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【ブレイクの手前で食わす方法も必見】地形変化を探ることが大切!無風で流れが無い状況で食わせるテクを家邊克己が伝授

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
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今年の正月は宮崎で過ごしたと前回のブログで書きましたが、その時の目的の1つである津本さんとの出会いにおいて、彼と色々話をするうちに自分と物作りや仕事に対する考え方が非常に似ている、同じ匂いがする人やなぁと感じました。

【本物の津本式も間近で堪能】こんな元旦は初めて!家邊克己がボートの上で初日の出と初釣りを楽しむ

 

船上で一緒に釣りをしながら色々話をしていると、段々この人と一緒に仕事がしたいなと思えるようになってきました。

魚屋さんと釣具メーカー、接点があるようで無いような(笑)。

そんなことを考えながら釣りをしていて、最後に彼が魚を絞める技を見ていた時に津本式で絞めて血抜きをしたら本当に美味しくなるし、アジがまた別の魚のようになるから釣り人がしたらまた別の楽しみが出来るのになぁと考えていました。

その時に、そう言えば携帯用の魚絞め専用の道具ってないなぁと思い付きました。

そこまで大層な物ではなく、脳絞めとエラ膜がカットでき、携帯に便利な形に出来れば使いやすいのではないか?と思いました。

釣りを終えてから湯船に浸っていると妄想がどんどん膨らみ、アイディアが湯水の如く溢れ出てきて、風呂から上がってすぐに津本さんにラインをしたら、彼の返事もそんな道具があったら良いと考えていた! という二つ返事で一緒に作ろうとなりました!

こういう話はめちゃくちゃ早い(笑)。

そうなるともう止まらなくて、ウチのスタッフの青木君が別にミリタリーの仕事をしており、その関係でナイフを色々作っています。

この仕事には打って付けなので、彼に担当をしてもらって思い付いた事全てを伝えました。

さてさてどうなるか、楽しみです。

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

津本 光弘(Mitsuhiro Tsumoto) プロフィール

宮崎県の水産卸会社で「長谷川水産」スタッフとして働く中で「津本式」と呼ばれる「究極の血抜き」方法を独自に編み出した人物。 津本式で処理した魚は長期熟成が可能となり旨味がグンとUP! このことが口コミで広がると同時に、自身のYouTubeチャンネルで「津本式 究極の血抜き」を披露し全国的にブレイク! 現在、津本式は全国各地の釣り人、魚屋、料理店、仕入れ業者など魚にまつわるあらゆる人物から注目され、高い評価を受けている

 

地元でも初釣りを

さて、宮崎で初釣りを終えて帰ってきた翌日。地元でも初釣りをしないといけないと思い呼子に行って来ました。

正月なので人も多いと思い、普段あまり行かない地磯に行ったのですが遠くの明かりが薄らと漏れていて明暗がわかる程度に効き、アジが結構寄ってくるポイント。

潮通しは割と良い所ですが、着いた時が干潮だったので全く潮が動いておらず、手前は海底も丸見えの状態でした。

 

ここは完全にプランクトンがメインベイトなのですが、潮も動かないしおまけに無風と来ているので、狙い目は地形変化のあるブレイクの辺りの表層、もしくはボトムになるのでその辺りをどう攻めるかがキーになります。

注意しなければいけないのが、潮が引いているのでブレイクギリギリまで攻めてしまうと、根がかりするので自分で見切り点を決めないといけません。

 

例えアタリが有ったとしても、そこまででピックアップする事が大事になります。

得てしてもう少しで食いそうという時に上げないといけないので、ついつい頑張って根がかりしてしまいますが、これはスロープの釣りと同じなので耐えなきゃいけない部分です。

どうやってそのブレイクの手前で食わせるかを考えて釣りをしないといけないのです。

でもこれが結構難しいのです。

 

ブレイクの手前で食わす方法は?

僕が良く試す方法は、ピックアップ寸前の時にテンションを小さく抜いてやるのです。

ジグヘッドの重さにもよりますが10cmくらい沈ませるイメージでテンションを抜いてすぐにテンションを入れ、2回くらい繰り返すことで近くにいるアジにリアクションさせるのです。

 

大きく動かすとそこから出てしまうので、ほんの少しです。それだけでも十分に効果があります。

イメージは、ゆっくりと動いてきた物が急に沈んで止まる沈んで止まるのイメージ。

決して大きく動かしてはダメです、何せブレイク際でやるのですから大きく動かしてしまうとすぐに根掛かりします。

これは結構効くことが多いのでお試しください。

 

夕マズメと同じようにアジの活性は高め

では、その日の模様をお伝えしていきます。使用タックルは以下の通りです。

ロッド:HSR―63versionⅢ

 

ライン:ピンキー(0.25号)

 

リーダー:ジョイントライン(1.2号)

 

ジグヘッド:ストリームヘッド1.3g3.0g)

 

ワーム:パフネーク(ひまわり、ともしび、開運オレンジ、こうはく)

 

潮は動いていませんが、手前は浅瀬になっているので「ストリームヘッド」(1.8g)に「パフネーク」(ひまわり)を付けて方々に投げ分けて探っていると、沖に向かって右側のシャロー側のブレイクラインの所にアジが固まっているのを見つけました。

活性は高くてアタリがあるのに、即アワセるとことごとくバレてしまう。

どうもアジの数が多くて活性が高く、夕マズメと同様に食った瞬間そこから離れないと横取りされるため、その場から離れようと反転します。

そのタイミングでアワセてしまっているので、バレているのでアタリがあったらラインを張って魚の重みがロッドに乗るまで待ってからアワセます。

すると、バッチリ上顎にフッキングしてバラす事なく取り込めました。

潮が動いていないと、このポイントは同じ所に固まるのですが、何匹か釣ると散ってしまってブレイク沿いに岸から離れていきます。

ですので、それに伴ってジグヘッドを重くして遠くに飛ばす必要がありますが、そうすると難易度もかなり上がります。

レンジキープする時間が短くなるので、釣果も必然的に落ちてしまいました。

そういう時に「Sキャリー」が有効なのですが、うっかりしていてタックルボックスに入れ忘れてしまっていました。

サーティフォー公式「Sキャリー」詳細ページはこちら

 

ポイントを休ませて正面の水深のあるエリアを攻めると

ですので、そのポイントを少し休める事にして、正面の少し水深のある所に狙いを定めて探っていきます。

すると、ボトムで何かが触るがアタリとまで行かないのでジグヘッドを1.8gから1.3gに軽くしてもう少しスローに探るとティップをグイッと引っ張っていくようなアタリが出ました。

ただ、向こうアワセなのでこういう時はバレやすいため、アジを浮かさないように竿先を下にして手前まで寄せて一気に引き抜き上げました。

 

やっぱり皮一枚の掛かり方だった(^◇^;)。

その後はそこでポツリポツリと追加して釣れなくなったので、また右側のブレイク側を狙うとアジが戻って来たようで又釣れだしました。

ただ、数匹釣るとまた同じように離れていったので交互に騙し騙しで数を稼ぎました。

こうして、潮が動かない風がない場面、冬場のアジングではあまりない状況ですが、この様な場合は地形変化がポイント選びのキーになることを覚えておいてください。

 

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