現場で開け閉め可能。電池(CR2032コイン電池)交換はセルフでできちゃいます。さらに、交換後の糸の入力をやり直す必要がないのもウレしいところ。

予備電池とコインを忍ばせておけば、安心です!

ティエラA ICのラインナップ

「ティエラA IC」は番手的には150番。150番のダブルハンドル(DH)、150番のハイギア・シングルハンドル、150番のハイギア・ダブルハンドルの3種でそれぞれ右&左ハンドルの計6機種となっています。

品名 巻取り長さ
(cm/ハンドル1回転)
ギア比 自重(g) 最大ドラグ力
(kg)
標準巻糸量
PE(号-m)
ハンドル長さ
(mm)
ベアリング(ボール/ローラー) メーカー
希望本体
価格(税別)
150-DH 70 6.3 220 5 1-400
2-200
110 6/1 36,300円
150L-DH 70 6.3 220 5 1-400
2-200
110 6/1 36,300円
150H 80 7.1 225 5 1-400
2-200
70 6/1 36,300円
150HL 80 7.1 225 5 1-400
2-200
70 6/1 36,300円
150H-DH 80 7.1 230 5 1-400
2-200
130 6/1 36,300円
150HL-DH 80 7.1 230 5 1-400
2-200
130 6/1 36,300円

ティエラICという2020年に登場したリールがありますが、こちらはカーボン樹脂、ZION素材をフレームとサイドプレートに採用し、軽さを全面に押し出したもの。

一方、ティエラA ICは前述の通り、アルミフレームで剛性感を向上させ、糸巻き量も多く、ディープレンジで大型魚への対応も可能としています。

どちらかといえば18キャタリナICから大幅に機能・性能がアップしたリールといえる位置づけ。

150DH

ギア比6.3:110mmロングハンドルを搭載(イカメタル、SLJを軸にライトゲーム全般に対応)

 

 

150H

ギア比7.1:70mmシングルハンドル(ライトジギング全般に対応)

 

150H-DH

130mmロングハンドルを搭載(ライトジギング全般、タイラバ、ライトゲームなど)

 

軽くて、かつモアパワーという部分において、150H-DH(ハイギア・ダブルハンドル)には130mmというロングハンドルが搭載されています。

今回のようなスロージギングをはじめ、楽に巻けるのはありがたい限り。ダブルアルマイトを施したハンドルの、キラリと輝くシルバーもアクセントになってカッコいいですよね。

軽さも220~230gとICとしてはなかなかに軽く、一日アクションを続けるジギングはもちろん、巻き上げの多い釣りではアドバンテージに。

パーミングもしやすく、今回のスロージギングのみならず、さまざまなジャンルで使い勝手がよく、1台で幅広く対応可能なのもウレしいところですね。

ダイワ公式ティエラA IC詳細ページはこちら

キャタリナSJ

続いてはロッド「キャタリナSJ」。SJはそのままスロージギングの意味。

先に述べた通り、今回は新たに追加となった60B-0、60B-1を使用。

品名 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
ジグ重量
(g)
ラインPE
(号)
カーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格(税別)
SJ 60B-0 1.83 1 183 100 1.7/7.4 60~100 0.4~1.0 88 32,500円

 

品名 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
ジグ重量
(g)
ラインPE
(号)
カーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格(税別)
SJ 60B-1 1.83 1 183 100 1.7/7.4 90~150 0.6~1.5 93 33,000円

これまで2番から6番までラインナップされていたキャタリナSJにライトなモデルが追加されました。

ソルティガを受け継ぐブランクス

前述しましたが、キャタリナSJはソルティガSJの弟分的存在。

ブランクス自体はソルティガSJの性能を引き継いだ、素材に高反発・高感度のHVFナノプラス、さらに補強としてX45とおなじみのダイワテクノロジーを採用。

厳密にいえば、ソルティガSJには「x45コブラシールド」というテクノロジーが採用されていて、X45を最外層に先端から元まで巻いてあり、フラッグシップらしいネジレ剛性の高さを持ちます。

とはいえ、ジグをしっかり動かして、一瞬ジグを置く、そしてフォールを入れることができるテイストはキャタリナSJも、そのソルティガ譲り。

リールシートもソルティガSJ同様のFuji製PULSシートで、大きな違いといえばリールシートとエンドのコルクとガイドくらい。キャタリナSJはEVAをリールシート&グリップエンドに採用しています。

また、無塗装のマット感が個人的にはシンプルでセクシーな感じを受けるデザインもステキだと思いました。

ジグを操作する、アタリを捉える、掛けてからのファイトという点で、本当にスグれたロッド。

またソルティガSJが61で揃えていたのに対し、キャタリナSJは60(1.83m)でレングスが統一されています。

より短くなったことで軽快に動かすことが可能となっています。

自重も0番&1番は100gと軽量、シャープな操作感を得られます。

スロージギング=スローな誘いではなく、フォールでの誘い。

強めにジグを飛ばしてみたり、速めの巻きで誘ったりということも多々。軽快に思い通りに動かすことが可能!

この性能でこの価格帯なら、かなりお得感のあるロッドでは? 入門から上達していくまで、末永く愛せるロッドじゃないかと感じられました。

ダイワ公式キャタリナSJ詳細ページはこちら

ロッド&リールで350gを切る軽さが武器になる

今回使用した「ティエラA IC」と「キャタリナSJ(60B-0と60B-1)」の組み合わせ。

清水さんは「特に200gを切ってくるようなジグウエイトを使用するのであれば、単純に〝軽量感〟というのは武器になります。今回のティエラA ICとキャタリナSJの組み合わせでは、350gを切ってきます。実はスローの中にも誘い方はたくさんあって、都度都度アジャストしていく、つまりほとんどロッドとリールは動かしているんですよね。そこでやっぱり〝軽い〟というのはアドバンテージになります」という。

また、その軽さでいてハイパードライブデザインを有するティエラA ICはトルクフルに巻き上げられる、と。

また清水さん個人的には、この組み合わせのカッコよさも結構お気に入りなんだとか。マットブラックなキャタリナSJにクリア感のあるブラックのティエラA IC、所有感もくすぐってくれますよ!

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!
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