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今江克隆のルアーニュースクラブR「隠された流行? PEスーパーディープ・スピンクランキングを紐解く」の巻 第1024回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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ロッドセレクトの重要性

ただ、このスピンクランキング、これほどタックルバランスが重要だと思ったこともあまりないほど「竿」選択がキモだった。

PE0.8号のテンションと、巻き抵抗でも、ルアーがボトムに噛み込まないように上手く吸収し、繊細に操作もできると同時にバイトを乗せやすい8フィート未満のシーバスロッドとなると、バスロッドではとても代替がないのでは? とすら思った。

だが、いろいろなロッドを試しているうちに、この釣りにとてつもなく好相性なロッドの存在に気が付いた。それが、琵琶湖時代のトーナメントを席巻、一世を風靡した繊細系ディープクランキングロッドの名竿「テムジン・スカイスクレイパー(TMJC-711M)」である。

711の長さを持ちながら軽量で、なおかつソフトな操作系ティップをもつテレスコピック仕様の懐かしのディープクランキング専用ロッドだ。

名竿が生まれ変わる!

この「テムジン・スカイスクレイパー」を簡易的にスピニング化し、実際に青野ダムでテストした結果は衝撃的なものだった。

当初巻いていた70mほどのPEラインが全部出し切るほどの飛距離で、「IK500R2」が50mドラッグ内で余裕の7mタッチ。「IK800R」に至っては顎リグを付ければ9mを維持できる驚きの結果だった。

「IK800R」なら顎リグなしでも8mボトムにタッチできる。未知のゾーンにグランクベイトを入れると、最初の一撃で食ってくることが多い

それ以上に、そのクランクの巻き感、操作感が驚くほど軽く、ライザークランキング並みの繊細さで、ゴッツいタックルからは想像できないほど、6~9mボトムでフィネスで、ていねいなクランキングができたのである。

またソルトウォーター用ビッグハンドルを付けたおかげか、ロンググリップを肘を支点に固定することで、最もしんどい回収時の巻上げも、下手すればベイトリールよりラクなのではないかと思うほど、ラクラクなスーパーディープクランキングとなった。

リールはソルト用の「REVO ALXシータ3000番ローギア」を使用。グリップもグリ巻き専用。スピニングでもロッドとのマッチングで、ベイトで「IK500R」を巻くよりラクかもしれない…。ちなみに「REVO MGXtreme 2500番」でもローギア&ソルト用ハンドルなら問題なく使えるが、長期間の耐久性がやや心配

その結果から、すぐに擬似餌屋・青木プロに特殊なPE専用ガイドセッティングを依頼。「テムジン・スカイスクレイパー」は、まるでシーバスかGTロッドのような雰囲気の最新鋭「PEスーパーディープスピンクランキング」ロッドとして生まれ変わった。

「テムジン・スカイスクレイパー」にRV-TG#25をバットガイドから組み替えた「スピンスクレイパー」。ティップはKB使用で、PEの絡み付きと放出ループと強度を両立させた擬似餌屋チューン。グリップはトリガーカットだけでそのままスピニング化でベストフィットする

「PEスーパーディープスピンクランキング」タックルセッティングのキモを次ページで公開!

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