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今江克隆のルアーニュースクラブR「スプーンに全集中〜難解な中層のワカサギ喰いバスをカンタン釣るために〜」の巻 第1022回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「ビッグベラー175」の衝撃!

そんな中で三原(直之プロ)が、自ら鉄板を叩き、自信を持ってプロトを作ってきた「ビッグベラー175(以下:ベラー)」は、いろんな意味で衝撃的だった。

「ベラー」は、ベンパーカーの「マグナムスプーン」の流れを汲む、規格外サイズのスプーンだが、その規格外さにさらに2枚のブレードを追加し、ヘッド部に独特の角度を持たせた独創性のカタマリみたいなスプーンである。

ベンパーカーの「マグナムスプーン」に匹敵する大きさとパワーを持つ、異形のスプーン「ビッグベラー175」。独特のヘッドの曲がりと、姿勢を制御しフォール速度を変える2枚のブレードが、三原直之が求めたキモである

ただ、そのハンパなくダイナミックで個性的なアクションを見ても「スゲぇ動きやなぁ、コレ!」と思いながらも、いわば特大ホームランバッター、ほぼ三振で滅多に当たらないが、当たればはるか場外ホーマー、でも男のロマンを魅せてくれる色物大リーガー? のような存在に思っていた。

まぁ今で言えば、バース再来を期待させた阪神のボーアみたいな存在!? だ。

三原への信頼がなければとても製品化に踏み切れるメーカーはなかっただろうと思う。

正直、自分的には「ベラー」の出しドコロ、特に「いつ喰ってくるのか」、言い換えれば「ドコで喰わせるか」、そのタイミングがまだ確信できていなかった。

正直なところ、もはや「キワモノ」扱いになりかけていた「ベラー」。しかし、ここに来て世界記録保持者の栗田氏が高く評価しているとの話も耳にする。今なら、自分もこのルアーの本当の力を発揮させる自信がある。「不遇の名作」が「稀代の傑作」になる日も近いかもしれない…

よく理解している、信頼するルアーとは、バイトが来る前にアワセる体制に入っているというか、いつどの瞬間に喰ってくるか、そのタイミングを体感的、本能的に知っている(予期できる)ものである。その喰わせるタイミングさえ理解すれば、そのルアー本来秘めたる力を出させることもできると言えるだろう。

名作「グルグルX」との出会い

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