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【寒い冬こそ試すべき】今、最もアツい釣り「吊るし」。カンタスタイル 植盛幹太の「吊るし」の極意

寄稿:植盛 幹太

みなさん、こんにちは! レイドジャパンロコアングラーズの植盛幹太(ウエモリ カンタ)です。

今回は、自分が最も好きな釣りであり今最もアツい釣りでもある「エグ弾TYPEレベル」を使った、“吊るし”の釣りについてご紹介したいと思います。

 

ここ最近の釣果で言うと、年始の全国各地大寒波到来で雪がぱらつく中でも40アップが3匹も釣れるという実績。また、釣り仲間の友人もこの吊るしの釣りで釣っているのを今年はよく見かけ、さらに今年から”吊るしデビュー”したなんて方もちらほら耳に。

特に寒いと感じる今年に何故この釣りの釣果が目立つのか…そして、僕がなぜこの吊るしの釣りを心底オススメしたいのか…。その辺りをこの機会に詳しく説明させていただきたいと思います!

植盛 幹太(Uemori Kanta) プロフィール

ため池生まれの、メジャーフィールド育ち。 岡山県をメインに活動しつつ一番東だと霞ヶ浦や亀山ダム、西だと遠賀川まで様々な場所へ足を運ぶ、若手成長株。YouTubeチャンネル「Kanta Style」を展開する動画クリエイターとしての一面も。

 

なぜ吊るすのか?吊るす場所はどんな場所?

条件のいいシャローは真冬でもバスが差す

実際に僕がこの釣りをやりこんでみて感じた事は「真冬でもデカいバスほど案外シャローにいる(差す)」という事です。ただ、シャローならどこでもいる(差してくる)訳ではなく、条件を満たした場所にのみいます。

それがどういう場所かと言うと…

①:深みが近いシャロー ⇒ シャローへ短距離で上がれる

②:身を潜められるカバーが存在する ⇒ 外敵や寒さから身を隠せるシェルター

③:風などで溜まった浮きゴミ(フローティングカバー) ⇒ 朝の放射冷却を受けにくい

このような条件を複合したスポットほどバスが上がってきやすく、冬の吊るし場に適している場所と言えます。

 

シャローにバスが差す理由

では、なぜこの寒いのにバスがシャローに差すのか。

冬になり水中のプランクトンが減少することで水の透明度が増し、バスにとっては捕食のためにシャローに上がることに危険が伴うようになります。しかし、シャローカバーにはエビや稚ギルをはじめとする捕食しやすいベイトフィッシュが集まるため、深みが近い場所で身を潜めながらシャローにフィーディングに上がれるカバーが、バスにとって少ない労力で効率的に摂餌できる場所になるためだ、と僕は考えています。

もちろんフィールドにもよりますが、特にため池の場合この条件が満たされたスポットは限られており、初めて行くフィールドであっても目で見て絞りやすい場所と言えると思います。

こういった狙い目のスポットは、当然どのシーズンにおいてもアングラーから狙われやすい場所なので人的プレッシャーも高いのですが、厳寒期ともなるとシャローカバーは穴場になりやすく人的プレッシャーが和らぐため、吊るしの釣りであれば食わせられる可能性が高まります。

 

アプローチは「上から降りてくるエレベーター」のような感じで

アプローチとしては、前述したような釣れる条件を満たすシャローカバー(ブッシュ、レイダウン、浮きゴミ、水中にある杭など)に、糸をわざと引っ掛けて吊るす。ただコレだけです。

テキサスリグやラバージクのような一般的なカバー撃ちと決定的に異なる部分は、「いきなりボトムまでフォール」ではなく、まず表層付近からシェイクしながら徐々にレンジを下げてボトム付近まで落としていく部分にあります。イメージ的に言えば「上から降りてくるエレベーター」のような感じです。上層階からフロアごとに停止して下降するエレベーターのように、レンジを刻みながら当たりレンジを探っていきます。

テキサスリグやラバージグによる一般的なカバー撃ちの場合、フォールスピードが速いためすぐにボトムに到達してしまい厳寒期の魚に口を使わせるのは難しいですが、このように上層からゆっくりと徐々に降下させるアプローチであればバスの目線(もしくは目線よりやや上)に任意で定位させることができるため、焦らすように見せつけることが可能な上にフックやラインの存在も見破られにくく、スレたデカいバスもためらいなく食わせることができます。

エグ弾TYPEレベルは、一般的なスモラバと異なり、例え誰が吊るしたとしてもその場で留めているだけで完全な水平姿勢を維持するよう設計されています。これがベイトフィッシュの水中姿勢とリンクするため、バスが躊躇なくバイトするのだと思います。

 

タックル

僕がエグ弾TYPEレベルを使用するタックルセッティングは2パターンとなります。

 

スピニングパワーフィネス

1つ目は、スピニングにPE1.5号を巻いたパワーフィネス。

 

●ロッド/GLADIATOR Anti GA-70HS-ST 【Powernose】 (RAID JAPAN)

●リール/ヴァンキッシュ2500HGS(SHIMANO)

●ライン/R18 完全シーバス1.5号(KUREHA)

●リーダー/グランドマックスFX 14llb(KUREHA)

ため池のカバー周りやリザーバーのディープに沈むカバーに吊るす場合は、ほとんどこのタックルを使用します。

 

ベイトフィネス

2つ目が、ベイトフィネス。

●ロッド/GLADIATOR Anti GA-65PBF 【Power Bait Finesse】(RAID JAPAN)

●リール/アルデバランBFS XG(SHIMANO)

●ライン/R18 フロロリミテッドハード10lb(KUREHA)

河川の場合はベイトフィネスタックルを使用する事が多いです。ベイトフィネスで吊るす場合は、基本的に超足元を静かにかつテンポよく探っていきます。

 

多用するウエイトとトレーラー

 

重めのウェイトがメイン

吊るしで多用するエグ弾TYPEレベルですが、僕が多用するのは3.5g4.5gの2つ。

自重があることでキャストが決めやすく、また確実にカバーの下に送り込むにはこの2つのウエイトが使いやすく気に入っています。もちろん、カバーが薄かったり魚が浮き気味の時には軽めのウエイト(1.5g/2.0g/2.5g)を使用することもあります。

 

トレーラーは1種類のみを使用

そして、厳寒期のエグ弾TYPEレベルに装着するトレーラーはエグバグのみです。

言うまでもなくエグ弾TYPEレベルとの相性は抜群で、ボディの深いリブによって全体的なしなやかさがありワームが硬くなりがちな低水温期にも柔軟に動く上、しっかりと水をグリップして操作感があります。また、テール部の触覚が生むピリピリとした微細波動と斜めに突き出したアームの力強い波動による複雑な波状攻撃が、じっくりと見せて食わせる吊るしの釣りにおいても見切られにくいというアドバンテージを生んでいると感じています。

 

真冬でも自分から仕掛けていける、それがおもしろい

この釣りの面白さは、冬であってもこちらからカバーへ撃ち込んで仕掛けていくところにあります。ディープにライトリグやメタルバイブをキャストしてリアクションで口を使わせる釣りとは異なり、積極的に餌を捕食するためにシャローカバーに差してきた強い魚を釣るオフェンシブな釣りがエグ弾TYPEレベルの吊るしの釣りです。

厳寒期においても、バスフィッシングの醍醐味でもある「狙ったスポットへキャストして狙い通り釣る」ことができるためゲーム性が高く、僕自身がこの吊るしの釣りにハマっている理由でもあります。

勝負が速い一撃必殺系の釣りなので、短時間釣行でも場合によっては十分に結果を出すことができるのも吊るしの強み。そのフィールドの一等地だけを撃って次々とフィールドを回っていくランガンスタイルにもオススメします。

かなり中毒性のある釣りだと思いますので、是非試してみてほしいです!

 

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出典:YouTubeチャンネル「Kanta Style」

 

レイドジャパン(RAID JAPAN)

2011年設立、岡山県を拠点とするタックルメーカー。 ロッド「グラディエーター」シリーズをはじめ、各種バスルアーを輩出。 代表はカリスマアングラーとして知られる金森隆志氏。 「常に釣り人であれ。」という観念のもと、岸釣りのレベルとステイタスを押し上げるべく、現場主体で日々開発・研究を重ねている。