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今江克隆のルアーニュースクラブR「革新的シャッドテール・スラッシュバンビ!その驚異的な釣獲能力ゆえの憂鬱と決断」の巻 第1046回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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本気で試してみる!

そして、TOP50戦終了後のロケで本気で試し、それでもダメだと判断したら製品ごと「廃棄」してしまおうと意を決して取材に向うことになる。

幸いにもこの取材は初日で決定打となるバスをお題ルアーで仕留めたが、早春のワカサギレイクでの取材だったため、お題と全く毛色の違う「スラッシュバンビ」は正直厳しそうに思えた。

だが、今までお蔵入りを意識して積極的に使えなかった「スラッシュバンビ」を本気で使った時、改めて「スラッシュバンビ」のデッドスロースコーンはタダモノではないことを確信した。

リリースを決意して本気で使えばやはり凄かった「スラッシュバンビ」。「モグラスイムジグ」との相性は究極

晴天無風、TOP50プロとの取材バッティング、平日なのに常に視界にボートアングラー、オカッパリアングラーがいる状態で、「スラッシュバンビ」は取材のお題ルアーを霞ませるほどの圧倒的な威力を発揮してくれた。

本来の取材のお題を霞ますほどの釣れっぷり。アクションにおいては絶対の自信がある

最終的に35cm以上であればテールバイト問題はなく、全てがガップリ丸呑みの本気喰いだった。

ただ、やはりバイトの多さは尋常ではなく、小バスらしきアタリは極力アワセないようにしたが、3本のテールは喰いきぎられた。

だが、釣ったバスのサイズと数から判断しても、他のシャッドテールでもこれだけバイトがあれば2~3本のテールロストは必然的に起こりうる範疇かもしれない。

35cmクラスのバスなら問題はなかった。テールアクションのキレが良すぎるがゆえ、大小問わずバイトが尋常でなく多いのが長所であり、短所でもある

以上が今回、「スラッシュバンビ」唯一無二のアクションを世に知ってもらうため「ネット販売限定、最小数量限定」で5月にリリースすることを決めた経緯である。

「スラッシュバンビ」を限定販売する理由は、現時点でこのルアーは卓越した釣獲能力と引き換えに耐久力をギリギリにした「レーシング仕様」だからに他ならない。

レーシング仕様と割り切って使うのなら現時点でも最強唯一無二のシャッドテール。だが、「スラッシュバンビ」の極限進化はまだ終わらない

そして限定最小数量生産に留めた理由こそ、株式会社イマカツとして2021年がエラストマー塗装成型技術集大成の年となることを確信しているからだ。

ワーム素材の「スラッシュバンビ」を超える「スーパースラッシュバンビ」が誕生するとすれば、それは「スラッシュバンビ・エラストマー」が完成した時だろう。

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